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EOS R50とEOS R10の違いはどこ?どっちが買い?【比較レビュー】

eosr10とeosr50ミラーレス一眼
eosr10作例画像
EOS R10 + RF-S18-150mmで撮影 JPG
eosr10作例画像
EOS R10 + RF-S18-45mmで撮影 JPG
eosr50作例画像
EOS R50 + RF-S55-210mmで撮影 JPG
eosr50作例画像
EOS R50 + RF-S55-210mmで撮影 JPG

こんにちは!カメラ歴15年、カメラ総購入台数25台のNEKO(ねこ)です!

この記事では、2023年3月に発売されたキャノンのエントリークラスミラーレス一眼「EOS R50」と、2022年7月に発売されたミドルクラスミラーレス一眼「EOS R10」の違いを比較検証しています。

EOS R10はミドルクラス、EOS R50はエントリークラスと「クラス分け」こそされていますが、どちらも小型軽量でよく似たカメラであり、さらに価格帯もそこまで大きく違う訳ではありません

最初はEOS R50と思ったけど、もうちょっと出せばEOS R10にも手が届くから悩むね

これからカメラを始めたい人、また、一眼レフからの買い替えの人はどちらの機種を選ぶのが最善でしょうか?

「あまりカメラに詳しくない」という人にもわかりやすいように、なるべく専門用語を避けて解説していきたいと思いますので、この記事を参考にベストな選択をして欲しいと思います。

実際に両方購入して使っていますので、比較画像満載で解説していきますよ

NEKO(ねこ)

こんな人が書いてます

・ウェブライター
・カメラ歴15年
・総購入カメラ25台
・総購入レンズ45本
・元量販店カメラ担当
・カメラサークル代表
・好きな写真家は森山大道

「カメラを買った人」から「写真が趣味の人」へをモットーに、初心者に寄り添ったわかりやすい解説記事を目指します!

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尚、この記事は後発機種であるEOS R50の発売時点の情報なので、ファームウェアのアップデートなどによってEOS R10に機能が追加されるなど、記事の内容が古くなる可能性もありますので、その点ご了承ください。

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結論:全くの初心者はEOS R50を、どっぷり浸かるならEOS R10がおすすめ!

eosr10とeosr50の比較画像

結論から言うと、「カメラを買うのが全く初めての人」「スマホからのステップアップの人」EOS R50がおすすめです。

理由としてはEOS R50には「アドバンスA+」「デジタルテレコン」参照:キヤノン公式ページ)といった手軽で便利な撮影機能が充実しているからです。

特に「アドバンスA+」はスマホに負けない位の強力な補正機能やエフェクトがあるので、スマホカメラに慣れた人でも、「一眼カメラ特有のハードルの高さ」をあまり感じずにカメラに慣れていくことができると思います。

あんまり詳しくないし機械の操作も苦手だから、スマホみたいに簡単だったら嬉しいよね

一方で同じカメラが初めての人でも、「これからじっくりとカメラの使い方や本格的な撮り方を学んでいきたい人」、さらに「一眼レフからの買い替えの人」などはEOS R10の方がおすすめかもしれません。

EOS R10には2つの電子ダイヤルマルチコントローラー(ジョイスティック)といったEOS R50にはない上位機種譲りの機能が多く搭載されています(参照:キヤノン公式ページ)。

ボディこそ小柄ですが、内容はミドルクラスモデルに恥じない内容になっているので、これからしっかりカメラの基礎を学んでいきたい人はEOS R10を選んでおけば「後々物足りない」ということはないはずです。

最初から全てを使いこなせる訳ではではないと思いますが、時間をかけて学んでいくならEOS R10の方が懐は深いですね

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EOS R10とEOS R50の違い 早見表

eosr10とeosr50の比較画像

ではまず最初に、EOS R10とEOS R50のスペックの違いを一覧でざぁっと見ておきましょう。

EOS R10EOS R50
センサーサイズAPS-CAPS-C
画素数2420万画素2420万画素
ボディ内手ブレ補正無し無し
センサー
クリーニング
有り無し
画像処理エンジンDIGIC XDIGIC X
記録メディアSDカード
(UHS-II)
SDカード
(UHS-I)
メディアスロット数11
常用ISO感度100-32000100-32000
AFデュアルピクセル
CMOS AF II
デュアルピクセル
CMOS AF II
トラッキングAF有り有り
サイレント撮影機能有り有り
FVモード有り無し
親指AFボタン有り無し
最高シャッター速度
(メカ)
1/40001/4000
最高シャッター速度
(電子)
1/160001/8000
連写数(メカ)15枚/秒12枚/秒
連写数(電子)23枚/秒15枚/秒
バッファ(JPG)約460枚
(UHS-II使用時)
約42枚
バッファ(RAW)約29枚
(UHS-II使用時)
約7枚
モニターサイズ3.0型3.0型
モニタードット数104万ドット162万ドット
4K動画60p(クロップ)
30p,24p
30p,24p
商品レビューモード無し有り
動画自動水平補正無し有り
動画ブリージング
補正
無し有り
インターフェースUSB Type-CUSB Type-C
バッテリーLP-E17LP-E17
撮影可能枚数
(ライブビュー)
約350枚約370枚
重量(ボディのみ
ブラック)
382g328g
発売日2022年7月2023年3月

(参照:EOS R10商品ページEOS R50商品ページ

EOS R50の方が勝っている部分もあるんだね

EOS R50の方が後から発売されていますからね。でも肝心の撮影機能、特に連写関連はかなりEOS R10の方が有利なのがわかります

一覧にしてみると、この2機種はよく似た性能に見えます。特に画素数や画像エンジンなどは同じなので、性能がどれぐらい違うのかは表だけではちょっとわかりにくいですね。

連写できる枚数などは結構な違いがあるのですが、それ以外の部分はどのくらい違うのでしょうか。

それではこれから、スペックには現れない部分も含めてしっかりレビューしていきたいと思います。

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★重要★EOS R10とEOS R50はレンズキットに付属するレンズが違う

eosr10とeosr50の比較画像

まず最初に重要な点からお伝えしたいと思いますが、EOS R50とEOS R10はレンズキットのバリエーションが違います

EOS R50はレンズが付属しないカメラ本体のみの「ボディ」と、標準レンズ1本が付属する「18-45mmレンズキット」と、さらに望遠レンズが付属する「ダブルズームキット」の3種類です。

一方のEOS R10は「ボディ」と「18-45mmレンズキット」は同じですが、EOS R50のようなダブルズームキットがなく、代わりに高倍率ズームである「RF-S18-150mm」のセットの3種類となります。

