こんにちは!EOS R10とEOS R50をそれぞれ発売日に買って使っているNEKO(ねこ)です!
この記事では、「EOS R50とEOS R10の実際の違い」をユーザー目線で比較していきます!
単なるスペック比較や実際に買っていない人が書いた「エアーレビュー」ではなく、あくまでも使用者としての感覚を伝えていきますので、是非参考にしていただければ幸いです。

もしこの記事が「役に立った」と感じたらインスタかnoteのフォローかXでシェアして頂けたら嬉しいです!やる気が出ます!!
この記事でわかる事
- EOSR10とEOS R50の主な違いを比較
- EOSR10とEOS R50の画質を比較
- EOSR10とEOS R50のそれぞれの欠点
など
☆↓↓当サイトのキヤノンEOS R10関連の他の記事↓↓☆


☆↓↓当サイトのキヤノンEOS R50関連の他の記事↓↓☆


☆↓↓noteにEOS R10とEOS R50で撮った作例を載せてます!よかったらフォローしてね☆↓↓☆
*この記事の内容は発売時点でのものです。今後ファームウェアの更新やラインナップの変更などで記事の内容が古くなる可能性があります。
2025年5月 記事をリニューアルしました
EOS R10とEOS R50の違い 早見表


ではまず最初に、EOS R10とEOS R50のスペックの違いを一覧でざぁっと見ておきましょう。
EOS R10 | EOS R50 | |
---|---|---|
センサーサイズ | APS-C | APS-C |
画素数 | 2420万画素 | 2420万画素 |
ボディ内手ブレ補正 | 無し | 無し |
センサー クリーニング | 有り | 無し |
画像処理エンジン | DIGIC X | DIGIC X |
記録メディア | SDカード (UHS-II) | SDカード (UHS-I) |
メディアスロット数 | 1 | 1 |
常用ISO感度 | 100-32000 | 100-32000 |
AF | デュアルピクセル CMOS AF II | デュアルピクセル CMOS AF II |
トラッキングAF | 有り | 有り |
サイレント撮影機能 | 有り | 有り |
FVモード | 有り | 無し |
親指AFボタン | 有り | 無し |
最高シャッター速度 (メカ) | 1/4000 | 1/4000 |
最高シャッター速度 (電子) | 1/16000 | 1/8000 |
連写数(メカ) | 15枚/秒 | 12枚/秒 |
連写数(電子) | 23枚/秒 | 15枚/秒 |
バッファ(JPG) | 約460枚 (UHS-II使用時) | 約42枚 |
バッファ(RAW) | 約29枚 (UHS-II使用時) | 約7枚 |
モニターサイズ | 3.0型 | 3.0型 |
モニタードット数 | 104万ドット | 162万ドット |
4K動画 | 60p(クロップ) 30p,24p | 30p,24p |
商品レビューモード | 無し | 有り |
動画自動水平補正 | 無し | 有り |
動画ブリージング 補正 | 無し | 有り |
インターフェース | USB Type-C | USB Type-C |
バッテリー | LP-E17 | LP-E17 |
撮影可能枚数 (ライブビュー) | 約350枚 | 約370枚 |
重量(ボディのみ ブラック) | 382g | 328g |
発売日 | 2022年7月 | 2023年3月 |
(参照:EOS R10商品ページ、EOS R50商品ページ)

EOS R50の方が勝っている部分もあるんだね

EOS R50の方が後から発売されていますからね。でも肝心の撮影機能、特に連写関連はかなりEOS R10の方が有利なのがわかります
一覧にしてみると、この2機種はよく似た性能に見えます。特に画素数や画像エンジンなどは同じなので、性能がどれぐらい違うのかは表だけではちょっとわかりにくいですね。
連写できる枚数などは結構な違いがあるのですが、それ以外の部分はどのくらい違うのでしょうか。
それではこれから、スペックには現れない部分も含めてしっかりレビューしていきたいと思います。
徹底比較!EOS R10とEOS R50の違い


ではいよいよEOS R10とEOS R50の違いを詳しく見ていきましょう
違い① ダブルズームキットはEOS R50にしかない


よくある「ダブルズームキット」があるのはEOS R50だけです
まず最初に重要な点からお伝えしたいと思いますが、EOS R50とEOS R10はレンズキットのバリエーションが違います。
どちらもレンズが付属しないカメラ本体のみの「ボディ」と、標準レンズ1本が付属する「18-45mmレンズキット」があるのは同じですが、望遠レンズのセット内容が異なります。
具体的にはEOS R50には標準レンズと望遠レンズがセットになった「ダブルズームキット」があるのに対して、EOS R10にはダブルズームキットは無く、代わりに高倍率ズームである「RF-S18-150mm」のセットとなっています。
EOS R10 | EOS R50 | |
---|---|---|
ボディ単体 | ◯ | ◯ |
標準ズームキット 18-45mm | ◯ | ◯ |
高倍率ズームキット 18-150mm | ◯ | × |
ダブルズームキット 18-45mm 55-210mm | × | ◯ |
(参照:EOS R10商品ページ、EOS R50商品ページ)

ダブルズームキットってよく聞くよね

ズームレンズが2本一緒についてくるのでダブルズームキットと呼ばれています。割と昔から初心者用モデルの定番セットですね
EOS R50の「ダブルズームキット」は、見た目と同じぐらいの広さに撮れる「標準レンズ」と、遠くのものを大きく写す「望遠レンズ」の2本がセットになったもので、初心者向けのセットとしては定番のものです。
このダブルズームキットの最大のメリットはその価格で、付属する2本のレンズをバラで買うよりもかなり割安で手に入れることができます。
一方でレンズが「標準レンズ」と「望遠レンズ」の2本に分かれているので、撮影中に何度もレンズ交換が必要になり、初心者の方にとってはこれが大きなデメリットに感じるかもしれません。
<EOS R50のダブルズームキットのズーム範囲>



すご!めちゃくちゃ大きく写せるんだね!

