こんにちは!カメラ歴15年、カメラ総購入台数25台のNEKO(ねこ)です!
早々にアレですが、僕は「EOS R50」と「EOS R10」の両方持ってます!!
EOS R10とEOS R50って、どちらも小型軽量でよく似たカメラであり、さらに価格帯もそこまで大きく違う訳ではないので、どっちがいいか迷いませんか??
最初はEOS R50と思ったけど、もうちょっと出せばEOS R10にも手が届くから悩むね
それでこの記事では、よくあるカタログ比較やスペック比較ではわからない、実際に使った感想などを含めた「EOS R50とEOS R10の違い」を紹介していきます!
両方のカメラを実際に日常で使っているからこそわかる点も多いと思いますので、参考にしていただければ幸いです。
実際に両方購入して使っていますので、比較画像満載で解説していきますよ
この記事でわかること
- EOS R10とEOS R50の違い
- EOS R10にだけある機能
- EOS R50にだけある機能
など
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*この記事は後発機種であるEOS R50の発売時点の情報です。今後ファームウェアのアップデートなどによってEOS R10に機能が追加されるなど、記事の内容が古くなる可能性もありますので、その点ご了承ください。
結論:全くの初心者はEOS R50を、どっぷり浸かるならEOS R10がおすすめ!
結論から言うと、僕は「カメラを買うのが全く初めての人」、「スマホからのステップアップの人」はEOS R50がおすすめだと思います。
理由としてはEOS R50には「アドバンスA+」や「デジタルテレコン」(参照:キヤノン公式ページ)といった手軽で便利な撮影機能が充実しているからです。
特に「アドバンスA+」はスマホに負けない位の強力な補正機能やエフェクトがあるので、スマホカメラに慣れた人でも、「一眼カメラ特有のハードルの高さ」をあまり感じずにカメラに慣れていくことができると思います。
あんまり詳しくないし機械の操作も苦手だから、スマホみたいに簡単だったら嬉しいよね
一方で同じカメラが初めての人でも、「これからじっくりとカメラの使い方や本格的な撮り方を学んでいきたい人」、さらに「一眼レフからの買い替えの人」などに対しては僕はEOS R10の方をおすすめします。
EOS R10には2つの電子ダイヤルやマルチコントローラー(ジョイスティック)といったEOS R50にはない上位機種譲りの機能が多く搭載されています(参照:キヤノン公式ページ)。
ボディこそ小柄ですが、内容はミドルクラスモデルに恥じない内容になっているので、これからしっかりカメラの基礎を学んでいきたい人はEOS R10を選んでおけば「後々物足りない」ということはないはずです。
最初から全てを使いこなせる訳ではではないと思いますが、時間をかけて学んでいくならEOS R10の方が懐は深いですね
EOS R10とEOS R50の違い 早見表
ではまず最初に、EOS R10とEOS R50のスペックの違いを一覧でざぁっと見ておきましょう。
EOS R10 | EOS R50 | |
---|---|---|
センサーサイズ | APS-C | APS-C |
画素数 | 2420万画素 | 2420万画素 |
ボディ内手ブレ補正 | 無し | 無し |
センサー クリーニング | 有り | 無し |
画像処理エンジン | DIGIC X | DIGIC X |
記録メディア | SDカード (UHS-II) | SDカード (UHS-I) |
メディアスロット数 | 1 | 1 |
常用ISO感度 | 100-32000 | 100-32000 |
AF | デュアルピクセル CMOS AF II | デュアルピクセル CMOS AF II |
トラッキングAF | 有り | 有り |
サイレント撮影機能 | 有り | 有り |
FVモード | 有り | 無し |
親指AFボタン | 有り | 無し |
最高シャッター速度 (メカ) | 1/4000 | 1/4000 |
最高シャッター速度 (電子) | 1/16000 | 1/8000 |
連写数(メカ) | 15枚/秒 | 12枚/秒 |
連写数(電子) | 23枚/秒 | 15枚/秒 |
バッファ(JPG) | 約460枚 (UHS-II使用時) | 約42枚 |
バッファ(RAW) | 約29枚 (UHS-II使用時) | 約7枚 |
モニターサイズ | 3.0型 | 3.0型 |
モニタードット数 | 104万ドット | 162万ドット |
4K動画 | 60p(クロップ) 30p,24p | 30p,24p |
商品レビューモード | 無し | 有り |
動画自動水平補正 | 無し | 有り |
動画ブリージング 補正 | 無し | 有り |
インターフェース | USB Type-C | USB Type-C |
バッテリー | LP-E17 | LP-E17 |
撮影可能枚数 (ライブビュー) | 約350枚 | 約370枚 |
重量(ボディのみ ブラック) | 382g | 328g |
発売日 | 2022年7月 | 2023年3月 |
(参照:EOS R10商品ページ、EOS R50商品ページ)
EOS R50の方が勝っている部分もあるんだね
EOS R50の方が後から発売されていますからね。でも肝心の撮影機能、特に連写関連はかなりEOS R10の方が有利なのがわかります
一覧にしてみると、この2機種はよく似た性能に見えます。特に画素数や画像エンジンなどは同じなので、性能がどれぐらい違うのかは表だけではちょっとわかりにくいですね。