EOS R10EOS R50
ボディ単体
標準ズームキット
18-45mm
高倍率ズームキット
18-150mm
×
ダブルズームキット
18-45mm
55-210mm
×

(参照:EOS R10商品ページEOS R50商品ページ

カメラ本体が違うだけじゃなのか

ボディ単体や標準レンズのみのセットを買う場合は同じですが、望遠レンズをセットで買う場合はEOS R10とEOS R50とではズームできる範囲に違いがあるので注意が必要です。

それでは具体的にそれぞれどう違うのか見ていきましょう。

EOS R50は「ボディ、標準レンズキット、ダブルズームキット」の3種類

eosr50標準レンズキット画像
EOS R50の標準レンズキット ついてくるレンズはR10の標準キットと同じ 
eosr50ダブルズームキット画像
EOS R50のダブルズームキット 望遠レンズとの2本セットになる ホワイトモデルでも望遠レンズは黒が付属

EOS R50は「ボディ単体」の他には「18-45mmレンズキット」と「ダブルズームキット」の二種類となっています。

このダブルズームキットは、見た目と同じぐらいの広さに撮れる「標準レンズ」と、遠くのものを大きく写す「望遠レンズ」2本がセットになったもので、初心者向けのセットとしては定番のものです。

このダブルズームキットに付属する望遠レンズは焦点距離(大きい方が遠くのものを大きく写せる)が最大210mmとかなり望遠が効くので、子供の運動会やテーマパークのショーなどを撮りたい人には嬉しいセットだと思います。

ダブルズームキットってよく聞くよね

ズームレンズが2本一緒についてくるのでダブルズームキットと呼ばれています。割と昔から初心者用モデルの定番セットですね

EOS R10にはダブルズームキットがない

eosr10標準レンズキット画像
EOS R10の標準レンズキット
eosr10&18-150mmレンズキット画像
EOS R10のRF-S18-150mmレンズキット 望遠を使いたい場合はこっち

一方のEOS R10は「ボディ単体」と「標準レンズセット」があるのは同じですが、望遠レンズの代わりに「RF-S18-150mmレンズキット」が用意されています。

これは通称「便利ズーム」や「高倍率ズーム」と呼ばれ、標準レンズと望遠レンズが1本で済むスグレモノです。

ただし、望遠側の焦点距離(大きい方が遠くのものを大きく写せる)は「150mm」止まりなので、EOS R50のダブルズームキットの「210mm」と比べると、若干ですが大きく写す能力が劣ります。

EOS R10は望遠レンズがついたセットが無いの??

EOS R10は2本のレンズを1本にまとめた「RF18-150(高倍率)ズームキット」になります。ただし、望遠の性能はEOS R50の「ダブルズームキット」にくらべればやや劣ります

EOS R50とEOS R10の「望遠」の性能は具体的にどのくらい違う?

eosr10&RF-S18-150mmの18mm側サンプル画像
EOS R10 + RF-S18-150mm の18mm側で撮影

では、EOS R10の最大望遠である「150mm」と、EOS R50の最大望遠の「210mm」とはどれぐらいの差があるのでしょうか?実際に見比べてみましょう

上の画像をEOS R10の「RF-S18-150mmレンズキット」と、EOS R50の「ダブルズームキット」を使って最大望遠で撮ってみました。

スペック上はEOS R10よりもEOS R50の「ダブルズームキット」の方が大きく撮れるはずですが、その差はどれくらいでしょうか?

eosr10&RF-S18-150mmの150mm側比較画像
EOS R10 + RF-S18-150mm の最大望遠側(150mm)で撮影
eosr50&RF-S55-210mmの210mm側比較画像
EOS R50 + RF-S55-210mm の最大望遠側(210mm)で撮影 色が違うのは撮影日の天気が違うからなので気にしないで

どうでしょうか?下のアップになっているの方がEOS R50ですが、かなりの差があるのがわかると思います。

ちなみに色合いが違うのは撮影した日の天候や時間が違うからなので無視してください。

同じ最大望遠ですが、EOS R50のダブルズームキットの方がさらに大きく撮れているのがわかると思います。

EOS R50の望遠レンズの方が大きく写せるんだね

もちろんこれはレンズの性能です、あくまでもキットレンズを使ったらEOS R50の方が大きく撮れる、という話です。別売レンズを使えばこの限りではありません

自分の撮りたい物が遠くにあって、「ちょっとでも大きく撮りたい」のであれば、この付属レンズの違いも考慮した方がいいでしょう。

もちろんレンズは単体で購入が可能なので、例えばEOS R10にRF100-400といった超望遠レンズを組み合わせるなら、この望遠が150mmまでしかない、という点は問題なくなります。

EOS R50でRF-S18-150mmレンズを使いたい場合はどうしたらいいの?

eosr50にrf-s18-150mmレンズを装着した画像
EOS R50とRF-S18-150mmをそれぞれバラで買うこともできる 割高だけど

一方でEOS R50にはEOS R10のような「RF18-150mm」レンズとのセットは無く、どうしても「レンズ2本持ち」になってしまいます。

「そこまで遠くのものを大きく撮る予定はないし、何よりも2本もレンズを持ち歩きたくない」という人であれば、RF18-150mm(高倍率)ズームレンズキットがあるEOS R10が有利かもしれません。

EOS R50でレンズ1本で済ます方法はないの?

レンズキットではなく、ボディ単体とレンズ単体をバラで買えばOKです。でもセットになっていない分高くなってしまうのが悩ましい所ですね

どうしても「EOS R50でRF18-150mmを使いたい!」場合、EOS R50をボディ単体で買って、さらにRF-S18-150mmレンズも単体購入する、という手もあります。

ただそうなると、「セット価格」ではないので割高になり、場合によっては格上のEOS R10の価格を上回ってしまうかもしれません。

さすがにそれはちょっともったいない気もするので、基本的にはEOS R50はレンズ2本と考えておいた方が良いでしょう。

まぁ普通のダブルズームキットでいいか・・・

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初心者に優しい!EOS R10にはなくてEOS R50だけにある機能・性能

eosr10とeosr50の比較画像

ではここからはまず、EOS R10にはなくEOS R50だけに搭載された機能を見てみましょう。初心者に嬉しい機能が揃っていますよ

EOS R10は黒のみなのに対してEOS R50はカラバリ(白モデル)がある

eosr10とeosr50の比較表-カラーバリエーション

まずは一番わかりやすい見た目の違いから見てみましょう。

EOS R10は黒1色のみなのに対して、EOS R50にはカラーバリエーションとして「黒と白」の二色が用意されています。

eosr10とeosr50のボディカラー比較-前面
EOS R10は黒のみ EOS R50はホワイトモデルと普通の黒モデルが用意される
eosr10とeosr50のボディカラー比較-背面
後ろから見たらこんな感じ

