高そうなカメラは大体レンズの先端に輪っかがついているけど、あれって何?
あれはレンズフードと呼ばれるものですね。EOS Kiss M / M2用にもありますよ
こんにちは!カメラ歴15年、カメラ総購入台数25台のNEKO(ねこ)です!
観光地に行くといろいろなカメラを目にしますが、レンズの先端にフードがついているのを見て、自分もあれ付けた方がいいのかな?って思ったことありませんか?
この記事ではEOS Kiss M / M2ダブルズームキット付属レンズのレンズフードの紹介と取り付け方、またレンズフードを使うメリットやデメリット、さらに通販サイトで見かける安い互換製品はどうなのか?といった内容を扱っています。
EOS Kiss M / M2でまだレンズフードを持っていない方は是非参考にしてみて下さい。
この記事が扱っている内容
・EOS Kiss M/M2に合うレンズフードの選び方、取り付け方
・レンズフードの働きと必要性
・キヤノン純正レンズフードと互換品の品質の違い
・その他のEF-Mレンズのレンズフード一覧
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結論:EOS Kiss M/M2にレンズフードを付けるとカッコイイ!もちろん実用面でもメリットあり
レンズフードには、逆光時の画質の低下防止や、レンズの汚れや傷の防止という実用面での大きなメリットがあります。
さらに見た目にもカッコイイですし、本気感が出て「撮るぞ!」という気にさせてくれます。
注意点としては、基本的にレンズフードはレンズごとに専用設計されていて使いまわしができないものが多いので、購入時は型番を間違えないようにする必要があります。(似た型番があるのでややこしい)
基本的に他のレンズのレンズフードを流用するのはできないので、買う時は注意しましょう
EOS Kiss M/M2に合うレンズフードはこれ!
レンズフードって種類がたくさんあってどれを買えばいいのかわかりにくいですね
確かにそうですね。同じカメラでもレンズごとに違うフードが付きますし、適合もレンズごとに調べないといけないので注意が必要です
大抵のカメラアクセサリーの適合を調べるためにはカメラの型番、つまり「EOS Kiss M2」とか「EOS RP」とかがわかれば十分です。
しかしこのレンズフードに関してはレンズごとに種類や形が違うため、カメラの型番ではなく「レンズの型番」から調べる必要があります。
しかもEOS Kiss MやM2にはレンズキットが複数あるので、どのレンズを持っているのかをきちんと理解していないと間違ったレンズフードを購入してしまう、という失敗をしてしまうこともあり得るので注意しましょう。
この記事はダブルズームキットに付属のレンズにレンズフードを取り付けます。その他のレンズの適合は記事の一番下にまとめて掲載してあります
EOS Kiss M / M2用ダブルズームキットのレンズフードはEW-53とET-54B
買ってみた。外箱からは適合はほぼわからないので注意
EOS Kiss M / M2のダブルズームキットに付属する標準レンズ用のレンズフードは「EW-53」、望遠レンズ用のレンズフードは「ET-54B」です。似たような型番でも違うものは装着すらできないので気を付けて下さい。
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM用のレンズフードは「EW-53」
EW-53は花形フードと呼ばれる形状
まず最初にEOS Kiss M / M2ダブルズームキットの標準レンズ用のレンズフードから見てみましょう、型番は「EW-53」です。
このレンズフードの形状は花の花びらのような形から「花形フード」と呼ばれる形で、主にズームレンズに使われる形状だそうです。
EW-53の外観
EW-53にはロック用のスイッチなどはありません。裏面も特に植毛や特別な加工はされていませんが、全体的にテカリにくいような素材になっている模様です。では実際に装着してみましょう
赤丸のマークをレンズの頂点に合わせて差し込み、90度回す
「カチッ」とはまる感触があれば取付完了
先ほども述べましたが、特に固定用のロックスイッチなどは有りませんが、結構しっかりと固定されますので勝手に回ってしまうということはなさそうです。では次に収納してみましょう
ほとんどのレンズフードは前後ろを逆に取り付けることで収納できます。
逆方向に取り付けると収納に便利
逆向きに着けるとほとんどつけていないのと同じぐらいのサイズになるね
カバンなどに収納する時はこのスタイルが邪魔にならなくて良いですよ
EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM用のレンズフードは「ET-54B」
EW-54Bは丸形フード
では次にEOS Kiss M / M2ダブルズームキットの望遠レンズ用のレンズフードを見てみましょう、型番は「EW-54B」です。このレンズフードの形状は昔からある「丸形フード」です。
こちらもロックスイッチなどはありませんし、裏面も特に植毛や特別な加工はされていません。実際に装着してみましょう
マークを合わせて回すと「カチッ」とはまる感触があります
完成。こちらも標準レンズと同じくしっかりと付きますので勝手に外れる心配はないでしょう。
では次に収納してみます。逆方向に合わせて、同じように回してロックします。
完成!