連写できる枚数などは結構な違いがあるのですが、それ以外の部分はどのくらい違うのでしょうか。
それではこれから、スペックには現れない部分も含めてしっかりレビューしていきたいと思います。
★重要★EOS R10とEOS R50はレンズキットに付属するレンズが違う
まず最初に重要な点からお伝えしたいと思いますが、EOS R50とEOS R10はレンズキットのバリエーションが違います。
EOS R50はレンズが付属しないカメラ本体のみの「ボディ」と、標準レンズ1本が付属する「18-45mmレンズキット」と、さらに望遠レンズが付属する「ダブルズームキット」の3種類です。
一方のEOS R10は「ボディ」と「18-45mmレンズキット」は同じですが、EOS R50のようなダブルズームキットがなく、代わりに高倍率ズームである「RF-S18-150mm」のセットの3種類となります。
EOS R10 | EOS R50 | |
---|---|---|
ボディ単体 | ◯ | ◯ |
標準ズームキット 18-45mm | ◯ | ◯ |
高倍率ズームキット 18-150mm | ◯ | × |
ダブルズームキット 18-45mm 55-210mm | × | ◯ |
(参照:EOS R10商品ページ、EOS R50商品ページ)
カメラ本体が違うだけじゃなのか
ちなみに僕はEOS R10はRF-S18-150mmのセットで、EOS R50はダブルズームキットで購入しました。
このRF-S18-180mmとダブルズームキットに付属するレンズとではズームできる範囲に違いがあるので注意が必要です。
それでは具体的にそれぞれどう違うのか見ていきましょう。
EOS R50は「ボディ、標準レンズキット、ダブルズームキット」の3種類
EOS R50のレンズキットは「18-45mmレンズキット」と「ダブルズームキット」の二種類となっています。
特に僕も購入した「ダブルズームキット」は、見た目と同じぐらいの広さに撮れる「標準レンズ」と、遠くのものを大きく写す「望遠レンズ」の2本がセットになったもので、初心者向けのセットとしては定番のものです。
このダブルズームキットに付属する望遠レンズは焦点距離(大きい方が遠くのものを大きく写せる)が最大210mmとかなり望遠が効くので、子供の運動会やテーマパークのショーなどを撮りたい人には嬉しいセットだと思います。
ダブルズームキットってよく聞くよね
ズームレンズが2本一緒についてくるのでダブルズームキットと呼ばれています。割と昔から初心者用モデルの定番セットですね
EOS R10にはダブルズームキットがない
一方のEOS R10は「ボディ単体」と「標準レンズセット」があるのは同じですが、望遠レンズの代わりに「RF-S18-150mmレンズキット」が用意されています。(僕が買ったのもこれです)
これは通称「便利ズーム」や「高倍率ズーム」と呼ばれ、標準レンズと望遠レンズが1本で済むスグレモノです。
ただし、望遠側の焦点距離(大きい方が遠くのものを大きく写せる)は「150mm」止まりなので、EOS R50のダブルズームキットの「210mm」と比べると、若干ですが大きく写す能力が劣ります。
EOS R10は望遠レンズがついたセットが無いの??
EOS R10は2本のレンズを1本にまとめた「RF18-150(高倍率)ズームキット」になります。ただし、望遠の性能はEOS R50の「ダブルズームキット」にくらべればやや劣ります
EOS R50とEOS R10の「望遠」の性能は具体的にどのくらい違う?
では、EOS R10の最大望遠である「150mm」と、EOS R50の最大望遠の「210mm」とはどれぐらいの差があるのでしょうか?実際に見比べてみましょう。
上の画像をEOS R10の「RF-S18-150mmレンズキット」と、EOS R50の「ダブルズームキット」を使って最大望遠で撮ってみました。
スペック上はEOS R10よりもEOS R50の「ダブルズームキット」の方が大きく撮れるはずですが、その差はどれくらいでしょうか?
どうでしょうか?下のアップになっているの方がEOS R50ですが、かなりの差があるのがわかると思います。
ちなみに色合いが違うのは撮影した日の天候や時間が違うからなので無視してください。
同じ最大望遠ですが、EOS R50のダブルズームキットの方がさらに大きく撮れているのがわかると思います。
EOS R50の望遠レンズの方が大きく写せるんだね
もちろんこれはレンズの性能です、あくまでもキットレンズを使ったらEOS R50の方が大きく撮れる、という話です。別売レンズを使えばこの限りではありません
もし、「遠いものをちょっとでも大きく撮りたい」のであれば、この付属レンズの違いも考慮した方がいいでしょう。
もちろんレンズは単体で購入が可能なので、例えばEOS R10にRF100-400といった超望遠レンズを組み合わせるなら、この望遠が150mmまでしかない、という点は問題なくなります。
EOS R50でRF-S18-150mmレンズを使いたい場合はどうしたらいいの?
一方でEOS R50にはEOS R10のような「RF18-150mm」レンズとのセットは無く、どうしても「レンズ2本持ち」になってしまいます。
「そこまで遠くのものを大きく撮る予定はないし、何よりも2本もレンズを持ち歩きたくない」という人であれば、RF18-150mm(高倍率)ズームレンズキットがあるEOS R10が有利かもしれません。
EOS R50でレンズ1本で済ます方法はないの?