いつも思うけど、やっぱり黒より白の方がかわいいよね

何気に見た目ってすごく大事ですからね

「ボディの色なんて写りには関係ない」と言えばその通りなのですが(超厳密にいえば白ボディはガラスに反射しやすい)、特に初めてのカメラの場合、やはり見た目も大切です。

当然カメラは家から持ち出さないと何の役にも立ちませんが、自分が「カッコイイ!かわいい!」と思えるカメラであれば、「今日はカメラを持って出よう!」という気にさせてくれるはずです。

「白いカメラ」というのはなかなかないので、もしこのEOS R50のホワイトモデルが気に入ったのであれば、選択は迷うことなくEOS R50一択となるでしょう。

確かに細かい機能とかよりも見た目の方が大切かも

EOS R50はEOS R10に比べてフルオートでの撮影モードが充実

eosr10とeosr50の比較表-撮影モード

EOS R10もEOS R50もどちらも完全なオートモードである「シーンインテリジェントオート」が搭載されています。

しかしEOS R50の方には初めての人により優しい「アドバンスA+」モードと「クリエイティブブラケット」モードが搭載されました。

eosr10シーンインテリジェントオート設定画面
EOS R10は従来からある「シーンインテリジェントオート」のみ
eosr50アドバンスA+設定画面
EOS R50はさらに「アドバンスA+」と「クリエイティブブラケット」が使えるようになった

アドバンスA+モードについて、キャノンはEOS R50の商品ページの中で次のように解説しています。

1回のレリーズで、カメラが自動的にピント位置や明るさを変えながら複数の写真を連続撮影して、カメラ内で合成を実行。手前から奥までピントが合った写真や、白飛びや黒つぶれを軽減した写真が手軽に撮れます。」

キヤノン EOS R50 多彩な表現

ちょっと難しい説明に思えますが、簡単に言うと従来のオートモードの機能をさらに拡大して、合成なども駆使して状況に応じた最適な処理をかけてくれるということです。

例えば、逆光など明暗差が大きいとカメラが判断した時に、自動的に明るい写真と暗い写真を合成して最適な明るさの写真を出力するHDR合成などが、必要に応じて自動的に行われるようになります。

eosr50アドバンスA+設定画面
アドバンスA+はスマホ並みにかなり強力な画像処理を自動でかけてくれる
eosr10シーンインテリジェントオート比較画像
シーンインテリジェントオートで撮影 輝度差に対応しきれていない
eosr50アドバンスA+比較画像
アドバンスA+で撮影 暗部も黒潰れせずに諧調が残っている

一眼で撮り慣れている人からするとちょっとわざとらしい感じもしますが、最近のスマホはこれぐらいの自動補正は当たり前なので、スマホからのステップアップの人にはむしろ自然かもしれません。

専門的に言うとHDRやフォーカスブラケットを設定しなくても、カメラが必要に応じて自動でやってくれるモード、という感じですね

さらにEOS R50には「クリエイティブブラケット」という機能も新たに追加されています。

eosr50クリエイティブブラケット設定画面
一回の撮影でいろいろなエフェクトをかけた写真を同時に記録してくれる。

「クリエィティブブラケット」については次のように説明されています。

「カメラが自動的に複数の写真を撮って提案してくれる機能です。シャッターをきったとき、その設定で撮った画像とは別に、明るさや色合いを変えた写真をカメラが自動で記録。再生時には、通常画像に加えて提案された画像の中からお好みを選ぶことができます。」

キヤノン EOS R50 多彩な表現

これも簡単に言うと、一枚撮影するごとに色あいや明るさ、雰囲気が違う数枚の写真を自動的に作成してくれる機能です。

ちょっと試してみました。

eosr50クリエイティブブラケットサンプル画像
一枚目 見た目はこれに近い
eosr50クリエイティブブラケットサンプル画像
二枚目
eosr50クリエイティブブラケットサンプル画像
三枚目 二枚目との違いは微妙
eosr50クリエイティブブラケットサンプル画像
四枚目 一回の撮影で計4枚の写真が記録された

すごい!普通に撮っただけなのになんかそれっぽい感じになってる!

作例はクリエイティブブラケットに設定して一枚撮っただけです。今回は自動的に4枚の画像が生成されました。

ある程度経験を積めば、撮る前から作品のイメージが沸いていると思いますが、最初のうちは「どんな写真が撮りたいのか自分でもわからない」ということも多いですね。

この「クリエイティブブラケット」を使えば、カメラの側からいろいろな表現を提案してくれるので、後で見て、「あぁこういう雰囲気で撮りたかったんだ!」と気づくことができるかもしれません。

写真はいつも「見た目通りに」撮ればいいという訳ではないので、いろいろな表現をカメラが自動で提案してくれるのは初心者には嬉しい機能だと思いますよ

EOS R50は「人、動物、乗り物」検出の切り替えが自動、R10は自分で切り替え

eosr10とeosr50の比較表-検出対象自動切換え

EOS R50もEOS R10も従来からある「人間の瞳」に加えて、動物の目やスポーツカーなどの乗り物も検出してピントを追従する高性能なAF(オートフォーカス、自動ピント合わせ)を搭載しています。

EOS R10はこの「人物、動物、乗り物」のどの被写体を検出するかあらかじめ選択しておく必要があるのに対して、EOS R50はこれらを自動で切り替えるモードが追加されました。

eosr10の検出対象メニュー画像
EOS R10は検出対象をあらかじめ明示的に選択しておく必要がある
eosr50の検出対象メニュー画像
EOS R50は「自動」にしておけば人も動物も切替え無しで自動で検出してくれる

ディープラーニングを元に開発した被写体検出アルゴリズム「EOS iTR AF X」により、画面内に入ったものが被写体かどうかを判断。特に人物、動物、乗り物に対して、高精度な検出・追従性能を発揮します。EOS R50はそれらの特徴から被写体を自動的に検出し分ける「自動」モードを搭載しました。

キヤノン EOS R50 高速AF・連写

EOS R50は画面内に検出可能な被写体が入ると、それが人であれ動物であれ、カメラ側が自動で認識してピントを合わせに行ってくれるので、カメラを始めたばかりの初心者にとっては嬉しい機能だと思います。

これ人と動物が一緒に画面に入ったらどっちにピントが合うのかな?