EOS Kiss M/M2にレンズフードを付けるメリット
では次にレンズフードを付けるメリットについて考えましょう
レンズフードを取り付けると逆光時の画質が向上する
こんな感じで逆光を再現してみました
最初屋外でレンズフードの効果を検証しようと思いましたが、なかなかぴったりの状況にならなかったので、ちょっと無理やりですが屋内でLED照明を使って逆光を再現してみました。
レンズフードには、レンズに入ってくる「有害光」と言われる画質を低下させる光を遮断する、という働きがあります。
では実際に効果があるのか、実験結果を見てみましょう
逆光時は光がレンズの内部に反射して画質が低下するが、レンズフードがあればある程度遮断できる
左のレンズフードなしの撮影では全体的にコントラストが低くなって白っぽく写っていますが、右のレンズフードありの場合は明暗がくっきり写っているのがわかりますね。
完全な順光や逆光の場合はレンズフードの効果はありませんが、このような斜めや横から強い光が当たるときには白っぽくなるのを防いだり、プリズムのような影が出てしまうのを防ぐ効果が期待できます。
今回はあくまでも人工的な実験ですが、実際の屋外での撮影においても逆光や半逆光はよく使う光だと思うので、可能ならレンズフードを装着しておいた方が画質の面では良いでしょう。
レンズフードって本当に効果があるんだね
はい、逆光時のフレアやゴーストの防止やコントラスト向上が見込めます
レンズフードの効果はこれと同じ
レンズフードを取り付けるとレンズの汚れ防止になる
レンズフードを取り付けるとレンズのガラス面が遠くなりますので、間違って触って指紋を付けてしまったり、雪や雨などがレンズ面に付着することを防ぐことができます。
(EOS Kiss M / M2は防水仕様ではないので悪天候時の使用はオススメしません)
確かにレンズフードがあれば間違ってレンズを触ることも少なくなりそう
レンズフードを取り付けるとレンズの破損防止になる
またカメラのレンズの先端部分は一番何かにぶつけやすい場所でもあります。
レンズフードが付いていることによって万が一衝撃を与えてしまったとしても、ある程度であればレンズフードがレンズ本体を守ってくれます。
もちろん落下などかなりの衝撃があるとレンズフードが外れてそのままレンズが衝突したり、歪みが起きる可能性があるので、あくまでも過信しすぎないようにする必要があるでしょう。
レンズの先を軽くコツンとぶつける程度であればレンズフードが守ってくれるので安心です
EOS Kiss M/M2にレンズフードを付けるデメリット
では次に、レンズフードのデメリットについても考えてみましょう。
収納時にレンズフードをいちいち逆さ付けするのが面倒
まずレンズフードの一般的に一番のデメリットがこれになると思います。
普通カメラやレンズの収納時は邪魔にならないためにレンズにレンズフードを逆さ付けしますが、いざ撮りたい時に「いちいちレンズフードを戻す」のが面倒と感じるかもしれません。
慣れればそれほどでもないですけど、最初はつけはずしが面倒かもしれません
結局使わなくなりそう・・・
レンズフードをつけるとレンズキャップがつけにくい
これもレンズフードあるあるですが、特に丸形フードの場合レンズキャップの着脱がやりにくくなります。
レンズフードを取り付けていても、レンズキャップを外すのは比較的簡単ですが、取り付ける際にきちんと溝にキャップがはまっているかどうか目で見て確認ができません。
レンズキャップを付けたつもりが、レンズをしたに向けたとたんポロっとキャップが外れてしまうことがあるので最初は慣れが必要かもしれません。
レンズキャップを落として無くさないようにしないと
レンズフードをするならレンズキャップはつけない!と割り切る人も結構いますよ
レンズフード単体で保管すると結構じゃま
所有レンズが増えてくるとこうなります
これはデメリットというには無理があるかもしれませんが、ある程度別売レンズの数が増えてくると保管場所も考える必要が出てきます。
全てのレンズフードをレンズに逆さ付けして保管する訳ではない場合、レンズフードだけを置いておくことになりますが、レンズフードってこれがまためちゃくちゃかさばる形状してるんですよね。
EOS Kiss M / M2は小型なのでここまでにはならないと思いますが・・・。
EOS Kiss M/M2にレンズフードは必要か?