レンズキットではなく、ボディ単体とレンズ単体をバラで買えばOKです。でもセットになっていない分高くなってしまうのが悩ましい所ですね
どうしても「EOS R50でRF18-150mmを使いたい!」場合、EOS R50をボディ単体で買って、さらにRF-S18-150mmレンズも単体購入する、という手もあります。
ただそうなると、「セット価格」ではないので割高になり、場合によっては格上のEOS R10の価格を上回ってしまうかもしれません。
さすがにそれはちょっともったいない気もするので、基本的にはEOS R50はレンズ2本と考えておいた方が良いでしょう。
まぁ普通のダブルズームキットでいいか・・・
初心者に優しい!EOS R10にはなくてEOS R50だけにある機能・性能
ではここからはまず、EOS R10にはなくEOS R50だけに搭載された機能を見てみましょう。初心者に嬉しい機能が揃っていますよ
EOS R10は黒のみなのに対してEOS R50はカラバリ(白モデル)がある
まずは一番わかりやすい見た目の違いから見てみましょう。
EOS R10は黒1色のみなのに対して、EOS R50にはカラーバリエーションとして「黒と白」の二色が用意されています。
白いモデルが用意されているのは今となっては希少なので、目立ちたがりの僕は当然白を買いました。
いつも思うけど、やっぱり黒より白の方がかわいいよね
何気に見た目ってすごく大事ですからね
「ボディの色なんて写りには関係ない」と言えばその通りだと思います(超厳密にいえば白ボディはガラスに反射しやすく写り込みしやすいので不利です)。
ですがあくまでも僕の個人的な意見ですが、特に初めてのカメラの場合、見た目にはこだわってほしいと思います。
当然カメラは家から持ち出さないと何の役にも立ちませんが、自分が「カッコイイ!かわいい!」と思えるカメラであれば、「今日はカメラを持って出よう!」という気にさせてくれるはずです。
「白いカメラ」というのはなかなかないので、もしこのEOS R50のホワイトモデルが気に入ったのであれば、選択はEOS R50一択だと思います。
確かに細かい機能とかよりも見た目の方が大切かも
EOS R50はEOS R10に比べてフルオートでの撮影モードが充実
EOS R10とEOS R50のどちらにも完全なオートモードである「シーンインテリジェントオート」が搭載されています。
しかしEOS R50の方には初めての人により優しい「アドバンスA+」モードと「クリエイティブブラケット」モードが搭載されています。
アドバンスA+モードについて、キャノンはEOS R50の商品ページの中で次のように解説しています。
1回のレリーズで、カメラが自動的にピント位置や明るさを変えながら複数の写真を連続撮影して、カメラ内で合成を実行。手前から奥までピントが合った写真や、白飛びや黒つぶれを軽減した写真が手軽に撮れます。」
キヤノン EOS R50 多彩な表現
ちょっと難しい説明に思えますが、簡単に言うと従来のオートモードの機能をさらに拡大して、合成なども駆使して状況に応じた最適な処理をかけてくれるということです。
例えば、逆光など明暗差が大きいとカメラが判断した時に、自動的に明るい写真と暗い写真を合成して最適な明るさの写真を出力するHDR合成などが、必要に応じて自動的に行われるようになります。
僕が実際にEOS R50でこのアドバンスA+を使ってみた感想ですが、正直な所「ちょっとわざとらしい」と感じることもあります。
極端に暗い部分や明るい部分が無くなり、均一化されるイメージで、僕としてはスマホっぽい仕上がりに見えてしまいます。
ですが、最近のスマホはこれぐらいの極端な自動補正は当たり前なので、スマホからのステップアップの人にはむしろ自然かもしれません。
このあたりは好みですね。
専門的に言うとHDRやフォーカスブラケットを設定しなくても、カメラが必要に応じて自動でやってくれるモード、という感じですね
さらにEOS R50には「クリエイティブブラケット」という機能も新たに追加されています。
「クリエィティブブラケット」については次のように説明されています。
「カメラが自動的に複数の写真を撮って提案してくれる機能です。シャッターをきったとき、その設定で撮った画像とは別に、明るさや色合いを変えた写真をカメラが自動で記録。再生時には、通常画像に加えて提案された画像の中からお好みを選ぶことができます。」
キヤノン EOS R50 多彩な表現
これも簡単に言うと、一枚撮影するごとに色あいや明るさ、雰囲気が違う数枚の写真を自動的に作成してくれる機能です。
ちょっと試してみました。
すごい!普通に撮っただけなのになんかそれっぽい感じになってる!
作例はクリエイティブブラケットに設定して一枚撮っただけです。今回は自動的に4枚の画像が生成されました。
ある程度経験を積めば、撮る前から作品のイメージが沸いていると思いますが、最初のうちは「どんな写真が撮りたいのか自分でもわからない」ということも多いですね。
この「クリエイティブブラケット」を使えば、カメラの側からいろいろな表現を提案してくれるので、後で見て、「あぁこういう雰囲気で撮りたかったんだ!」と気づくことができるかもしれません。
確かに「撮ってみないとわからない」という機能ではありますが、僕はこの機能はアリだと思います。
写真はいつも「見た目通りに」撮ればいいという訳ではないので、いろいろな表現をカメラが自動で提案してくれるのは初心者には嬉しい機能だと思いますよ
EOS R50は「人、動物、乗り物」検出の切り替えが自動、R10は自分で切り替え
EOS R50もEOS R10も従来からある「人間の瞳」に加えて、動物の目やスポーツカーなどの乗り物も検出してピントを追従する高性能なAF(オートフォーカス、自動ピント合わせ)を搭載しています。
EOS R10はこの「人物、動物、乗り物」のどの被写体を検出するかあらかじめ選択しておく必要があるのに対して、EOS R50はこれらを自動で切り替えるモードが追加されました。
ディープラーニングを元に開発した被写体検出アルゴリズム「EOS iTR※ AF X」により、画面内に入ったものが被写体かどうかを判断。特に人物、動物、乗り物に対して、高精度な検出・追従性能を発揮します。EOS R50はそれらの特徴から被写体を自動的に検出し分ける「自動」モードを搭載しました。
キヤノン EOS R50 高速AF・連写
EOS R50は画面内に検出可能な被写体が入ると、それが人であれ動物であれ、カメラ側が自動で認識してピントを合わせてくれます。
ただ僕の場合、普段の撮影は風景やスナップが多いので1点AFを使っていることが多く、被写体を自動で検出する「全域AF」を使う機会があまりないので、この自動検出が特別便利だという印象はありません。
ですが、家族写真やペット写真中心の人であればこの被写体自動切換えはあれば嬉しい機能だと思います。
これ人と動物が一緒に画面に入ったらどっちにピントが合うのかな?