ケースバイケースだと思いますが、EOS R50でも人物とか動物とかの指定ができるので、そういう場合はあらかじめどちらかに指定しておいた方がいいでしょうね

EOS R50はデジタルテレコン(電子ズーム)がある

eosr10とeosr50の比較表-デジタルテレコンバーター

EOS R50には、恐らくキャノンの一眼カメラでは初めてではないかと思いますが、簡単に画像を2倍もしくは4倍の大きさにする「デジタルテレコン」が搭載されています。

デジタル処理で撮影倍率を約2倍、約4倍にできるデジタルテレコンバーター機能。レンズの望遠端でも届かない被写体やシーンで、さらなる望遠効果を得ることができます。

キヤノン EOS R50 多彩な表現

これを使えば、例えば標準レンズを使っている時に急に遠くのものを撮りたくなった時や、望遠レンズを一杯にしてもまだ足りない時に、簡単に画像を拡大して撮りたい物を大きく撮ることができます。

eosr50デジタルテレコンバーター設定画面
EOS R50はメニュー操作で最大4倍の大きさに拡大できる
eosr50デジタルテレコンバーター実写比較サンプル画像
EOS R50 最大望遠側で撮影 デジタルテレコン切 普通はこの大きさが最大
eosr50デジタルテレコンバーター実写比較サンプル画像
EOS R50 デジタルテレコン2.0X レンズ交換なしで簡単にここまで寄れるのは魅力
eosr50デジタルテレコンバーター実写比較サンプル画像
EOS R50 デジタルテレコン4.0X Web用に圧縮した画像なのでわかりにくいが、さすがに劣化している

すごいね!こんなに簡単に大きくできるんだったらもう望遠レンズいらないんじゃない?

そうなればいいんですが、デジタルテレコンは電子ズームの一種なので、目に見えて画質が劣化しちゃうというデメリットもあるんですよ

このデジタルテレコンは便利な反面デメリットもそれなりに大きく、結構はっきりと画質が劣化します。

まだ2倍の方はスマホで見るなど状況によっては大丈夫と感じますが、4倍はスマホでもモヤっとしているのがわかる程です。

さらにデジタルテレコン使用時はRAWファイルの記録ができませんし、AFも中央一点に固定となりますので、そう考えるとより本格志向のEOS R10ではあまり好まれる機能ではないのかなと感じます。

ショートカットに割り当てて使えばワンタッチで拡大縮小できるので便利ですね

EOS R50は「レビュー用動画モード」に対応

eosr10とeosr50の比較表-レビュー用動画モード

新しいEOS R50には最近のトレンドでもある「レビュー用動画モード」に対応しました。

Youtubeなどでよくある「商品を説明する自撮り動画」を撮る時に、従来のカメラは手元の商品ではなく常に出演者の顔や目にピントを合わせる傾向がありました。

この「レビュー用動画モード」があれば、ピントは常に出演者ではなく手元の商品に合うようになるので、「商品をカメラの前に出して見せたつもりが思いっきりピンボケしていた」という失敗を防ぐことができます。

まぁそんな動画撮る予定ないけどね・・・

EOS R50はEOS R10よりも(ちょっとだけ)軽い

eosr10とeosr50の比較表-重量

正直これが「はっきりわかる」違いかどうかは人によって違うと思いますが、EOS R50はEOS R10と比べてさらに軽量です。

なにせEOS R50はボディ単体だとたったの376gしかありません。

もちろん撮影時にはレンズとセットで持ち歩くためそれよりは重くなりますが、それでもEOS R50はミラーレス一眼としては最軽量クラスであることに違いはないでしょう。

eosr10&標準レンズキットの重量を測定している画像
EOS R10と標準レンズのセットで約550g これでもかなり軽い方だと思う
eosr50&標準レンズキットの重量を測定している画像
EOS R50と標準レンズのセットはなんと約500gを切る

標準レンズとのセットではEOS R50は500gぐらいなので、ちょうどペットボトル1本ほどの重さとなります。

もちろんEOS R10も標準レンズとのセットで約550gと極端に重い訳ではありません。どちらにしてもこれぐらいであれば常に持ち歩くのも苦にはならないのではないでしょうか。

eosr10&rf-s18-150mmレンズキットの重量を測定している画像
EOS R10とRF-S18-150mmレンズとのセットは約730g
eosr50ダブルズームキットの重量を測定している画像
EOS R50ダブルズームキットの総重量は約790g システム全体ではEOS R10のRF-S18-150セットより重い

ところが望遠レンズとのセットになるとこれが逆転します。

EOS R10の望遠レンズ(ではないですが)のセットであるRF-S18-150mmのセットは約730gです。

一方でEOS R50の望遠レンズが使えるダブルズームキットはレンズが2本なので合わせると約790gとEOS R10よりも重くなります。

いずれにしても数十グラムの違いでしかないのですが、重量を気にするのであればEOS R50は「ダブルズームキット(レンズ2本)」だということを忘れないようにしましょう。

数字にすると差がありますが、50g~60gの違いは自分にはそこまで気になりませんでした

重さよりも望遠レンズが別なのがいいか悪いかだよねぇ

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さすがはミドルクラス!EOS R50にはなくEOS R10だけにある機能・性能

eosr10とeosr50の比較画像

では次に、ミドルクラスモデルであるEOS R10にしかない性能・機能を見ていきましょう

電子ダイヤルがEOS R50は1つだが、EOS R10は2つある

eosr10とeosr50の比較表-電子ダイヤルの数

個人的にはこれがEOS R10を使う最大のメリットだと思うのですが、EOS R50は電子ダイヤルが1つしかないのに対してEOS R10はダイヤルが2つ装備されています

eosr10とeosr50の電子ダイヤル比較画像
赤丸が電子ダイヤル EOS R10は二つあるのに対してEOS R50は電子ダイヤルは一つしかない

このダイヤルって何に使うの?2個あったほうがいいもの??

絞りの調整や明るさを微調整するために使いますが、ダイヤルは多い方が色々な機能を同時に調整できるので便利なんです

この電子ダイヤルとは、「絞り」や「露出補正(明るさの調整)」に割り当てて、撮影中に数値を簡単に変更できるようにするためのものです。

eosr10電子ダイヤル画像
EOS R10はサブ電子ダイヤルを回せばいつでも露出補正ができるので便利

EOS R10のようにダイヤルが二つあれば、片方に「絞りやシャッタースピード」を、さらにもう片方には「露出補正」を割り当てられるので、慣れればとても便利に撮ることができます。

一方のEOS R50はダイヤルが一つで、ボタンと組み合わせてダイヤルの機能を切替えながら使わないといけないので、2ダイヤルのカメラに慣れている人にとってはちょっと面倒に感じます。

eosr50電子ダイヤル画像
EOS R50で露出補正をする時は「露出補正ボタン」を押してダイヤルの内容を切替えてから回さないといけない

露出補正ってなに??