途中レンズ交換が必要になりますが、これだけのズームをかなり割安に手に入れられるのが、ダブルズームキットの最大のメリットなんですよ
一方のEOS R10は「ボディ単体」と「標準レンズセット」があるのは同じですが、ダブルズームキットが無い代わりに「RF-S18-150mmレンズキット」が用意されています。
これは通称「便利ズーム」や「高倍率ズーム」と呼ばれ、標準レンズと望遠レンズが1本で済むスグレモノです。
ただし、望遠側の焦点距離(大きい方が遠くのものを大きく写せる)は「150mm」止まりで、EOS R50のダブルズームキットの「210mm」と比べると、若干ですが大きく写す能力が劣り、場合によっては「もの足りない」と感じてしまうというデメリットもあります。
<EOS R50のRF-S18-150レンズキットのズーム範囲>



さっきのと何か違う???

よく見比べるとこっちの方が若干ですが小さいのがわかりますか?。高倍率ズームはレンズ交換の手間が無いのがメリットですが、ズーム倍率はダブルズームキットに劣るんです。
この二つを見比べると、広角側はほとんど同等ですが、望遠側には差があるのがわかります。
なのでEOS R10で望遠を重視するなら、例えばRF100-400mmなど別売の望遠レンズも検討する必要があるでしょう。

EOS R10の高倍率ズームキットに、単品でRF100-400mmの超望遠を足せば全て解決ですね☆(予算無視)
違い② 電子ダイヤルがEOS R50は1つだが、EOS R10は2つある


EOS R10はミドルクラスなので、操作に関してもより本格的な仕様になっています
次に大きな違いは、装備されているダイヤルの数の違いで、EOS R50は電子ダイヤルが1つしかないのに対してEOS R10はダイヤルが2つ装備されています。


このダイヤルって何に使うの?2個あったほうがいいもの??

絞りの調整や明るさを微調整するために使いますが、ダイヤルは多い方が色々な機能を同時に調整できるので便利なんです
この電子ダイヤルとは、「絞り」や「露出補正(明るさの調整)」に割り当てて、撮影中に数値を簡単に変更できるようにするためのもので、カメラの操作に慣れてくると頻繁に操作するようになります。
実際ハイエンドクラスのカメラにはこのダイヤルが3つ搭載されているものもあり、ダイヤルの数が多い方が複数のパラメーターをクイックに変更できるというメリットがあります。

例えばEOS R10はダイヤルが二つあるので、片方に「絞りやシャッタースピード」を、さらにもう片方には「露出補正」を割り当てて別々に操作できるので、慣れればとても便利に撮ることができます。
余談ですが僕はメイン機としてフルサイズのEOS R5を使っているので、EOS R10は二つダイヤルがあるおかげでR5と似た感覚で操作できる部分が多く、僕にとっては大きなメリットになっています。
一方のEOS R50はダイヤルが一つで、ボタンと組み合わせてダイヤルの機能を切替えながら使わないといけないのがデメリットで、2ダイヤルのカメラに慣れている僕としては操作がちょっと面倒に感じます。


露出補正ってなに??

写真の明るさを微調整する機能でダイヤルで操作します、中級者になる頃にはかなり使うので、ダイヤルが2つあれば操作がしやすいんですよ
ちなみにソニーや富士フィルムといったライバルメーカーの初心者向けモデルは既に2ダイヤル機が標準となっています。
なので、「初心者モデルだから1ダイヤル」という姿勢はやや時代遅れな感じがするのは僕だけでしょうか・・・。
もしEOS R6IIやR8といった中級機種との併用を検討しているのであれば、操作系統がガラッと変わってしまうEOS R50よりも、同じ2ダイヤルのEOS R10の方がおすすめです。

ダイヤルが1つなのはそんなに不利なのかなぁ?

2ダイヤルを使いこなすのはかなり上達してからですよ。これからカメラを始める人であればあまり気にする必要はない部分だと思います
ちなみにですが、EOS Rシリーズは「コントロールリング」といって、レンズ側にもダイヤルが装備されるようになりました。
このEOS R10もEOS R50もコントロールリングに対応しているので、その気になればレンズのピントリングを露出補正として使うことができます。
違い③ EOS R10はマルチコントローラー(ジョイスティック)がある


これも操作に関連することですが、EOS R10には上位機種譲りのジョイスティックがついています
次も基本的な操作に関わる違いです。
EOS R10は「マルチコントローラー(通称マルコン)」と呼ばれるジョイスティックが装備されているのに対して、EOS R50にはそれがありません。
これは直感的に素早く操作ができるというメリットがあり、主にキヤノンの上位機種には搭載されているもので、僕のようにR5やR6との併用を考えている人にはあった方がいいものだと思います。


何に使うのかな?