ケースバイケースだと思いますが、EOS R50でも人物とか動物とかの指定ができるので、そういう場合はあらかじめどちらかに指定しておいた方がいいでしょうね
EOS R50はデジタルテレコン(電子ズーム)がある
EOS R50には、恐らくキャノンの一眼カメラでは初めてではないかと思いますが、簡単に画像を2倍もしくは4倍の大きさにする「デジタルテレコン」が搭載されています。
デジタル処理で撮影倍率を約2倍、約4倍にできるデジタルテレコンバーター機能。レンズの望遠端でも届かない被写体やシーンで、さらなる望遠効果を得ることができます。
キヤノン EOS R50 多彩な表現
これを使えば、例えば標準レンズを使っている時に急に遠くのものを撮りたくなった時や、望遠レンズを一杯にしてもまだ足りない時に、簡単に画像を拡大して撮りたい物を大きく撮ることができます。
すごいね!こんなに簡単に大きくできるんだったらもう望遠レンズいらないんじゃない?
そうなればいいんですが、デジタルテレコンは電子ズームの一種なので、目に見えて画質が劣化しちゃうというデメリットもあるんですよ
このデジタルテレコンは便利な反面デメリットもあり、2倍は大丈夫ですが4倍はスマホで見てもモヤッとしているのがわかるほど、結構はっきりと画質が劣化します。
さらに、僕は普段からファイル形式はJPGとRAWの両方で撮っているのですが、RAW使用時はこのデジタルテレコンが使用できません。
せめて「RAW使用時はjpgのみテレコン適用、RAW画像はオリジナルを記録」みたいな感じにしてくれたら、まだ遊びででも使えるのになと思います。
ショートカットに割り当てて使えばワンタッチで拡大縮小できるので便利ですね
EOS R50は「レビュー用動画モード」に対応
新しいEOS R50には最近のトレンドでもある「レビュー用動画モード」に対応しました。
Youtubeなどでよくある「商品を説明する自撮り動画」を撮る時に、従来のカメラは手元の商品ではなく常に出演者の顔や目にピントを合わせる傾向がありました。
この「レビュー用動画モード」があれば、ピントは常に出演者ではなく手元の商品に合うようになるので、「商品をカメラの前に出して見せたつもりが思いっきりピンボケしていた」という失敗を防ぐことができます。
ただ、僕は自撮りってしたことないので、具体的にどれぐらい便利な機能なのかわかりませんが。笑
まぁそんな動画撮る予定ないけどね・・・
EOS R50はEOS R10よりも(ちょっとだけ)軽い
EOS R50はEOS R10と比べてさらに軽量です。
EOS R50はボディ単体だとたったの376gしかありません。
もちろん撮影時にはレンズとセットで持ち歩くためそれよりは重くなりますが、それでもEOS R50はミラーレス一眼としては最軽量クラスであることに違いはないでしょう。
標準レンズとのセットではEOS R50は500gぐらいなので、ちょうどペットボトル1本ほどの重さとなります。
もちろんEOS R10も標準レンズとのセットで約550gと極端に重い訳ではありません。どちらにしてもこれぐらいであれば常に持ち歩くのも苦にはならないのではないでしょうか。
ところが望遠レンズとのセットになるとこれが逆転します。
EOS R10のレンズキット(RF-S18-150mmのセット)は約730gです。
一方でEOS R50の望遠レンズが使えるダブルズームキットはレンズが2本なので合わせると約790gとEOS R10よりも重くなります。
いずれにしても数十グラムの違いでしかないのですが、ダブルズームキットの望遠レンズまで合わせるとEOS R50の方が重いということを忘れないようにしましょう。
数字にすると差がありますが、50g~60gの違いは自分にはそこまで気になりませんでした
重さよりも望遠レンズが別なのがいいか悪いかだよねぇ
重さだけでなく大きさにも注目してみましょう。
見ての通りEOS R10は付属のレンズが長い分、思いのほか大きく感じます。
望遠レンズを無視して標準レンズだけで比較すれば、カバンの収まりなどは断然EOS R50の方がいいですね。
実際僕の場合は、そこそこしっかり撮る場合はEOS R10、気軽さ重視ならEOS R50(望遠レンズは持って行かない)という感じになっています。
この辺りは普段の荷物の量やカバンの大きさ、カメラの優先順位によっても変わってくると思うので、自分にとって無理のない方を選ぶようにしてください。
さすがはミドルクラス!EOS R50にはなくEOS R10だけにある機能・性能
では次に、ミドルクラスモデルであるEOS R10にしかない性能・機能を見ていきましょう
電子ダイヤルがEOS R50は1つだが、EOS R10は2つある
まず装備されているダイヤルの違いです。
EOS R50は電子ダイヤルが1つしかないのに対してEOS R10はダイヤルが2つ装備されています。
そして僕としてはこの点こそがEOS R10を使う最大のメリットだと思います。
このダイヤルって何に使うの?2個あったほうがいいもの??
絞りの調整や明るさを微調整するために使いますが、ダイヤルは多い方が色々な機能を同時に調整できるので便利なんです
この電子ダイヤルとは、「絞り」や「露出補正(明るさの調整)」に割り当てて、撮影中に数値を簡単に変更できるようにするためのものです。
EOS R10のようにダイヤルが二つあれば、片方に「絞りやシャッタースピード」を、さらにもう片方には「露出補正」を割り当てられるので、慣れればとても便利に撮ることができます。
僕はメイン機としてフルサイズのEOS R5を使っているのですが、EOS R10は二つダイヤルがあるおかげでR5と似た感覚で操作できる部分が多く、サブ機としてとても重宝しています。
一方のEOS R50はダイヤルが一つで、ボタンと組み合わせてダイヤルの機能を切替えながら使わないといけないので、2ダイヤルのカメラに慣れている僕としては操作がちょっと面倒に感じます。
露出補正ってなに??