写真の明るさを微調整する機能でダイヤルで操作します、中級者になる頃にはかなり使うので、ダイヤルが2つあれば操作がしやすいんですよ

EOS R50がダイヤルが一つしかないのはコストダウンの他にも、カメラを始めたばかりの人が間違って露出補正ダイヤルを回してしまって、写真が意図せず真っ白や真っ黒になってしまうことを事を防ぐ、という意味もあると思います。

ただ、ソニーや富士フィルムといったライバルメーカーの初心者向けモデルは既に2ダイヤル機が標準となっているので、このあたりはやや時代遅れな感じがするのは自分だけでしょうか・・・。

もしEOS R5やR6といった中級機種との併用を検討しているのであれば、操作系統がガラッと変わってしまうEOS R50よりも、同じ2ダイヤルのEOS R10の方が良いでしょう。

ダイヤルが1つなのはそんなに不利なのかなぁ?

2ダイヤルを使いこなすのはかなり上達してからですよ。これからカメラを始める人であればあまり気にする必要はない部分だと思います

ちなみにですが、EOS Rシリーズは「コントロールリング」といって、レンズ側にもダイヤルが装備されるようになりました。

このEOS R10もEOS R50もコントロールリングに対応しているので、対応レンズでダイヤルとして使うことができます。

eosr50フォーカスリング画像
R10もR50もレンズ先端のフォーカスリングがカスタマイズ可能
eosr50コントロールリング設定画像
レンズのフォーカスリングに露出補正を割り当てれば実質2ダイヤルになるが、AF専用機になってしまう

但し、EOS R10とEOS R50のレンズキットに付属するレンズにはコントロールリングはなく、代わりにピント合わせ用のリングをコントロールリングとして併用できるようになっています。

もちろんピントリングをコントロールリングとして使用する場合はMF(マニュアルフォーカス、手動ピント合わせ)が全くできなくなるので、それはそれで中級者にとっては悩ましいところでしょう。

そろそろキャノンも入門機でも2ダイヤルにしてくれたらいいんですけどね

EOS R10はマルチコントローラー(ジョイスティック)がある

eosr10とeosr50の比較表-マルチコントローラー有無

次も基本的な操作に関わる違いです。EOS R10は「マルチコントローラー(通称マルコン)」と呼ばれるジョイスティックが装備されているのに対して、EOS R50にはそれがありません。

eosr10とeosr50の比較画像
EOS R10には赤丸の位置にマルチコントローラーと呼ばれるジョイスティックが装備されている

何に使うのかな?

主にはピントを合わせる場所を動かすのに使いますよ

eosr10のフォーカスポイントの移動操作画像
EOS R10 1点AF使用時にマルチコントローラーでダイレクトにピント位置を動かせるので便利

このマルチコントローラーは「AF枠(ピントを合わせる場所を指定する□の枠)」を自分で好みの場所に移動する時に使います。

上の画像のようにEOS R10のマルチコントローラーを左に倒すと、AF枠も左に移動します(1点AF時)。使ってみるとわかりますが、非常に直感的でファインダーを覗いた状態のままでも操作でき非常に便利です。

マルチコントローラーが無いEOS R50はAF枠の移動にはタッチパネルや十字キーを使います。

eosr50のフォーカスポイントの移動操作画像
EOS R50は右の「フレーム選択ボタン」を押してから十字キーで操作するので一手間余分にかかる 

EOS R50で1点AF枠を移動するには、一旦「フレーム選択ボタン(田みたいなマークのボタン)」を押してから十字キーで動かします。(上の画像ではAF枠を左に動かしています)

マルチコントローラーほど直感的な操作とはいきませんが、これも慣れればそこまで不自由という程ではないでしょう。(EOS RやEOS RPにもマルコンはありませんでしたからね)

ただし、EOS R5やR6といったマルコン搭載機と併用する予定なら基本的な操作が大きく違うとやはり混乱してしまうので、その場合はEOS R10の方が使いやすいかもしれません。

マルチコントローラーは慣れるととても便利なので、本格的に撮りたい人は使いこなせるようになりましょう

EOS R50よりEOS R10のグリップの方が深く握りやすい

eosr10とeosr50の比較表-グリップ

EOS R10とEOS R50はボディの形状がよく似ているように思いますが、実際に手に取ってみるとその印象は大きく違います

EOS R10は小型のボディの割にグリップ部分はかなり深く、男性の手でもかなりしっかりと握り込む事が可能です。

一方のEOS R50のグリップはR10に比べればかなり浅めで、手が大きい人であれば握りが浅い印象を感じると思います。

eosr10とeosr50のグリップ深さ比較画像
R10のグリップは「しっかり握る」深さがあるのに対してR50は「軽く持つ」感じ

当然しっかりと握れるEOS R10の方が安定するので、超望遠レンズなどの「重い」レンズを使う場合はEOS R10の方が安定感があります

一方のEOS R50はR10程の安定感は有りませんが、キットレンズに付属するレンズを使うだけなら特に不安定に感じることはないでしょう。

さらに手が小さめの人もEOS R50の方がしっくりくるかもしれないので、このあたりは可能ならどこかで実機を触って確かめたいところかもしれません。

私はEOS R50を持ってみて「持ちにくい」とは思わなかったけどな

あくまでも「EOS R50はEOS R10に比べたら握りが浅い」という話で、持ちやすい持ちにくいは個人差がありますからね

EOS R10にはEOS R50にはない「MF/AF切り替えレバー」がある

eosr10とeosr50の比較表-AFMF切替レバー

RFレンズのAPS-C専用モデルである「RF-Sレンズ」にはレンズ本体に「AF/MF切り替えレバー」がありません。

その代わりにミドルクラスモデルである「EOS R7」や「EOS R10」には、AF/MFを切替えるためのレバーがボディ前面に新たに設けられましたが、これがEOS R50では省略されています。

eosr10とeosr50のAFMF切替レバー比較画像
EOS R10はボディ前面に切り替えレバー+ボタンがあるが、EOS R50にはない
eosr50オートフォーカス切替設定メニュー画面
EOS R50は切り替えはメニューで選択する必要があるので咄嗟には変更できない

切り替えレバーやスイッチがないEOS R50でMF(マニュアルフォーカス)をするにはその都度メニューで設定する必要がありかなり面倒なので、咄嗟にAFとMFとを切替えるような使い方には向いていません。

MFって自分でピントを合わせるやつだよね、どんな時に使うのかな?