主にはピントを合わせる場所を動かすのに使いますよ

このマルチコントローラーは「AF枠(ピントを合わせる場所を指定する□の枠)」を自分で好みの場所に移動する時に使います。
上の画像のようにEOS R10のマルチコントローラーを左に倒すと、AF枠も左に移動します(1点AF時)。使ってみるとわかりますが、非常に直感的でファインダーを覗いた状態のままでも操作でき非常に便利です。
マルチコントローラーが無いEOS R50はAF枠の移動にはタッチパネルや十字キーを使います。

EOS R50で1点AF枠を移動するには、一旦「フレーム選択ボタン(田みたいなマークのボタン)」を押してから十字キーで動かします。(上の画像ではAF枠を左に動かしています)
マルチコントローラーほど直感的な操作とはいきませんが、これも慣れればそこまで不自由という程ではないでしょう。(EOS RやEOS RPにもジョイスティックはありませんでしたからね)
ただし、繰り返しになりますが、EOS R5やR6(ジョイスティックありのカメラ)と併用する予定なら基本的な操作が大きく違うとやはり混乱してしまうので、その場合はEOS R10の方がおすすめです。

マルチコントローラーは慣れるととても便利なので、本格的に撮りたい人は使いこなせるようになりましょう
違い④ 連写速度はEOS R50よりEOS R10の方が早い上にバッファも多い


連写のスピードはEOS R10はかなり高速ですが、EOS R50も初心者が使う分には十分な性能があります
連写能力もEOS R10の方が上です。
電子シャッター使用時にEOS R50が1秒間に最高15枚撮れるのに対して、EOS R10は1秒間に最高23枚も撮ることができます。
さらに連続撮影可能枚数(バッファ)もEOS R10はRAWで29枚なのに対して、EOS R50はRAWだと7枚とかなりの差がついていますので、「動き物」をメインで撮りたい人はEOS R50の連写性能だとかなり苦戦するかもしれません。
なので主に撮りたいものが電車や野鳥、戦闘機といった高速で動くものの場合は連写能力に優れたEOS R10を選ぶ方が良いと思います。

確かに連写ってかなり上手い人が使うイメージだよね

まぁこれからカメラを始める人であればR50の連写性能で不足するというのはないと思いますよ。いきなり戦闘機、野鳥、鉄道から始めるなら話は別ですが
ただ、EOS R50の連写機能も一昔前のミドルクラス程度の性能は持っているので、子供の運動会レベルであればEOS R50で困ることはほぼないように思います。
一般的な話としてですが、連写撮影を多用すると撮影枚数が膨れ上がり後で見るのが大変になるというデメリットもあるので、いずれにしても不用意な連写は避けましょう。
違い⑤ EOS R10はUHS-IIのSDカードに対応 R50はUHS-Iのみ


EOS R10は高速な連写に対応するために、SDカードもワンランク上の規格に対応しています
これは先ほどの連写速度と関連する点ですが、EOS R10とEOS R50とでは対応するSDカードの規格も違います。

EOS R10は一般に広く使われている「UHS-I」規格のSDカードに加えて、高価ですが書き込みスピードが非常に高速な「UHS-II」規格のSDカードも使うことができます(参照:EOS R10オンラインマニュアル)。
一方のEOS R50は「UHS-I」規格のSDカードのみ対応で、「UHS-II」規格のSDカードには対応していません(参照:EOS R50オンラインマニュアル)。
(注:UHS-IIは下位互換性があるのでUHS-I相当として使うことはできます)

「UHS-II」ってのに対応していないと何か困ることがある?

EOS R50はSDカードの書込み性能が試されるような撮り方(例えばRAWでの長時間連写とか)がそもそもできないので、UHS-Iで困ることはまずないですよ
UHS-II対応のSDカードが使えるメリットとしては、高速連写を多用して書込み待ちが発生した場合(バッファフルと呼びます)、書き込みが速いとその分書込み待ちが早く解消し、再び連写ができるようになります。
シャッターチャンスに強いと言えばその通りなのですが、そもそもEOS R50の抑えられた連写性能ではUHS-IIもメリットはあまりないでしょう。
なので、僕はこのEOS R50でUHS-IIの高速SDカードが使えないことのデメリットはほとんど感じません。
違い⑥ EOS R10にはISOオートの低速限界設定がある。EOS R50は上限設定のみ


これは中級者になる頃に関連する話なので、最初は無視でOKです。まぁEOS R10はより本格的ってことですよ
ちょっと難しい話になりますが、EOS R10は「ISOオート時のシャッタースピード低速限界」の設定があります。
ISOをAUTOにして撮影している時、Tvモード以外ではシャッタースピードはレンズの焦点距離を考慮した数字にカメラが自動で決めますが、このシャッタースピードを「遅め、普通、速め」と傾向づけることができます。



これは例えば夜とか室内とかでちょっとでもISO感度を低く保って画質を稼ぎたい時などに使います。
シャッタースピードは遅くすればするほどISO感度が下がる(そしてノイズが減って画質が上がる)ので、被写体が動かないものならシャッタースピードは手ブレしないギリギリを使いたいのが普通です。
しかしAvモードだとシャッタースピードはあまり遅くなってくれないので、これを敢えて「遅め」にリクエストすることで「かなり攻めた」セッティングにすることができます(その分手ブレのリスクは高くなりますが)。

この機能が必要なのは中級者以上の人だと思いますよ
違い⑦ 「MF/AF切り替えレバー」はEOS R10にしかない


これもあまり使わない機能だと思いますが、EOS R10はAF(自動ピント合わせ)とMF(手動ピント合わせ)を瞬時に切り替えられます
RFレンズのAPS-C専用モデルである「RF-Sレンズ」にはレンズ本体に「AF/MF切り替えレバー」がありません。
その代わりにミドルクラスモデルである「EOS R7」や「EOS R10」には、AF/MFを切替えるためのレバーがボディ前面に新たに設けられましたが、これがEOS R50では省略されています。


切り替えレバーやスイッチがないEOS R50でMF(マニュアルフォーカス)をするにはその都度メニューで設定する必要がありかなり面倒で、咄嗟にAFとMFとを切替えるような使い方はできないというデメリットがあります。
ただ、EOS R10もR50もオートフォーカスの精度は非常に高く、昔みたいにピントが後ろに抜けて慌ててMFにするようなことはあまり起きた記憶がありません。
強いて言うならマクロ撮影時に使うかも??ぐらいですが、いずれにしてもこれから一眼を買う人はこの辺りはあまり気にする必要はないと思います。

MFって自分でピントを合わせるやつだよね、どんな時に使うのかな?