写真の明るさを微調整する機能でダイヤルで操作します、中級者になる頃にはかなり使うので、ダイヤルが2つあれば操作がしやすいんですよ
EOS R50がダイヤルが一つしかないのはコストダウンの他にも、カメラを始めたばかりの人が間違って露出補正ダイヤルを回してしまって、写真が意図せず真っ白や真っ黒になってしまうことを事を防ぐ、という意味もあると思います。
ただ、ソニーや富士フィルムといったライバルメーカーの初心者向けモデルは既に2ダイヤル機が標準となっているので、このあたりはやや時代遅れな感じがするのは僕だけでしょうか・・・。
もしEOS R5やR6といった中級機種との併用を検討しているのであれば、操作系統がガラッと変わってしまうEOS R50よりも、同じ2ダイヤルのEOS R10の方がおすすめです。
ダイヤルが1つなのはそんなに不利なのかなぁ?
2ダイヤルを使いこなすのはかなり上達してからですよ。これからカメラを始める人であればあまり気にする必要はない部分だと思います
ちなみにですが、EOS Rシリーズは「コントロールリング」といって、レンズ側にもダイヤルが装備されるようになりました。
このEOS R10もEOS R50もコントロールリングに対応しているので、対応レンズでダイヤルとして使うことができます。
但し、EOS R10とEOS R50のレンズキットに付属するレンズにはコントロールリングはなく、代わりにピント合わせ用のリングをコントロールリングとして併用できるようになっています。
もちろんピントリングをコントロールリングとして使用する場合はMF(マニュアルフォーカス、手動ピント合わせ)が全くできなくなるので、それはそれで中級者にとっては悩ましいところでしょう。
僕としてはコントロールダイヤルよりもボディのダイヤルの方が使いやすいので好みです。
そろそろキャノンも入門機でも2ダイヤルにしてくれたらいいんですけどね
EOS R10はマルチコントローラー(ジョイスティック)がある
次も基本的な操作に関わる違いです。
EOS R10は「マルチコントローラー(通称マルコン)」と呼ばれるジョイスティックが装備されているのに対して、EOS R50にはそれがありません。
これもキヤノンの上位機種には搭載されているもので、僕のようにR5やR6との併用を考えている人にはあった方がいいものだと思います。
何に使うのかな?
主にはピントを合わせる場所を動かすのに使いますよ
このマルチコントローラーは「AF枠(ピントを合わせる場所を指定する□の枠)」を自分で好みの場所に移動する時に使います。
上の画像のようにEOS R10のマルチコントローラーを左に倒すと、AF枠も左に移動します(1点AF時)。使ってみるとわかりますが、非常に直感的でファインダーを覗いた状態のままでも操作でき非常に便利です。
マルチコントローラーが無いEOS R50はAF枠の移動にはタッチパネルや十字キーを使います。
EOS R50で1点AF枠を移動するには、一旦「フレーム選択ボタン(田みたいなマークのボタン)」を押してから十字キーで動かします。(上の画像ではAF枠を左に動かしています)
マルチコントローラーほど直感的な操作とはいきませんが、これも慣れればそこまで不自由という程ではないでしょう。(EOS RやEOS RPにもマルコンはありませんでしたからね)
ただし、繰り返しになりますが、EOS R5やR6(マルコンありのカメラ)と併用する予定なら基本的な操作が大きく違うとやはり混乱してしまうので、その場合はEOS R10の方がおすすめです。
マルチコントローラーは慣れるととても便利なので、本格的に撮りたい人は使いこなせるようになりましょう
EOS R50よりEOS R10のグリップの方が深く握りやすい
EOS R10とEOS R50はボディの形状がよく似ているように思いますが、実際に手に取ってみるとその印象は大きく違います。
EOS R10は小型のボディの割にグリップ部分はかなり深く、男性の手でもかなりしっかりと握り込む事が可能です。
一方のEOS R50のグリップはR10に比べればかなり浅めで、手が大きい人であれば握りが浅い印象を感じると思います。
実際僕はそこまで手が大きい方だとは思いませんが、それでもこのEOS R50は握るというより摘まむ感じになります。
もちろんEOS R50の浅めのグリップでも、付属するレンズを使うだけなら特に不安定に感じることはありません。
さらに手が小さめの人もEOS R50の方がしっくりくるかもしれないので、このあたりは可能ならどこかで実機を触って確かめたいところですね。
一方でカメラと合わせて1Kgを超えるような望遠レンズを付ける場合は、EOS R50の浅いグリップだとかなり持ちにくさを感じるので、正直僕はあまり進んで使おうとは思いません。
僕がEOS R50を使うのはもっぱらスナップやお散歩で、重量級のレンズを使うのはしっかりと握れるEOS R10に任せています。
私はEOS R50を持ってみて「持ちにくい」とは思わなかったけどな
あくまでも「EOS R50はEOS R10に比べたら握りが浅い」という話で、持ちやすい持ちにくいは個人差がありますからね
EOS R10にはEOS R50にはない「MF/AF切り替えレバー」がある
RFレンズのAPS-C専用モデルである「RF-Sレンズ」にはレンズ本体に「AF/MF切り替えレバー」がありません。
その代わりにミドルクラスモデルである「EOS R7」や「EOS R10」には、AF/MFを切替えるためのレバーがボディ前面に新たに設けられましたが、これがEOS R50では省略されています。
切り替えレバーやスイッチがないEOS R50でMF(マニュアルフォーカス)をするにはその都度メニューで設定する必要がありかなり面倒なので、咄嗟にAFとMFとを切替えるような使い方には向いていません。
ただ、僕はEOS R10もR50もそれぞれ1年以上使っていますが、どちらも今だMFに切り替えたことはなく、正直切り替えレバーの必要性は感じません。(もちろん必要な人もいると思います)
EOS R10もR50もオートフォーカスの精度は非常に高く、昔みたいにピントが後ろに抜けて慌ててMFにするようなことはあまり起きた記憶がありません。
強いて言うならマクロ撮影時に使うかも??ぐらいですが、いずれにしてもこれから一眼を買う人はこの辺りはあまり気にする必要はないと思います。
MFって自分でピントを合わせるやつだよね、どんな時に使うのかな?