例えば被写体の前に被るように他のものがある時などはAFが迷うことがあります。そんな時はMFにしてピントを自分で合わせに行きますね

まぁ・・・それはしないかなぁ・・・

連写速度はEOS R50よりEOS R10の方が早い上にバッファも多い

eosr10とeosr50の比較表-連写性能

連写能力もEOS R10の方が上です。

電子シャッター使用時にEOS R50が1秒間に最高15枚撮れるのに対して、EOS R10は1秒間に最高23枚も撮ることができます。

さらに連続撮影可能枚数(バッファ)EOS R10はRAWで29枚なのに対して、EOS R50はRAWだと7枚とかなりの差がついていますので、野鳥や戦闘機などの「動き物」をメインで撮りたい人はEOS R50の連写性能だとかなり苦戦するかもしれません。

ただ、EOS R50の連写機能も一昔前のミドルクラス程度の性能は持っているので、普通に風景写真や家族写真、ペットの写真などを撮るならEOS R50で困ることはほぼないように思います。

確かに連写ってかなり上手い人が使うイメージだよね

まぁこれからカメラを始める人であればR50の連写性能で不足するというのはないと思いますよ。いきなり戦闘機、野鳥、鉄道から始めるなら話は別ですが

EOS R10はUHS-IIのSDカードに対応 R50はUHS-Iのみ

eosr10とeosr50の比較表-対応SDカード

EOS R10とEOS R50とでは対応するSDカードの規格も違います。

左が高速な「UHS-II」、右が一般的な「UHS-I」のSDカード R10は両方に対応する

EOS R10は一般に広く使われている「UHS-I」規格のSDカードに加えて、高価ですが書き込みスピードが非常に高速な「UHS-II」規格のSDカードも使うことができます(参照:EOS R10オンラインマニュアル)。

一方のEOS R50は「UHS-I」規格のSDカードのみ対応で、「UHS-II」規格のSDカードには対応していません(参照:EOS R50オンラインマニュアル)。

(注:UHS-IIは下位互換性があるのでUHS-I相当として使うことはできます)

「UHS-II」ってのに対応していないと何か困ることがある?

EOS R50はSDカードの書込み性能が試されるような撮り方(例えばRAWでの長時間連写とか)がそもそもできないので、UHS-Iで困ることはまずないですよ

UHS-II対応のSDカードが使えるメリットとしては、高速連写を多用して書込み待ちが発生した場合(バッファフルと呼びます)、書き込みが速いとその分書込み待ちが早く解消し、再び連写ができるようになります。

シャッターチャンスに強いと言えばその通りなのですが、そもそもEOS R50の抑えられた連写性能ではUHS-IIもメリットも薄いので、この辺りは妥当だと思います。

EOS R10にはISOオートの低速限界設定がある。EOS R50は上限設定のみ

eosr10とeosr50の比較表-ISOオート時低速限界設定の有無

ちょっと難しい話になりますが、EOS R10は「ISOオート時のシャッタースピード低速限界」の設定があります。

ISOをAUTOにして撮影している時、Tvモード以外ではシャッタースピードはレンズの焦点距離を考慮した数字にカメラが自動で決めますが、このシャッタースピードを「遅め、普通、速め」と傾向づけることができます。

eosr50のISO設定画面
EOS R50のISO設定は上限設定ぐらいしかできない
eosr10のISO設定画面
EOS R10 は上限だけでなく下限の設定もできる
eosr10のISO設定画面
さらにシャッタースピードの速め、遅めの傾向も決められる 手ブレ補正付きレンズなので遅めに設定してみた

これはどんな時に使うかというと、例えば夜とか室内とかでちょっとでもISO感度を低く保って画質を稼ぎたい時など、シャッタースピードを敢えて遅めにしたい場合があります。

シャッタースピードは遅くすればするほどISO感度が下がるので、高感度ノイズが少なくなり、その分クリアで高画質の写真を撮ることができます。なので被写体が動かないものならシャッタースピードは手ブレしないギリギリを使いたいものです。

しかしAvモードなどシャッタースピードをオートにしておくと、カメラ側は手ブレしないように安全マージンを取ったシャッタースピードに設定するのが普通なので、これを敢えて「遅め」にリクエストすることで「かなり攻めた」セッティングにすることができます(その分手ブレのリスクは高くなりますが)。

シャッタースピードって遅かったらブレるかもしれないよね?わざわざ遅めにするメリットってあるの?

シャッタースピードが遅ければその分ISO感度も下がるのでノイズが減って画質が上がるんです。ギリギリの設定で最大限の画質を追及したいですからね

最近は手ブレ補正が高性能なので、コツさえつかめば結構手持ちスローシャッターでもぶれなく撮れるようになりました。

逆に、飛行機や電車など被写体ブレを防ぐために普通よりもシャッタースピードを速めにしたい時などには「速め」にするとよいでしょう。

いずれにしてもカメラを始めたばかりの人がするような設定ではないように思うので、EOS R50には搭載されていないのは納得です。

この機能が必要なのは中級者以上の人だと思いますよ

EOS R10は4K動画が60pに対応 EOS R50は30pまで

eosr10とeosr50の比較表-4K動画

EOS R50は4K動画が30pまでなのに対して、EOS R10は条件付きではありますが60pに対応しています。

eosr50の4K動画設定画面比較
EOS R50の4K動画は24pと30pに対応
eosr10の4K動画設定画面比較
EOS R10はクロップ有なものの4K60pに対応

30pと60pって何が違うの?

1秒間のコマ数の事です。60pは1秒間に60枚の画があるので、30枚の30pよりもなめらかに動くんです

ただ、EOS R10で4K60pに設定すると「クロップ」といって、少し拡大されたような感じで周囲が切り取られてしまいます。

eosr10の4k動画クロップなしイメージ
EOS R10 4K30p(クロップ無し) 広角側一杯 レンズの焦点距離なりの大きさで撮れている
eosr10の4k動画クロップありイメージ
EOS R10 4K60p (クロップ有) 広角側一杯 同じ焦点距離なのにちょっと拡大されてしまう

実際に撮ってみるとわかりますが、EOS R10の4K60pは電子手ブレ補正と組み合わせると、かなり「大きく拡大」されてしまいます。

現時点でEOS R10が使えるレンズは18mmと、元々あまり広角が得意ではないのにさらに拡大されてしまうので、なるべく広く撮りたい「自撮りVLOG」や「街歩き動画」などでは注意が必要かもしれません。