ではいよいよ、実際にEOS Kiss M/M2にレンズフードを付けてみた個人的な感想を見てみましょう。
正直な所、EOS Kiss M / M2にレンズフードを導入するかどうかは個人の考え方次第のような気がします。なるべく忖度無しで感想を書きたいと思いますので、これを参考に各自でありかなしか判断して頂きたいと思います。
EOS Kiss M/M2はレンズフードがついているとカッコイイ
レンズフードを付けて最初に感じたことは「カッコイイ」です。
正直に言ってアレですが、個人的にEOS Kiss M / M2 Withレンズフードの一番のメリットは「見た目」です。やっぱりフードがあるとカッコイイですよね?
標準レンズの花形フードは見るからにカッコイイですし、また望遠レンズに丸形フードを付けると実際のレンズのサイズよりも大きく見えて、なんかスゴイレンズを使っている気にさせてくれます。
思いっきり気分的な事ではありますが、気分って大切ですよね?もし他の人のEOS Kiss M / M2にレンズフードが付いているのを見てカッコイイなって感じたなら、もうそれだけで導入をお勧めしたいと思います。
見た目って大事
EOS Kiss M/M2では効果が実感しにくい
これもかなり個人的な意見ですが、正直画質の向上は微妙かもしれません。
先の実験の通りレンズフードには確実に効果があります、ですから厳しいギリギリの環境でちょっとでも画質の向上を考えるなら、レンズフードが必須なのは間違いありません。それはエントリークラスのEOS Kiss M / M2でも同じことです。
しかし、そこまでシビアなものを要求している方は、レンズフード迷わず買ってると思うんです・・・。
画質の向上を第一に考えてレンズフードを購入するのはもちろんアリですが、過大評価しないようにする必要もありそうです。
効果があるのはわかるけど、その違いが私にわかるかどうかだよね・・・
EOS Kiss M/M2の標準レンズは若干操作がしにくくなる
これはEOS Kiss M / M2の標準レンズ限定の話ですが、このレンズはご存知の通り収納時から撮影ポジションにする際にロックスイッチを操作する必要があります。
ただ、レンズフードを逆さ付けしているとこのロックスイッチをスライドさせながらズームリングを回すという作業が若干やりにくくなります。
そもそもこのクラスのレンズにはロックスイッチ自体が不要だと思うのは僕だけでしょうか・・・
そもそもレンズフードの値段が高い気がする
これは人それぞれかもしれませんが、そもそもレンズフードが別売なのがちょっと残念に思います。
自分はレンズを買ったらレンズフードは絶対に買う派なんですが、同じキヤノンでもプロ用のLレンズはレンズフード同梱なんです。
しかもこんなことはあまり言うものではないかもしれませんが、エントリークラスのレンズ用のレンズフードって造りが結構シンプルなんです。
エントリークラスのデジタル一眼は競争が激しいので、ちょっとでも価格を下げるために仕方がないとは理解していますが、できればレンズフード込みの価格でも飛ぶように売れるようなカメラを作って欲しいと思います。
ノーブランド激安レンズフードを実際に買って試してみた!!