例えば被写体の前に被るように他のものがある時などはAFが迷うことがあります。そんな時はMFにしてピントを自分で合わせに行きますね
まぁ・・・それはしないかなぁ・・・
連写速度はEOS R50よりEOS R10の方が早い上にバッファも多い
連写能力もEOS R10の方が上です。
電子シャッター使用時にEOS R50が1秒間に最高15枚撮れるのに対して、EOS R10は1秒間に最高23枚も撮ることができます。
さらに連続撮影可能枚数(バッファ)もEOS R10はRAWで29枚なのに対して、EOS R50はRAWだと7枚とかなりの差がついていますので、野鳥や戦闘機などの「動き物」をメインで撮りたい人はEOS R50の連写性能だとかなり苦戦するかもしれません。
ただ、EOS R50の連写機能も一昔前のミドルクラス程度の性能は持っているので、普通に風景写真や家族写真、ペットの写真などを撮るならEOS R50で困ることはほぼないように思います。
確かに連写ってかなり上手い人が使うイメージだよね
まぁこれからカメラを始める人であればR50の連写性能で不足するというのはないと思いますよ。いきなり戦闘機、野鳥、鉄道から始めるなら話は別ですが
EOS R10はUHS-IIのSDカードに対応 R50はUHS-Iのみ
EOS R10とEOS R50とでは対応するSDカードの規格も違います。
EOS R10は一般に広く使われている「UHS-I」規格のSDカードに加えて、高価ですが書き込みスピードが非常に高速な「UHS-II」規格のSDカードも使うことができます(参照:EOS R10オンラインマニュアル)。
一方のEOS R50は「UHS-I」規格のSDカードのみ対応で、「UHS-II」規格のSDカードには対応していません(参照:EOS R50オンラインマニュアル)。
(注:UHS-IIは下位互換性があるのでUHS-I相当として使うことはできます)
「UHS-II」ってのに対応していないと何か困ることがある?
EOS R50はSDカードの書込み性能が試されるような撮り方(例えばRAWでの長時間連写とか)がそもそもできないので、UHS-Iで困ることはまずないですよ
UHS-II対応のSDカードが使えるメリットとしては、高速連写を多用して書込み待ちが発生した場合(バッファフルと呼びます)、書き込みが速いとその分書込み待ちが早く解消し、再び連写ができるようになります。
シャッターチャンスに強いと言えばその通りなのですが、そもそもEOS R50の抑えられた連写性能ではUHS-IIもメリットはあまりないでしょう。
なので、僕はこのR50がUHS-IIではなくUHS-Iに抑えたのは妥当だと思いますし、EOS R50でUHS-IIの高速SDカードが使えたらなぁ、と感じたことはありません。
EOS R10にはISOオートの低速限界設定がある。EOS R50は上限設定のみ
ちょっと難しい話になりますが、EOS R10は「ISOオート時のシャッタースピード低速限界」の設定があります。
ISOをAUTOにして撮影している時、Tvモード以外ではシャッタースピードはレンズの焦点距離を考慮した数字にカメラが自動で決めますが、このシャッタースピードを「遅め、普通、速め」と傾向づけることができます。
これはどんな時に使うかというと、例えば夜とか室内とかでちょっとでもISO感度を低く保って画質を稼ぎたい時など、シャッタースピードを敢えて遅めにしたい場合があります。
シャッタースピードは遅くすればするほどISO感度が下がるので、高感度ノイズが少なくなり、その分クリアで高画質の写真を撮ることができます。なので被写体が動かないものならシャッタースピードは手ブレしないギリギリを使いたいものです。
しかしAvモードなどシャッタースピードをオートにしておくと、カメラ側は手ブレしないように安全マージンを取ったシャッタースピードに設定するのが普通なので、これを敢えて「遅め」にリクエストすることで「かなり攻めた」セッティングにすることができます(その分手ブレのリスクは高くなりますが)。
シャッタースピードって遅かったらブレるかもしれないよね?わざわざ遅めにするメリットってあるの?
シャッタースピードが遅ければその分ISO感度も下がるのでノイズが減って画質が上がるんです。ギリギリの設定で最大限の画質を追及したいですからね
最近は手ブレ補正が高性能なので、コツさえつかめば結構手持ちスローシャッターでもぶれなく撮れるようになりました。
僕はスナップを好んで撮ることが多いですが、動かない対象の場合はこの「遅め」を使ってちょっとでもシャッタースピードを遅くしてISO感度を稼ぐことが多いですね。
逆に、飛行機や電車など被写体ブレを防ぐために普通よりもシャッタースピードを速めにしたい時などには「速め」にするとよいでしょう。
いずれにしてもカメラを始めたばかりの人がするような設定ではないように思うので、EOS R50には搭載されていないのは納得です。
この機能が必要なのは中級者以上の人だと思いますよ
EOS R10は4K動画が60pに対応 EOS R50は30pまで
EOS R50は4K動画が30pまでなのに対して、EOS R10は条件付きではありますが60pに対応しています。
30pと60pって何が違うの?