例えば被写体の前に被るように他のものがある時などはAFが迷うことがあります。そんな時はMFにしてピントを自分で合わせに行きますね

まぁ・・・それはしないかなぁ・・・
違い⑧ EOS R10はセンサーセルフクリーニングユニット搭載 EOS R50は非搭載


ミドルクラスのEOS R10にはセンサーのホコリを自動でふるい落とす機能がありますが、EOS R50にはありません
センサークリーニングユニットとは、電源オフの時にセンサーを超音波で微振動させることでセンサーについたチリやホコリを振るい落とす機能ですが、EOS R50にはそれが省略されました。
これには賛否両論あると思いますが、ないものはしょうがないので、EOS R50を買うならなるべくレンズ交換は手短に済ませ、ブロワーなどのお手入れの方法も身に着けましょう。


それなりに長くEOS R50を使っていて感じた点ですが、実はEOS R50のセンサーダストについてはあまり気になったことはありません。
特にこれからカメラを始める初心者の人は、もしセンサーにホコリやチリがついても普通に撮っている分にはたぶん気づかないと思います。
センサーのホコリやチリの影響を受けるのは、空や真っ白の壁など明るく一面単色のものをF11以上に絞り込んで撮ったときですが、最初からそういう状況で撮ることはあまりないと思います。
単色のものを絞り込んで撮った時にいつも同じ場所に黒いシミのようなものが浮かび上がるなら、それはその場所にホコリやチリが付いているということなので、ブロワーで吹いて除去しましょう。

僕の個人的な意見ですが、カメラを始めたばかりの人がそこまで絞って撮ることはあまりないので、特に気にする必要はないと思います
違い⑨ 動画性能はEOS R10の方が上


4K動画性能は上位機種のEOS R10の方が上で、滑らかな動画が撮れます
EOS R50は4K動画が30pまでなのに対して、EOS R10は条件付きではありますが60pに対応しています。



30pと60pって何が違うの?

1秒間のコマ数の事です。60pは1秒間に60枚の画があるので、30枚の30pよりもなめらかに動くんです
ただ、EOS R10で4K60pに設定すると「クロップ」といって、少し拡大されたような感じで周囲が切り取られてしまいます。


実際にEOS R10で4K60pを撮ってみるとわかりますが、電子手ブレ補正と組み合わせると、かなり「大きく拡大」されてしまいます。
EOS R10付属のレンズは最も広角側でも18mmと、元々あまり広角が得意ではないのにさらに拡大されてしまうので、なるべく広く撮りたい「自撮りVLOG」や「街歩き動画」などではデメリットと感じる思います。
以上の理由で、僕は動画を撮るときはEOS R10にRF-S10-18mmを組み合わせて撮ることがほとんどです。

クロップされることを考えると、EOS R10で4K60pを使うなら、超広角のRF-S10-18mmを用意した方がよさそうですね
違い⑩ 握りやすさ、構えやすさはEOS R10の方が上


これは実際に持ってみないとわからない点ですが、EOS R10の方がグリップが深く安定します。将来重い望遠レンズと組み合わせる予定なら断然EOS R10ですね
EOS R10とEOS R50はボディの形状がよく似ているように思いますが、実際に手に取ってみるとその印象は大きく違います。
EOS R10は小型のボディの割にグリップ部分はかなり深く、男性の手でもかなりしっかりと握り込む事が可能というメリットがあります。
一方のEOS R50のグリップはR10に比べればかなり浅めで、手が大きい人であれば握りが浅い印象を感じると思います。
実際僕はそこまで手が大きい方だとは思いませんが、それでもこのEOS R50は握るというより摘まむ感じになります。

もちろんEOS R50の浅めのグリップでも、付属するレンズを使うだけなら特に不安定に感じることはありません。
さらに手が小さめの人もEOS R50の方がしっくりくるかもしれないので、このあたりは可能ならどこかで実機を触って確かめたいところですね。

一方でカメラと合わせて1Kgを超えるような望遠レンズを付ける場合は、EOS R50の浅いグリップはかなり持ちにくく大きなデメリットとなり、正直僕はあまり進んで使おうとは思いません。
僕がEOS R50を使うのはもっぱらスナップやお散歩で、重量級のレンズを使うのはしっかりと握れるEOS R10に任せています。

私はEOS R50を持ってみて「持ちにくい」とは思わなかったけどな

あくまでも「EOS R50はEOS R10に比べたら握りが浅い」という話で、持ちやすい持ちにくいは個人差がありますからね
違い⑪ 初心者モードはEOS R50の方が充実


EOS R50はエントリーモデルらしく、初心者向けの機能はEOS R10よりもかなり充実しています
EOS R10とEOS R50のどちらにも完全なオートモードである「シーンインテリジェントオート」が搭載されています。
ですがエントリーモデルのEOS R50には、より初心者に優しい「アドバンスA+」モードと「クリエイティブブラケット」モードが搭載されています。
これらの機能が使えるのは、これから本格的なカメラを始める人にとっては大きなメリットになると思います。