2023年春の時点ではRF-Sレンズには超広角レンズがありません。、なるべく早くクロップされても平気な超広角レンズを出して欲しい所ですね

EOS R10はセンサーセルフクリーニングユニット搭載 EOS R50は非搭載

eosr10とeosr50の比較表-センサークリーニングユニット有無

センサークリーニングユニットとは、電源オフの時にセンサーを超音波で微振動させることでセンサーについたチリやホコリを振るい落とす機能ですが、EOS R50にはそれが省略されました。

これには賛否両論あると思いますが、ないものはしょうがないので、EOS R50を買うならなるべくレンズ交換は手短に済ませ、ブロワーなどのお手入れの方法も身に着けた方がよさそうです。

eosr10とeosr50のセンサークリーニング比較画像
左のEOS R10のセンサーは超音波振動でホコリやチリを振るい落とす機能が付いているが、R50では省略された
eosr50センサークリーニング画像
EOS R50でセンサーにゴミがついたらブロワーでシュッと一吹きして吹き飛ばそう

これについては実はあまり心配する必要はありません。もしセンサーにホコリやチリがついても、普通に撮っている分にはたぶん気づかないと思います。

センサーのホコリやチリの影響を受けるのは、空や真っ白の壁など明るく一面単色のものをF11以上に絞り込んで撮ったときです。

単色のものを絞り込んで撮った時にいつも同じ場所に黒いシミのようなものが浮かび上がるなら、それはその場所にホコリやチリが付いているということなので、ブロワーで吹いて除去しましょう。

個人的にはR50を使う層がダストが問題になる程絞って撮ることはほとんどないと思うので、あまり気にする必要はないと思います

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EOS R10とEOS R50のほとんど変わらない or 同じところ

eosr10とeosr50の比較画像

それでは次に、EOS R10とEOS R50で変わらない所やほとんど同じ所を紹介します

EOS R10とEOS R50は使えるレンズはどちらも同じ

eosr10とeosr50の比較表-レンズ

EOS R10もEOS R50もレンズマウントは同じEOS Rマウントとなっており、装着できるレンズは「キャノンRFマウントレンズ」となります。

加えてEOS R10もEOS R50も同じく「APS-Cフォーマット」なので、レンズの焦点距離がフルサイズと比較して1.6倍されるところも同じです。

マウントアダプターを使ってeosr50にefマウントレンズを装着している画像
EOS R50でもマウントアダプター経由でキャノンEFマウントレンズが使える

さらにどちらの機種も専用マウントアダプターを使えば「キャノンEFマウントレンズ」も使えるようになります。(R10もR50もEF-Mレンズは使用不可)

なのでキャノンの一眼レフを既に使っている人であれば、ボディとマウントアダプターだけを購入して今のレンズのままミラーレスに乗り換える、という選択も可能です。

一眼レフ用のレンズを新しいミラーレスに使ってデメリットは無いの?

デメリットは大きくて重いぐらいですね。ただあまりに古いものだとAFが遅かったりするので、その場合はレンズも新しいものにしましょうね

EOS R10とEOS R50は画素数、画像エンジンはどちらも同じ

eosr10とeosr50の比較表-画素数&画像エンジン

EOS R10もEOS R50も画素数は「2420万画素」と同じであり、さらに搭載されている画像エンジンも「DIGIC X」と同じです。

なのでこの2機種は基本的に同じエンジンを搭載した兄弟機種であり、画質そのものに本質的な違いはない、と考えることができるでしょう。

ただ、一見同じに見えるセンサーや画像エンジンも、非公表の部分で差別化やチューニングが行われている可能性があるので、厳密に言えばどうかと言われればそれは何とも言えない部分ではあります。

少なくとも自分が使っている範囲では、この2台のセンサーやエンジンに大きな性能の違いを感じることはありませんね

EOS R10とEOS R50はUSB端子はどちらも「USB Type-C」

eosr10とeosr50の比較表-USB端子

EOS R10とEOS R50はどちらもUSB Type-C端子を搭載しています。

eosr10とeosr50のUSB端子比較画像
R10もR50もUSB Type-C端子 ただ装備する側がR10は左側でR50は右側と違う

ただし、どちらの機種もデータ転送の仕様は「Hi-Speed USB」であり、これはつまり「USB2.0」なのでそこまで高速に転送できる訳ではありません。

なので、動画メインで256GBなどのSDカードを常用する場合はUSBケーブルではなく、USB3.0などに対応したカードリーダーを使った方がデータ転送は早く終わります。

PC派であれば付属の専用アプリをインストールしておけば、USBをつなぐだけでデータコピーができるので便利ですよ

EOS R10とEOS R50はUSB端子は「バッテリー持ち」はどちらもそんなに変わらない

eosr10とeosr50の比較表-バッテリー

バッテリー持ちはミラーレスカメラの最大の弱点かもしれません。

それはこのEOS R10、EOS R50も例外ではなく、あまりよくはありません。というより一眼レフに慣れた人からすれば「かなりよくない」になるでしょう。

EOS R50はEOS R10と比べて、バッテリー持ちのメーカー公称値は僅かに増加しましたが、どちらかというと「誤差の範囲」のようなもので、実際に使っていてこの2台に明確なバッテリー持ちの違いはあまり感じません。

いい所でバッテリーが切れたら最悪だね

どちらを選ぶにしてもあまり長持ちする印象ではないので、予備バッテリーは必須だと考えておいたほうがいいですね

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EOS R10がおすすめなのはこんな人

eosr10とeosr50の比較画像

では、以上の違いを踏まえてEOS R50よりもEOS R10を選んだ方が良い人はどんな人か、考えてみましょう

カメラは初めてだが、これから時間をかけて本格的に取り組みたい人

本格的なカメライメージ画像

EOS R10には二つの電子ダイヤルマルチコントローラー(ジョイスティック)といった、中級者にステップアップする頃には常用が必須の機能がきちんと搭載されています。

この辺りはEOS R50のように「なくても何とかなる」機能ではありますが、本格的に撮影に取り組むにはあった方がいい機能なのは間違いありません。

それらすべてを最初から使いこなすことは難しいとしても、時間をかけてじっくりと操作を学び、中級者やその上を目指していくなら、EOS R10はその第一歩にぴったりのカメラになるでしょう。

自分は普段中級機のEOS R5を使っていますが、R10の操作感はかなり本格的なのでしっかり学びたい人には最適だと思います

野鳥や飛行機といった連写&超望遠レンズを常用する人

飛行機画像

野鳥や飛行機、電車などを撮る場合、別売の超望遠レンズを使うことになるでしょう。その場合グリップが深くしっかりカメラを握り込むことができるEOS R10の方が安心して撮影に臨めるでしょう。