1秒間のコマ数の事です。60pは1秒間に60枚の画があるので、30枚の30pよりもなめらかに動くんです
ただ、EOS R10で4K60pに設定すると「クロップ」といって、少し拡大されたような感じで周囲が切り取られてしまいます。
実際にEOS R10で4K60pを撮ってみるとわかりますが、電子手ブレ補正と組み合わせると、かなり「大きく拡大」されてしまいます。
EOS R10付属のレンズは最も広角側でも18mmと、元々あまり広角が得意ではないのにさらに拡大されてしまうので、なるべく広く撮りたい「自撮りVLOG」や「街歩き動画」などでは使いにくく思います。
以上の理由で、僕は動画を撮るときはEOS R10にRF-S10-18mmを組み合わせて撮ることがほとんどです。
クロップされることを考えると、EOS R10で4K60pを使うなら、超広角のRF-S10-18mmを用意した方がよさそうですね
EOS R10はセンサーセルフクリーニングユニット搭載 EOS R50は非搭載
センサークリーニングユニットとは、電源オフの時にセンサーを超音波で微振動させることでセンサーについたチリやホコリを振るい落とす機能ですが、EOS R50にはそれが省略されました。
これには賛否両論あると思いますが、ないものはしょうがないので、EOS R50を買うならなるべくレンズ交換は手短に済ませ、ブロワーなどのお手入れの方法も身に着けましょう。
これについては実はあまり心配する必要はありません。もしセンサーにホコリやチリがついても、普通に撮っている分にはたぶん気づかないと思います。
センサーのホコリやチリの影響を受けるのは、空や真っ白の壁など明るく一面単色のものをF11以上に絞り込んで撮ったときです。
単色のものを絞り込んで撮った時にいつも同じ場所に黒いシミのようなものが浮かび上がるなら、それはその場所にホコリやチリが付いているということなので、ブロワーで吹いて除去しましょう。
個人的にはR50を使う層がダストが問題になる程絞って撮ることはほとんどないと思うので、あまり気にする必要はないと思います
EOS R10とEOS R50のほとんど変わらない or 同じところ
それでは次に、EOS R10とEOS R50で変わらない所やほとんど同じ所を紹介します
EOS R10とEOS R50は使えるレンズはどちらも同じ
EOS R10もEOS R50もレンズマウントは同じEOS Rマウントとなっており、装着できるレンズは「キャノンRFマウントレンズ」となります。
加えてEOS R10もEOS R50も同じく「APS-Cフォーマット」なので、レンズの焦点距離がフルサイズと比較して1.6倍されるところも同じです。
さらにどちらの機種も専用マウントアダプターを使えば「キャノンEFマウントレンズ」も使えるようになります。(R10もR50もEF-Mレンズは使用不可)
なのでキャノンの一眼レフを既に使っている人であれば、ボディとマウントアダプターだけを購入して今のレンズのままミラーレスに乗り換える、という選択も可能です。
僕も最初RFマウントに乗り換えたときはほぼすべてのレンズをこのマウントアダプターで流用していましたが、特に不便は感じたことはありません。
一眼レフ用のレンズを新しいミラーレスに使ってデメリットは無いの?
デメリットは大きくて重いぐらいですね。ただあまりに古いものだとAFが遅かったりするので、その場合はレンズも新しいものにしましょうね
EOS R10とEOS R50は画素数、画像エンジンはどちらも同じ
EOS R10もEOS R50も画素数は「2420万画素」と同じであり、さらに搭載されている画像エンジンも「DIGIC X」と同じです。
なのでこの2機種は基本的に同じエンジンを搭載した兄弟機種であり、画質そのものに本質的な違いはない、と考えることができるでしょう。
ただ、一見同じに見えるセンサーや画像エンジンも、非公表の部分で差別化やチューニングが行われている可能性があるので、厳密に言えばどうかと言われればそれは何とも言えない部分ではあります。
少なくとも僕が使っている範囲では、この2台のセンサーやエンジンに大きな性能の違いを感じることはありませんね
EOS R10とEOS R50はUSB端子はどちらも「USB Type-C」
EOS R10とEOS R50はどちらもUSB Type-C端子を搭載しています。
ただし、どちらの機種もデータ転送の仕様は「Hi-Speed USB」であり、これはつまり「USB2.0」なのでそこまで高速に転送できる訳ではありません。
なので、動画メインで256GBなどのSDカードを常用する場合はUSBケーブルではなく、USB3.0などに対応したカードリーダーを使った方がデータ転送は早く終わります。
PC派であれば付属の専用アプリをインストールしておけば、USBをつなぐだけでデータコピーができるので便利ですよ
EOS R10とEOS R50はUSB端子は「バッテリー持ち」はどちらもそんなに変わらない
バッテリー持ちはミラーレスカメラの最大の弱点かもしれません。
それはこのEOS R10、EOS R50も例外ではなく、あまりよくはありません。というより一眼レフに慣れた人からすれば「かなりよくない」になるでしょう。
EOS R50はEOS R10と比べて、バッテリー持ちのメーカー公称値は僅かに増加しましたが、どちらかというと「誤差の範囲」のようなものです。
あくまでも僕の(鈍い)感覚ですが、実際に使っていてこの2台に明確なバッテリー持ちの違いは感じません。
いい所でバッテリーが切れたら最悪だね
どちらを選ぶにしてもあまり長持ちする印象ではないので、予備バッテリーは必須だと考えておいたほうがいいですね
EOS R10がおすすめなのはこんな人
では、以上の違いを踏まえてEOS R50よりもEOS R10を選んだ方が良い人はどんな人か、考えてみましょう
カメラは初めてだが、これから時間をかけて本格的に取り組みたい人
EOS R10には二つの電子ダイヤルやマルチコントローラー(ジョイスティック)といった、中級者にステップアップする頃には常用が必須の機能がきちんと搭載されています。
この辺りはEOS R50のように「なくても何とかなる」機能ではありますが、本格的に撮影に取り組むにはあった方がいい機能なのは間違いありません。
それらすべてを最初から使いこなすことは難しいとしても、時間をかけてじっくりと操作を学び、中級者やその上を目指していくなら、EOS R10はその第一歩にぴったりのカメラになるでしょう。