アドバンスA+モードについて、キャノンはEOS R50の商品ページの中で次のように解説しています。
1回のレリーズで、カメラが自動的にピント位置や明るさを変えながら複数の写真を連続撮影して、カメラ内で合成を実行。手前から奥までピントが合った写真や、白飛びや黒つぶれを軽減した写真が手軽に撮れます。」
キヤノン EOS R50 多彩な表現
ちょっと難しい説明に思えますが、簡単に言うと従来のオートモードの機能をさらに拡大して、合成なども駆使して状況に応じた最適な処理をかけてくれるということです。
例えば、逆光など明暗差が大きいとカメラが判断した時に、自動的に明るい写真と暗い写真を合成して最適な明るさの写真を出力するHDR合成などが、必要に応じて自動的に行われるようになります。



僕が実際にEOS R50でこのアドバンスA+を使ってみた感想ですが、正直な所「ちょっとわざとらしい」と感じることもあります。
極端に暗い部分や明るい部分が無くなり、均一化されるイメージで、僕としてはスマホっぽい仕上がりに見えてしまいます。
ですが、最近のスマホはこれぐらいの極端な自動補正は当たり前なので、スマホからのステップアップの人にはむしろ自然かもしれません。
このあたりは好みですね。

専門的に言うとHDRやフォーカスブラケットを設定しなくても、カメラが必要に応じて自動でやってくれるモード、という感じですね
さらにEOS R50には「クリエイティブブラケット」という機能も新たに追加されています。

「クリエィティブブラケット」については次のように説明されています。
「カメラが自動的に複数の写真を撮って提案してくれる機能です。シャッターをきったとき、その設定で撮った画像とは別に、明るさや色合いを変えた写真をカメラが自動で記録。再生時には、通常画像に加えて提案された画像の中からお好みを選ぶことができます。」
キヤノン EOS R50 多彩な表現
これも簡単に言うと、一枚撮影するごとに色あいや明るさ、雰囲気が違う数枚の写真を自動的に作成してくれる機能です。
ちょっと試してみました。





すごい!普通に撮っただけなのになんかそれっぽい感じになってる!
作例はクリエイティブブラケットに設定して一枚撮っただけです。今回は自動的に4枚の画像が生成されました。
ある程度経験を積めば、撮る前から作品のイメージが沸いていると思いますが、最初のうちは「どんな写真が撮りたいのか自分でもわからない」ということも多いですね。
この「クリエイティブブラケット」を使えば、カメラの側からいろいろな表現を提案してくれるので、後で見て、「あぁこういう雰囲気で撮りたかったんだ!」と気づくことができるかもしれません。
確かに「撮ってみないとわからない」という機能ではありますが、デメリットらしいデメリットもないので僕はこの機能はアリだと思います。

写真はいつも「見た目通りに」撮ればいいという訳ではないので、いろいろな表現をカメラが自動で提案してくれるのは初心者には嬉しい機能だと思いますよ
違い⑫ 「人、動物、乗り物」検出の自動切り替えはEOS R50にしかない


EOS R50はEOS R10では必要な「人・動物・乗り物」の切り替えが不要になりました。このあたりは後発のメリットですね
EOS R50もEOS R10も従来からある「人間の瞳」に加えて、動物の目やスポーツカーなどの乗り物も検出してピントを追従する高性能なAF(オートフォーカス、自動ピント合わせ)を搭載しています。
EOS R10はこの「人物、動物、乗り物」のどの被写体を検出するかあらかじめ選択しておく必要があるのに対して、EOS R50はこれらを自動で切り替えるモードが追加されました。


ディープラーニングを元に開発した被写体検出アルゴリズム「EOS iTR※ AF X」により、画面内に入ったものが被写体かどうかを判断。特に人物、動物、乗り物に対して、高精度な検出・追従性能を発揮します。EOS R50はそれらの特徴から被写体を自動的に検出し分ける「自動」モードを搭載しました。
キヤノン EOS R50 高速AF・連写
EOS R50は画面内に検出可能な被写体が入ると、それが人であれ動物であれ、カメラ側が自動で認識してピントを合わせてくれます。
家族写真とペット写真を両方撮る人には、この被写体自動切換えは嬉しい機能だと思います。
ただ、カメラの操作に慣れてくれば認識対象を切り替える操作もそう面倒ではないので、僕としてはこれだけでEOS R10を敬遠する理由にはならないと思います。

これ人と動物が一緒に画面に入ったらどっちにピントが合うのかな?

ケースバイケースだと思いますが、EOS R50でも人物とか動物とかの指定ができるので、そういう場合はあらかじめどちらかに指定しておいた方がいいでしょうね
違い⑬ デジタルテレコン(電子ズーム)もEOS R50のみ


EOS R50には簡単に画像を2倍か4倍に拡大して撮るモードがあります。画質が劣化するので使いどころが難しいですが、手軽に大きく撮れるのはメリットですね
EOS R50には、恐らくキャノンの一眼カメラでは初めてではないかと思いますが、簡単に画像を2倍もしくは4倍の大きさにする「デジタルテレコン」が搭載されています。
デジタル処理で撮影倍率を約2倍、約4倍にできるデジタルテレコンバーター機能。レンズの望遠端でも届かない被写体やシーンで、さらなる望遠効果を得ることができます。
キヤノン EOS R50 多彩な表現
これを使えば、例えば標準レンズを使っている時に急に遠くのものを撮りたくなった時や、望遠レンズを一杯にしてもまだ足りない時に、簡単に画像を拡大して撮りたい物を大きく撮ることができます。





すごいね!こんなに簡単に大きくできるんだったらもう望遠レンズいらないんじゃない?