さらにこのジャンルは連写の性能も重要ですが、コマ数(1秒間に撮れる枚数)連続撮影枚数(1回の連写で撮れる枚数)、さらに高速書き込みに対応したUHS-II対応のSDカードが使える、など、EOS R10が有利な要素が揃っています。

初めてのミラーレス一眼だとしても、買換えだとしても、野鳥や飛行機がメインの被写体になりそうな場合、選ぶべきはEOS R10と言えるでしょう。

付属レンズだけだと気になりませんが、例えばRF100-400などちょっと重くて長いレンズを付けたときはEOS R10の方が断然構えやすいですよ

EOS R5やEOS R6のサブ機として考えている人

eosr5のサブ機としてeosr10を使う画像
70-200mmをR10で使うと110-320mm相当になるので、これはこれで使いやすい

こうなるともはや初心者ではないと思われますが、メイン機としてEOS R5やR6を持っている人がサブ機としてAPS-C機を考えている場合、EOS R50よりもEOS R10(もちろん欲を言えばEOS R7ですが・・・)の方がおすすめです。

繰り返しになりますが、EOS R10には2つの電子ダイヤルとマルチコントローラー(ジョイスティック)が搭載されており、これは上位機種であるEOS R5やEOS R6などと「よく似た(同じではない)」配置となっています。

これがEOS R50になると操作の共通部分がほとんどなくなるので、例えば「標準レンズと望遠レンズをそれぞれのカメラにつけて同時に使う」のような使い方をしたい場合、EOS R50よりもEOS R10を使いたいところです。

初めての人でも「多分そう遠からずさらに上位の機種との2台体制になりそうだ」という人は、R10を選んでおいた方がいいですよ

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EOS R50がおすすめなのはこんな人

eosr10とeosr50の比較画像

それでは最後にEOS R10よりもEOS R50をおすすめしたい人を考えましょう

とにかく初めてで少しでも簡単に使いたい人

カメラ初心者イメージ画像

EOS R50には「アドバンスドA+」「デジタルテレコン」といったEOS R10にはない初心者向けの機能がふんだんに入っています。

これらの機能はベテランからしたら「そこまでやるのか」感を感じてしまう程で、初めてカメラを持つ人にとっては嬉しい機能であるのは間違いありません。

とにかく少しでも簡単に綺麗に写真を撮りたい人別にカメラの世界に深く入るつもりがない人は、手軽に一眼っぽい写真が撮れるEOS R50が向いているでしょう。(もちろんEOS R50でも使いこなせばある程度の本格的な撮影も可能ですが)

私はたぶんそんなに色々な機能があっても使えないから、簡単なのが一番かな

細かな性能の違いより小型軽量を重視する人

小さいカメライメージ画像

EOS R50とEOS R10を比較すると、僅かですがEOS R50の方が小さく軽くなっています。

例えば標準レンズだけをつけたお散歩での撮影は当然カメラは軽い方が嬉しいですし、既存のカメラバッグなどの都合などで数ミリでも小さいものが欲しい、ということもあるでしょう。

EOS R10の中級機に準じた機能にそこまで魅力が無く、日常のちょっとした外出に持ち歩くことを想定しているなら、より小さくより軽いEOS R50がおすすめです。

大きいカメラもスゴいんだろうけど、女子は荷物が多いんだからちょっとでも軽くて小さい方がいいに決まってるよね・・・

ホワイトモデルに心を打ちぬかれた人

eosr50ホワイトモデル画像
ホワイトモデルを買うならストラップもお気に入りのものに交換しよう

これはもう理屈抜きですが、もしEOS R50のホワイトモデルが気になっているなら、迷わずEOS R50を手に入れるべきでしょう。

とても悲しいことに、カメラを買ってからある程度すると「飽き」が来てしまい、ちょっとした外出にカメラを持って出かけることに面倒さを感じるようになるものです。

そんな時にちょっとでも「かわいい!カッコイイ!」と思えるカメラであれば、カメラを持ち出すモチベーションになるでしょう。

極論を言えば今売られているカメラはどれもかなり高性能です。これからカメラを始める、特に若い人にはカメラを選ぶ時に細かな性能よりも、「見た目」を重視して欲しいと思います。

カワイイのが正義

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まとめ:「お手軽 VS 使いこなす楽しみ」みんなはどっち?

eosr10とeosr50の比較画像

いかがだったでしょうか?EOS R50には「アドバンスA+」や「デジタルテレコン」といった「対スマホ」の手軽な機能が充実していて、キヤノンはEOS R50を新しい時代の「Kissに負けないモデル」として、特に力を入れているんだと感じました。

一方のEOS R10は連写のバッファこそ少なめなものの、正直この価格でこの性能はバーゲンプライスだと思います。

この2機種は一見よく似ているようにも見えますが、「使いこなす楽しみを味わいたい人はEOS R10」「とにかく簡単に綺麗な写真が撮りたい人はEOS R50」結構完璧な住み分けができているので、自分がどちらになるのかよく考えて選ぶようにすれば間違いはないでしょう。

この記事が皆さんの参考になれば嬉しく思います。最後まで読んで下さってありがとうございました。

NEKO(ねこ)

こんな人が書いてます

・ウェブライター
・カメラ歴15年
・総購入カメラ25台
・総購入レンズ45本
・元量販店カメラ担当
・カメラサークル代表
・好きな写真家は森山大道

「カメラを買った人」から「写真が趣味の人」へをモットーに、初心者に寄り添ったわかりやすい解説記事を目指します!

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コメント

  1. いそべじゅん より:

    これからカメラを本格的に始める方、とありましたが、この記事は正にピッタリと感じた素晴らしい内容でした^⁠_⁠^小さくない金額で購入する時、機能や特徴をちゃんと理解したいものですが、これまでの他の人の記事だと例えば『○○は今回ジョイスティックが省略されたのが残念』と初心者向けの記事なのにジョイスティックがどんな機能なのかもわからなずモヤモヤしていましたが、この記事はその機能、目的、メリット、デメリットが簡潔に書かれていたのが秀逸です。
    r10とr50の違いが知りたくて読んだ記事ですが他の機種を検討するときにも為になる良い記事でした。ありがとうございます!
    ブックマークしちゃいました。

  2. shirokuma より:

    カメラを購入しようと思っていた時にR10とR50の違いがよく分からなくて悩んでいたのですが、初心者でも分かりやすい説明だったのでとても助かりました。こちらの記事を参考にしてR10を購入することに決めました。他にもR10に関する記事があるのでそちらもとても役に立っています。おかげで不安なく購入する事が出来ました。ありがとうございました。

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