アマゾンなどではキヤノン純正だけでなく、ノーブランド品の互換レンズフードも売られています。中にはキヤノン純正の半分以下の価格で買える激安ものもありますね。
それらの性能は一体どんなもんでしょうか?実際に買って確かめてみましょう
見た目はそんなに変わらない
右のキヤノン純正レンズフードはプラスチックの反射がほとんどない
まず外見から見てみましょう。恐らくノーブランド品の方はキヤノン純正のコピー品だと思われますが、形は全く同じです。
ぱっと見で違いがわかる点としては、キヤノン純正は反射防止のためと思いますが表面が艶消し加工がされています。
対するノーブランド品も艶消し加工はされているようですが、キヤノン純正に比べればはるかにツヤツヤしています。しかし全体的にはほとんど違いがありません。
取り付けは微妙・・・
画像ではわからないがかなり力を入れないと回らない
では実際に取り付けてみましょう・・・と言いたいところですが早くも問題発生です・・・。
標準レンズにノーブランド品を取り付けようとしたんですが、取り付けがめちゃくちゃ固いです。
接合部の見た目に違いは見られないので工作精度の問題だと思いますが、レンズの溝に対してレンズフードの溝が微妙に合っていないのかもしれません。
付けられないことはないのですが、純正が「スーーカチッ」に対してノーブランド品は「グッグッグッ(力を入れて回している)カチッ」という具合です。正直レンズの側の溝に擦り傷が付きそうでちょっと怖いなと感じます。
ノーブランド品の互換レンズフードを装着した様子、ついてしまえば普通
では続いて望遠レンズにも互換レンズフードをつけてみましょう。
望遠レンズはすんなりと装着できた。但しガタガタだけど
こちらは標準レンズと違いあっさりとレンズフードが取り付けできました。
ただ、キヤノン純正はカチッとはまってからぴったりと遊びがないのに対して、ノーブランド品はカチッとはまってから若干遊びがあってカタカタと音がします。
レンズに傷がつきそうな標準レンズ用よりははるかにマシですが、やはりこちらもキヤノン純正とくらべればはっきりとわかる位の違いがありました。
やはり激安品は精度がイマイチですね・・・
効果は同等?
精度が悪いが効果はそれなりにある
肝心のレンズフードとしての効果はどうでしょうか。それについては正直「わかりません」。
取り付け面での不良や品質不足は画質には影響を及ぼさないと思われるので、純正と激安ノーブランド品の違いはわずかな素材のツヤ感だけということです。
厳密に言えばもちろんツヤの分の光の反射が画質に影響を及ぼしているはずですが、自分を含め普通の人が肉眼でその差を見分けることはできないレベルだと思います。
総評としては、取り付けに難がある以上おすすめはしずらく感じました。正直EOS Kiss M / M2の純正レンズフードは値段はそこまで高い方ではないので、安心のキヤノン純正をお勧めします。
純正以外は全部ダメだということはないと思いますが、信頼度でいえばやはりキヤノン純正ですね
EF-Mレンズの対応レンズフード一覧
EF-M22mm F2 STM・・・EW-43
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM・・・EW-53
EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM・・・ET-54B
EF-M28mm F3.5 macro IS STM・・・ES-22
EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM・・・EW-60E
EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM・・・EW-60F
EF-M32mm F1.4 STM・・・ES-60
EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM・・・EW-54
まとめ:EOS Kiss M/M2にレンズフードを付けると見た目もやる気もアップ間違いなし!
レンズフードは画質向上の効果+見た目効果の大きいアクセサリーなのかもしれません。
しかし、それによってテンションが上がったり撮影のモチベーションが上がる、つまりEOS Kiss M / M2を持って写真を撮りに行きたい!!と思うなら、それは非常に大きな効果があるアイテムだと言えると思います。
もちろん汚れ防止や傷防止といった良い面もありますので、まだEOS Kiss M / M2にレンズフードを付けておられない方がおられましたら、是非導入されることをお勧めしたいと思います。
この記事が皆さんの参考になれば嬉しく思います。最後まで読んで下さってありがとうございました。
↓↓★当サイトのEOS Kiss M/M2関連のその他の記事★↓↓
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