そうなればいいんですが、デジタルテレコンは電子ズームの一種なので、目に見えて画質が劣化しちゃうというデメリットもあるんですよ
このデジタルテレコンは便利な反面デメリットもあり、2倍は大丈夫ですが4倍はスマホで見てもモヤッとしているのがわかるほど、結構はっきりと画質が劣化します。
さらに、僕は普段からファイル形式はJPGとRAWの両方で撮っているのですが、RAW使用時はこのデジタルテレコンが使用できません。
なので、ある程度本格的な撮影にはどのみち使えない(使おうと思わない)ので、これもEOS R10で使えないのはそこまで大きなデメリットとはならないと思います。

ショートカットに割り当てて使えばワンタッチで拡大縮小できるので、画質を追求しないシーンでは結構使えます
違い⑭ 「レビュー用動画モード」はEOS R50にのみ搭載


顔ではなく手元にピントを合わせる「レビュー用動画モード」もEOS R50にしかありません。でもこれどれぐらいの人が使うんでしょうね??
新しいEOS R50には最近のトレンドでもある「レビュー用動画モード」に対応しました。
Youtubeなどでよくある「商品を説明する自撮り動画」を撮る時に、従来のカメラは手元の商品ではなく常に出演者の顔や目にピントを合わせる傾向がありました。
この「レビュー用動画モード」があれば、ピントは常に出演者ではなく手元の商品に合うようになるので、「商品をカメラの前に出して見せたつもりが思いっきりピンボケしていた」という失敗を防ぐことができます。
ただ、僕はYoutuberではないのでこのメリットを実感することはありませんが。笑

まぁそんな動画撮る予定ないけどね・・・
違い⑮ 重量はEOS R10よりもEOS R50の方が僅かに軽い


重量はEOS R50の方が軽量ですが、ダブルズームキットのレンズまで含めるとあまり変わりませんよ
EOS R50はボディ単体だとたったの376gしかないというメリットがあります。
もちろん撮影時にはレンズとセットで持ち歩くためそれよりは重くなりますが、それでもEOS R50はミラーレス一眼としては最軽量クラスであることに違いはないでしょう。


標準レンズとのセットではEOS R50は500gぐらいなので、ちょうどペットボトル1本ほどの重さとなります。
もちろんEOS R10も標準レンズとのセットで約550gと極端に重い訳ではありません。どちらにしてもこれぐらいであれば常に持ち歩くのも苦にはならないのではないでしょうか。


ところが望遠レンズとのセットになるとこれが逆転します。
EOS R10のレンズキット(RF-S18-150mmのセット)は約730gです。
一方でEOS R50の望遠レンズが使えるダブルズームキットはレンズが2本なので合わせると約790gとEOS R10よりも重くなります。
いずれにしても数十グラムの違いでしかないのですが、ダブルズームキットの望遠レンズまで合わせるとEOS R50の方が重いということを忘れないようにしましょう。

数字にすると差がありますが、50g~60gの違いは自分にはそこまで気になりませんでした

重さよりも望遠レンズが別なのがいいか悪いかだよねぇ

重さだけでなく大きさにも注目してみましょう。
見ての通りEOS R10は付属のレンズが長い分、思いのほか大きく感じます。
望遠レンズを無視して標準レンズだけで比較すれば、カバンの収まりなどは断然EOS R50の方がいいですね。
実際僕の場合は、そこそこしっかり撮る場合はEOS R10、気軽さ重視ならEOS R50(望遠レンズは持って行かない)という感じになっています。
この辺りは普段の荷物の量やカバンの大きさ、カメラの優先順位によっても変わってくると思うので、自分にとって無理のない方を選ぶようにしてください。
違い⑯ 白モデルがあるのはEOS R50だけ


見た目だけの問題ですが、白いカメラが欲しいならEOS R50一択です
EOS R10は黒1色のみなのに対して、EOS R50にはカラーバリエーションとして「黒と白」の二色が用意されています。
白いモデルが用意されているのは今となっては希少なので、目立ちたがりの僕は当然白を買いました。



いつも思うけど、やっぱり黒より白の方がかわいいよね

何気に見た目ってすごく大事ですからね
「ボディの色なんて写りには関係ない」と言えばその通りだと思います(超厳密にいえば白ボディはガラスに反射しやすく写り込みしやすいというデメリットがあります)。
ですがあくまでも僕の個人的な意見ですが、特に初めてのカメラの場合、見た目にはこだわってほしいと思います。
当然カメラは家から持ち出さないと何の役にも立ちませんが、自分が「カッコイイ!かわいい!」と思えるカメラであれば、「今日はカメラを持って出よう!」という気にさせてくれるはずです。
「白いカメラ」というのはなかなかないので、もしこのEOS R50のホワイトモデルが気に入ったのであれば、選択はEOS R50一択だと思います。

確かに細かい機能とかよりも見た目の方が大切かも
EOS R10とEOS R50はどっちが高画質??実写で比較


ではEOS R10とEOS R50はどちらが高画質なんでしょうか??実際にEOS R10とEOS R50を使って撮り比べてみました
皆さんが一番気になるところは、ズバリ「結局EOS R10とEOS R50とではどっちが高画質なの??」という点ではないでしょうか。
もちろんEOS R10の方がランクが上なので、当然写真も奇麗に撮れると思うのが普通かもしれません。
でもちょっと詳しい人だと、「EOS R10とEOS R50は同じセンサー、同じエンジンだからどっちも同じだよ」という話を聞いたことがある方もおられるでしょう。
では実際のところはどうでしょうか??実験してみました。
<EOS R10 RF-S18-150mmレンズキットで撮影>


<EOS R50 ダブルズームキットで撮影>



ぱっと見全然違いがわからないね!!

