<この記事で学べる事(タップすると各ページにジャンプします)>
- EOS R50のダイヤルを理解しよう
- EOS R50のおすすめ設定とカスタマイズ
- EOS R50の使い方① 状況に応じて最適な設定で撮る
- EOS R50の使い方② 自分のイメージ通りの色で撮る
- EOS R50の使い方③ Av・Tvモードを使う ←イマココ
- EOS R50の使い方④ シーン別おすすめ設定
EOS R50の使い方③ AVモードとTvモードを使う
もしこのEOS R10が初めてのミラーレス一眼なのであれば、撮影そのものに慣れるまでは「A+」や「P」といったオート露出モードでどんどん撮るのをおすすめします。
しかしいつまでもフルオートモードに頼っていては、なかなか「カメラ任せ」から脱出することはできません。
「カメラに撮らされている」から「カメラをコントロールしている」にステップアップするために、ちょっとずつでいいので「絞り」や「シャッタースピード」を意識していきましょう。
友達に言われたんだけど、Avモードを使えないうちはスマホで撮ってるのとおんなじだってね・・・
そんなことは無いですよ!一番大切なのは楽しんで撮る事です。でもそろそろ絞りやシャッタースピードの勉強をしてもいい頃かもしれませんね
絞りやシャッタースピードを理解するためには、ある程度のカメラの「露出」についての知識が必要になります。
しかしこのカメラの露出を詳しく学ぼうとすると、それこそ本1冊にまとまるかどうかというような内容になってしまいます。(本を買って勉強しようとしたけど挫折しちゃう人もいます)
なのでこの記事では専門的な解説は最小限に留め、「使いながら学んでいく」というスタンスを取っていきたいと思います。
「Av」モードは絞りをコントロール
絞りの開き方で、ボケの量ややわらかい、くっきりといった全体の印象をコントロールすることができます
Avモードは「絞りの開き具合」を自分でコントロールしたい場合に使います。
「絞り」とはレンズの中にある機構で、光の入る量を調整するものですが、この光の量を調節することで、ボケの量やピントの合う範囲などをコントロールできます。
操作そのものはとても簡単で、モードダイヤルを「Av」にセットし、コントロールダイヤルを回して画面下のF◯.◯の数字を変えるだけです。とりあえずやってみましょう。
<EOS R50の絞り(F値)の調節方法>
F値が大きくなれば光の量は少なくなるの?なんかわかりにくいね
確かに直感的ではないですが、とにかく「F値が小さい=明るい=ぼけやすい」と憶えて下さい
このF◯.◯の数字をコントロールすることで、写真に次のような変化が生じます。
- 絞りの数字が小さくする(絞りを開く)=ボケる範囲が広くまる=柔らかになる
- 絞りの数字が大きくする(絞りを閉じる)=ボケる範囲が狭くなる=シャープになる
よく「絞りを開く(F値を小さくする)とボケる」と聞くと思いますが、それはあくまでも「そういう傾向がある」程度のもので、ボケの量はF値だけで決まるほどシンプルなものではありません。
実は絶対的なボケの量は絞り(F値)よりも被写体との距離やレンズのズーム位置などの方が影響が大きいのです。
なのでF値はもちろんボケの量に関係しますが、それよりも写真全体が「柔らかくなる←→シャープになる」のようなイメージを持つ方が理解しやすいと思います。
<F値の違いと写りの違いの例>
ぱっと見違いがわからないね
いやいやよく見ると結構ちがうんですよ。リボンとかちゃんとボケてますし、拡大してみると細かいところのくっきり感も違いますね。でも、この構図だとこの程度の差だということです
さらに、F値の最小(絞り全開)の時の数字はレンズやズーム位置によって変わりますし、そもそも絞りの数字は2.8、4、5.6、8,11,16・・・と規則性があるのかないのかよくわからない数字ですよね。
最初はとっつきにくく感じると思いますが、そのうち慣れますので、最初は数字の意味はあまり気にせずに、コントロールダイヤルを回してF値が最も小さくなるところが絞りの最小(つまり全開=ボケ最大)、と考えておけばOKです。
実はEOS R50に付属するレンズはあまりF値を小さくできないレンズですが、別売レンズの中にはF1.4やF1.8まで使えるものもあるので、ゆくゆくはそういったレンズも検討していきましょう。
最小のF値(絞り全開=ボケ最大)はズーム位置によって変わりますので、Aモードでダイヤルを回してそれ以上F値が小さくならなくなれば、それが最小F値(絞り全開=ボケ最大)と覚えましょう