僕は普段中級機のEOS R5を使っていますが、R10の操作感はかなり本格的なのでしっかり学びたい人には最適だと思います
野鳥や飛行機といった連写&超望遠レンズを常用する人
野鳥や飛行機、電車などを撮る場合、別売の超望遠レンズを使うことになるでしょう。その場合グリップが深くしっかりカメラを握り込むことができるEOS R10の方が安心して撮影に臨めます。
さらにこのジャンルは連写の性能も重要ですが、コマ数(1秒間に撮れる枚数)や連続撮影枚数(1回の連写で撮れる枚数)、さらに高速書き込みに対応したUHS-II対応のSDカードが使える、など、EOS R10が有利な要素が揃っています。
初めてのミラーレス一眼だとしても、買換えだとしても、野鳥や飛行機がメインの被写体になりそうな場合、選ぶべきはEOS R10だと思います。
付属レンズだけだと気になりませんが、例えばRF100-400などちょっと重くて長いレンズを付けたときはEOS R10の方が断然構えやすいですよ
EOS R5やEOS R6のサブ機として考えている人
こうなるともはや初心者ではないと思われますが、メイン機としてEOS R5やR6を持っている人がサブ機としてAPS-C機を考えている場合、EOS R50よりもEOS R10(もちろん欲を言えばEOS R7ですが・・・)の方がおすすめです。
繰り返しになりますが、EOS R10には2つの電子ダイヤルとマルチコントローラー(ジョイスティック)が搭載されており、これは上位機種であるEOS R5やEOS R6などと「よく似た(同じではない)」配置となっています。
これがEOS R50になると操作の共通部分がほとんどなくなるので、例えば「標準レンズと望遠レンズをそれぞれのカメラにつけて同時に使う」のような使い方をしたい場合、EOS R50よりもEOS R10を使いたいところです。
初めての人でも「多分そう遠からずさらに上位の機種との2台体制になりそうだ」という人は、R10を選んでおいた方がいいですよ
EOS R50がおすすめなのはこんな人
それでは最後にEOS R10よりもEOS R50をおすすめしたい人を考えましょう
とにかく初めてで少しでも簡単に使いたい人
EOS R50には「アドバンスドA+」や「デジタルテレコン」といったEOS R10にはない初心者向けの機能がふんだんに入っています。
これらの機能はベテランからしたら「そこまでやるのか」感を感じてしまう程で、初めてカメラを持つ人にとっては嬉しい機能であるのは間違いありません。
とにかく少しでも簡単に綺麗に写真を撮りたい人、別にカメラの世界に深く入るつもりがない人は、手軽に一眼っぽい写真が撮れるEOS R50が向いているでしょう。(もちろんEOS R50でも使いこなせばある程度の本格的な撮影も可能ですが)
私はたぶんそんなに色々な機能があっても使えないから、簡単なのが一番かな
細かな性能の違いより小型軽量を重視する人
EOS R50とEOS R10を比較すると、僅かですがEOS R50の方が小さく軽くなっています。
例えば標準レンズだけをつけたお散歩での撮影は当然カメラは軽い方が嬉しいですし、既存のカメラバッグなどの都合などで数ミリでも小さいものが欲しい、ということもあるでしょう。
EOS R10の中級機に準じた機能にそこまで魅力が無く、日常のちょっとした外出に持ち歩くことを想定しているなら、より小さくより軽いEOS R50がおすすめです。
大きいカメラもスゴいんだろうけど、女子は荷物が多いんだからちょっとでも軽くて小さい方がいいに決まってるよね・・・
ホワイトモデルに心を打ちぬかれた人
これはもう理屈抜きですが、もしEOS R50のホワイトモデルが気になっているなら、迷わずEOS R50を手に入れるべきでしょう。
とても悲しいことに、カメラを買ってからある程度すると「飽き」が来てしまい、ちょっとした外出にカメラを持って出かけることに面倒さを感じるようになるものです。
そんな時にちょっとでも「かわいい!カッコイイ!」と思えるカメラであれば、カメラを持ち出すモチベーションになるでしょう。
極論を言えば今売られているカメラはどれもかなり高性能です。これからカメラを始める、特に若い人にはカメラを選ぶ時に細かな性能よりも、「見た目」を重視して欲しいと思います。
カワイイのが正義
まとめ:「お手軽 VS 使いこなす楽しみ」みんなはどっち?
EOS R50には「アドバンスA+」や「デジタルテレコン」といった「対スマホ」の手軽な機能が充実していて、キヤノンはEOS R50を新しい時代の「Kissに負けないモデル」として、特に力を入れているんだと感じました。
一方のEOS R10は連写のバッファこそ少なめなものの、正直この価格でこの性能はバーゲンプライスだと思います。
この2機種は一見よく似ているようにも見えますが、「使いこなす楽しみを味わいたい人はEOS R10」、「とにかく簡単に綺麗な写真が撮りたい人はEOS R50」と結構完璧な住み分けができているので、自分がどちらになるのかよく考えて選ぶようにすれば間違いはないでしょう。
この記事が皆さんの参考になれば嬉しく思います。最後まで読んで下さってありがとうございました。
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コメント
これからカメラを本格的に始める方、とありましたが、この記事は正にピッタリと感じた素晴らしい内容でした^_^小さくない金額で購入する時、機能や特徴をちゃんと理解したいものですが、これまでの他の人の記事だと例えば『○○は今回ジョイスティックが省略されたのが残念』と初心者向けの記事なのにジョイスティックがどんな機能なのかもわからなずモヤモヤしていましたが、この記事はその機能、目的、メリット、デメリットが簡潔に書かれていたのが秀逸です。
r10とr50の違いが知りたくて読んだ記事ですが他の機種を検討するときにも為になる良い記事でした。ありがとうございます!
ブックマークしちゃいました。
カメラを購入しようと思っていた時にR10とR50の違いがよく分からなくて悩んでいたのですが、初心者でも分かりやすい説明だったのでとても助かりました。こちらの記事を参考にしてR10を購入することに決めました。他にもR10に関する記事があるのでそちらもとても役に立っています。おかげで不安なく購入する事が出来ました。ありがとうございました。