そうですね、オリジナルをかなり拡大してみても僕にも違いが全くわかりません
上の画像はWeb用に縮小&圧縮されていますが、オリジナル画像を拡大してみても2台の画質は正直「全く同じ」です。
望遠側に関しては既出の通りEOS R50の方がより大きく写っていますが、純粋な画質という面では違いは無いと思います。
では高感度ノイズはどうでしょうか??
<EOS R10 RF-S18-150mmレンズキットで撮影>


<EOS R50 ダブルズームキットで撮影>


<それぞれ拡大>



これはどうなのかな??何か違う?

いや全く同じに見えますね!
高感度ノイズを比較するためにそれぞれISO25600に固定して、「ノイズリダクション標準」と、さらにセンサーの特性を見るために「ノイズリダクションオフ」でも撮り比べてみました。
結果としてはやはり「変わらない」というのが僕の感想です。
もちろんこれらはあくまでも手近な環境で行った簡単な実験で、ラボテストのような本格的なものではなく、2台の画質が全く同一であることを保証するものではありません。
ただ、少なくとも普通のユーザーが使用するにあたってEOS R10とEOS R50との間には大きな画質の違いはない、と言えると思います。

実際僕は2年以上EOS R10とR50を使い続けていますが、画質の面で優劣を感じたことはありませんね
EOS R10とEOS R50の欠点はどこ??
僕が思うEOS R10の最大の欠点


僕がEOS R10を使っていて感じる欠点は「連写の弱さ」です。高速連写が必要な被写体を撮る場合はやはりワンランク上のEOS R7も検討した方がよいかもしれません
EOS R10はミドルクラスモデルなので、そこまで重大な欠点は感じませんが、僕がEOS R10で感じる最大の欠点は「連写時のバッファの少なさ」です。
このEOS R10は連写の速度はまずまずですが、連写できる時間はかなり限られていて、特にRAW&最大速度だとたったの1秒程度しか連写できません。
肝心なところでバッファ詰まり(SDカードの書き込み待ち)となって待たされることがこれまでも度々あり、そうなるともうどうしようもありません。
なので、野鳥や戦闘機など、高速連写がキモな被写体の撮影を考えている場合、EOS R10ではなくその上のEOS R7を考えた方が良いと思います。
↓↓EOS R10の欠点についてさらに詳しくはこちらの記事もご覧ください。
僕が思うEOS R50の最大の欠点


EOS R50で気になる点はいくつかありますが、その中でも最大の欠点は「電子ダイヤルが一つしかない」という点ですね。これは本当に残念です
僕が感じるEOS R50の欠点はいくつかありますが、その中でも最大はやはり「撮影中に使える電子ダイヤルが一つしかない」という点です。
EOS R50はせっかくいいカメラに仕上がっているのに、このダイヤルが一つしかない仕様のせいでキヤノンの他の機種と操作感が全くの別物になってしまっていて、フルサイズと併用する僕にとっては正直かなり使いづらく感じます。
最近ではエントリークラスから2ダイヤル仕様を採用しているメーカーも多い中(ソニーとかニコンとか)、かたくなに1ダイヤルを貫く姿勢に、「上達したらすぐに買い替えて欲しい」という思惑が透けて見える気がして、ちょっと残念です。
↓↓EOS R50の欠点についてさらに詳しくはこちらの記事もご覧ください。
僕がEOS R10/EOS R50をおすすめしたいのはこんな人
EOS R10がおすすめなのはこんな人


では、以上の違いを踏まえてEOS R50よりもEOS R10を選んだ方が良い人はどんな人か、考えてみましょう
カメラは初めてだが、これから時間をかけて本格的に取り組みたい人

EOS R10には二つの電子ダイヤルやマルチコントローラー(ジョイスティック)といった、中級者にステップアップする頃には常用が必須の機能がきちんと搭載されています。
この辺りはEOS R50のように「なくても何とかなる」機能ではありますが、本格的に撮影に取り組むにはあった方がいい機能なのは間違いありません。
それらすべてを最初から使いこなすことは難しいとしても、時間をかけてじっくりと操作を学び、中級者やその上を目指していくなら、EOS R10はその第一歩にぴったりのカメラになるでしょう。

僕は普段中級機のEOS R5を使っていますが、R10の操作感はかなり本格的なのでしっかり学びたい人には最適だと思います
野鳥や飛行機といった連写&超望遠レンズを常用する人

野鳥や飛行機、電車などを撮る場合、別売の超望遠レンズを使うことになるでしょう。その場合グリップが深くしっかりカメラを握り込むことができるEOS R10の方が安心して撮影に臨めます。
さらにこのジャンルは連写の性能も重要ですが、コマ数(1秒間に撮れる枚数)や連続撮影枚数(1回の連写で撮れる枚数)、さらに高速書き込みに対応したUHS-II対応のSDカードが使える、など、EOS R10が有利な要素が揃っています。
初めてのミラーレス一眼だとしても、買換えだとしても、野鳥や飛行機がメインの被写体になりそうな場合、選ぶべきはEOS R10だと思います。

付属レンズだけだと気になりませんが、例えばRF100-400などちょっと重くて長いレンズを付けたときはEOS R10の方が断然構えやすいですよ
フルサイズのサブ機として考えている人