なるべく絞り(F値)の数字を小さくして(絞りを開けて)撮りたいもの
- ポートレート
- 花や植物などのアップ
- テーブルフォトなど背景をボカしたいもの
絞り(F値)を絞って撮りたい物・・・(F11~F14)
- 都市風景、人工物
- 外国風のポートレート
- その他、なるべく画面の全てにピントを合わせたいものなど
ふんわりとボケた写真ではなく、キリッとした写真にしたい場合、絞りを閉じる(絞り込むと表現します)のですが、実は最大まで絞り込むと逆すこしボヤっとしてしまうので、現実的に使うのはF11もしくはF14位までです。
練習として、目の前のコップや家の前など、いろいろなものをF値最小とF14で撮って見比べてみましょう。
構図や被写体や背景との距離によって、ボケ方やメリハリ感などが大きく変わる場合と、殆どその差がわからない場合とが出てくると思います。
絞りの効果を理解し、自在にコントロールできるようになるには相当な経験が必要です。ちょっとずつでもいいので、日々の撮影の時にF値を意識するようにしてみてください。
とりあえず最初は、ボカしたい、やわらかくしたい場合はF値を最小に、キリっとさせたい場合はF11と使い分けるところから始めましょう
「Tv」モードはシャッタースピードを指定
Sモードは「シャッタースピード」つまり「シャッターが開いている時間」を任意に指定できるモードです。
例えば体育館で子供の部活の写真を撮っていると、なんかブレブレの写真ばかりになってしまう、という経験があるかもしれません。これは殆どがシャッタースピードの不足による「被写体ブレ」です。
この被写体ブレを避けるためにはシャッタースピードを自分で指定できる「Tvモード」を使って「被写体の速度」に応じて自分で適切なシャッタースピードを設定してあげる必要があります。
シャッタースピードを自在にコントロールすることで、動いている被写体をピタっと止めるだけでなく、逆に敢えて少しブレさせることで動きを表現したりと、多彩な写真表現を操ることができるようになります。
シャッタースピードの目安
- 車のライトの光線・・・1秒以上(三脚必須)
- 水の流れを滑らかに・・・1/8(手ブレに注意)
- 普通の風景・・・1/ズーム位置の数字×1.5
- 動いている人・・・1/125~1/250以上
- 走っている人・・・1/500以上
- 鳥、飛行機、電車など・・・1/1000以上
<EOS R50のシャッタースピードの設定方法>
このシャッタースピードの数字が例えば「1/60」だと「60分の1秒」、「1/500」は「500分の1秒」の間シャッターが開き、その時間だけセンサーに光が当たる、という意味になります。
この「センサーに光が当たる時間が長いか短いか」で撮れる写真に次のような違いが出ます。
- シャッタースピードが速い(分母の数字が大きい)と・・・
早く動いているでもピタっと止めて撮れる
手ブレしにくくなる
光の量が少なくなるので代わりにISO感度(センサーの感度)が上がり、画質が粗くなる - シャッタースピードが遅い(分母の数字が小さい)と・・・
早く動いているものが止まらずに流れて(ブレて)写る
手ブレしやすくなる
光の量が多くなるのでISO感度(センサー感度)が下がり、画質が良くなる
Tvモード使用時の注意点ですが、晴れた日の昼間など、周囲が十分に明るい状況でシャッタースピードを遅くすると、光が入りすぎて写真が真っ白になってしまうことがあります(通称露出オーバー)。
逆に、屋内や夕方などの薄暗い状況でシャッタースピードを上げていくと、光の量が足りなくなるのでISO感度(センサー感度)が上がってしまい、ノイズの多いザラザラした写真になってしまいます。
いずれも初心者のうちはなぜそうなってしまうのかわからないことも多いと思うので、上手くいかないと思ったら無理をせずに撮影モードを「P」に切り替えるようにしましょう。
シャッタースピードのカンを身に着けるにはある程度時間がかかるものです。焦らずにゆっくり身に着けて下さい
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コメント
息子のサッカーを撮影したくて初めて本格的なカメラを購入しました!
r50は初心者におすすめということでしたがやはり設定等初心者にはチンプンカンプンで、こちらの記事はとても助かっています!
まだまだ実践に至れていませんが、こちらを参考に、楽しんで撮影したいと思います^^