こうなるともはや初心者ではないと思われますが、メイン機としてEOS R5やR6を持っている人がサブ機としてAPS-C機を考えている場合、EOS R50よりもEOS R10(もちろん欲を言えばEOS R7ですが・・・)の方がおすすめです。
繰り返しになりますが、EOS R10には2つの電子ダイヤルとマルチコントローラー(ジョイスティック)が搭載されており、これは上位機種であるEOS R5やEOS R6などと「よく似た(同じではない)」配置となっています。
これがEOS R50になると操作の共通部分がほとんどなくなるので、例えば「標準レンズと望遠レンズをそれぞれのカメラにつけて同時に使う」のような使い方をしたい場合、EOS R50よりもEOS R10を使いたいところです。

初めての人でも「多分そう遠からずさらに上位の機種との2台体制になりそうだ」という人は、R10を選んでおいた方がいいですよ
EOS R50がおすすめなのはこんな人


それでは最後にEOS R10よりもEOS R50をおすすめしたい人を考えましょう
とにかく初めてで少しでも簡単に使いたい人

EOS R50には「アドバンスドA+」や「デジタルテレコン」といったEOS R10にはない初心者向けの機能がふんだんに入っています。
これらの機能はベテランからしたら「そこまでやるのか」感を感じてしまう程で、初めてカメラを持つ人にとっては嬉しい機能であるのは間違いありません。
とにかく少しでも簡単に綺麗に写真を撮りたい人、別にカメラの世界に深く入るつもりがない人は、手軽に一眼っぽい写真が撮れるEOS R50が向いているでしょう。(もちろんEOS R50でも使いこなせばある程度の本格的な撮影も可能ですが)

私はたぶんそんなに色々な機能があっても使えないから、簡単なのが一番かな
細かな性能の違いより小型軽量を重視する人

EOS R50とEOS R10を比較すると、僅かですがEOS R50の方が小さく軽くなっています。
例えば標準レンズだけをつけたお散歩での撮影は当然カメラは軽い方が嬉しいですし、既存のカメラバッグなどの都合などで数ミリでも小さいものが欲しい、ということもあるでしょう。
EOS R10の中級機に準じた機能にそこまで魅力が無く、日常のちょっとした外出に持ち歩くことを想定しているなら、より小さくより軽いEOS R50がおすすめです。

大きいカメラもスゴいんだろうけど、女子は荷物が多いんだからちょっとでも軽くて小さい方がいいに決まってるよね・・・
ホワイトモデルに心を打ちぬかれた人

これはもう理屈抜きですが、もしEOS R50のホワイトモデルが気になっているなら、迷わずEOS R50を手に入れるべきでしょう。
とても悲しいことに、カメラを買ってからある程度すると「飽き」が来てしまい、ちょっとした外出にカメラを持って出かけることに面倒さを感じるようになるものです。
そんな時にちょっとでも「かわいい!カッコイイ!」と思えるカメラであれば、カメラを持ち出すモチベーションになるでしょう。
極論を言えば今売られているカメラはどれもかなり高性能です。これからカメラを始める、特に若い人にはカメラを選ぶ時に細かな性能よりも、「見た目」を重視して欲しいと思います。

カワイイのが正義
フォトギャラリー









まとめ:「お手軽 VS 使いこなす楽しみ」みんなはどっち?

EOS R10には2つの電子ダイヤルやマルチコントローラー(ジョイスティック)といったEOS R50にはない上位機種譲りの機能が多く搭載されています。
一方のEOS R50には「アドバンスA+」や「デジタルテレコン」といった手軽で便利な撮影機能が充実しています。
この2機種は一見よく似ているようにも見えますが、「使いこなす楽しみを味わいたい人はEOS R10」、「とにかく簡単に綺麗な写真が撮りたい人はEOS R50」と結構完璧な住み分けができているので、自分がどちらになるのかよく考えて選ぶようにすれば間違いはないでしょう。

写真を時間をかけて学んでいくつもりならEOS R10、スマホの延長で考えているならEOS R50がいいかもしれませんね

あんまり詳しくないし機械の操作も苦手だからEOS R50の方がいいかな
当サイトには他にもEOS R10やEOS R50に関する記事がたくさんあります。
さらに実際にEOS R10やEOS R50で撮った作例もnoteにて公開していますので、是非そちらも合わせてご覧ください。(ほほぅと感じたらフォローお願いします!)
この記事が皆さんの参考になれば嬉しく思います。最後まで読んで下さってありがとうございました。
☆↓↓当サイトのキヤノンEOS R10関連の他の記事↓↓☆



☆↓↓当サイトのキヤノンEOS R50関連の他の記事↓↓☆



☆↓↓noteにEOS R10とEOS R50で撮った作例を載せてます!よかったらフォローしてね☆↓↓☆
コメント
これからカメラを本格的に始める方、とありましたが、この記事は正にピッタリと感じた素晴らしい内容でした^_^小さくない金額で購入する時、機能や特徴をちゃんと理解したいものですが、これまでの他の人の記事だと例えば『○○は今回ジョイスティックが省略されたのが残念』と初心者向けの記事なのにジョイスティックがどんな機能なのかもわからなずモヤモヤしていましたが、この記事はその機能、目的、メリット、デメリットが簡潔に書かれていたのが秀逸です。
r10とr50の違いが知りたくて読んだ記事ですが他の機種を検討するときにも為になる良い記事でした。ありがとうございます!
ブックマークしちゃいました。
カメラを購入しようと思っていた時にR10とR50の違いがよく分からなくて悩んでいたのですが、初心者でも分かりやすい説明だったのでとても助かりました。こちらの記事を参考にしてR10を購入することに決めました。他にもR10に関する記事があるのでそちらもとても役に立っています。おかげで不安なく購入する事が出来ました。ありがとうございました。