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EOS Kiss M 実機レビュー!【作例多め】気軽に持ち出せる新定番ミラーレス一眼!

kissmアイキャッチ画像ミラーレス一眼
キヤノンが満を持して伝統ある「Kiss」シリーズの名を、初めてミラーレス一眼に与えたモデルが「EOS Kiss M」です。このモデルは本当に「Kiss」の名にふさわしい初心者向けオールラウンダーとなっているのか、実際にサブ機として運用してるユーザーの目線で検証しました!!このレビューがこれからミラーレス一眼を買おうと思っている人の参考になればと思います。
下の方に実写テストもあるよ!
 
ミラーレス一眼と一眼レフの違いについてはこちら
ミラーレスとは?ミラーレスと一眼レフの違いとメリット・デメリット
この記事では、ミラーレスとは何か?、ミラーレスと一眼レフの違い、ミラーレスのメリットとデメリット、などをわかりやすく説明しています。これからデジタル一眼を買おうと思っている方、ミラーレスと一眼レフの間で迷っている方は是非参考にしてみてください。

EOS Kiss Mはバッテリー一つで実際には何枚撮れるのか気になる人はこちら

EOS Kiss M のバッテリー持ちはどれくらい?実際に撮って確かめてみた!
ミラーレスが一眼レフに比べて弱いとされているのが「バッテリー持ち」ではないでしょうか?今回はその中でも一番人気のEOS Kiss Mと後継機のEOS Kiss M2のバッテリー持ちを計測してみたいと思います。果たしてどれくらいバッテリーは持つのでしょうか。
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結論:EOS Kiss Mは初心者だけでなく、中級者のサブ機にもおすすめの新定番ミラーレス!

kissm作例
kissm作例
kissm作例
kissm作例
kissm作例
全てEOS Kiss M と付属レンズのみで撮影
 
当サイトおすすめ度 : ★★★★★ 満点
EOS Kiss Mはキヤノン伝統のKissシリーズの名にふさわしく初心者にもやさしいミラーレス一眼です。特にオートモードやアシスト系の出来が素晴らしく、誰でも簡単に個性的な写真が撮れます。もちろんカメラとして基礎的な実力も十分に高い上に、アダプターを使えば同じキャノンのEF系のレンズも使えるので、初心者だけでなく、中級者や既にキャノンの上位機種を持っている人のサブ機などにも使えるミラーレス一眼です。
この価格、サイズでこれだけ写れば言う事ありません。
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EOS Kiss M レビュー【外観&基本スペック】

ではまず簡単に、EOS Kiss Mがどんなカメラかを見てみましょう

外観

前面

kissm前面

前面はレンズロックボタンのみのシンプルな構成。グリップはそこそこ深く小型の機種の中では持ちやすい部類に入る。

ファインダー & バリアングル液晶

kissmバリアングル液晶

従来の一眼レフのようにファインダーを覗いて撮る事も出来るし、スマホのように画面タッチで撮ることも出来る。液晶画面は二軸のバリアングルを採用。ファインダーを覗くと自動的に液晶がオフになるアイセンサー搭載。

ダイヤルはシャッターボタンに一つ

kissmダイヤル

ダイヤルはシャッター同軸に一つだけ。kissシリーズは一眼レフの時代から1ダイヤルで、露出補正は専用ボタンを押してからダイヤルを回すという2アクションが必要。

右手ですべて操作できるボタン配置

kissmボタン類

デジタル一眼には珍しく左肩には何も配置されていない。全てのボタン操作が右手だけで可能なように配置が工夫されている。十字キーにも必要な機能が割り当てられており、機能がプリントされているので初めてでも迷わず操作出来る。ボタンは少なめ。

内蔵フラッシュ

kissmストロボ

フラッシュは自動ポップアップではなく必要な時に自分で引き起こすタイプ。なので暗い所で撮ろうとしたらフラッシュが勝手にポップアップして焦る、という事は起きない。

バッテリー室

kissmバッテリー室

バッテリーのフタは横にスライドしてから開ける。バッテリー室内にSDカードのスロットがある。SDカードスロットが独立していないのはこのクラスのお約束のようなものだが、カードの出し入れはちょっとめんどくさい。

EOS Kiss Mの基本スペック

EOS Kiss Mスペック表

このスペックで気になるのは、やはり入門機としてはかなり高画素となる2410万画素APS-Cセンサーを搭載している点ですね。画素数は大きければ良いという訳では無く、付属のキットレンズがその高解像度を生かすことができるのか気になります。あとオートフォーカスがキャノン一押しのデュアルピクセル位相差AF搭載になっていて、今までのミラーレスの弱点と言われていた動いている物へのピント合わせが改善されているのは嬉しいポイントと言えるでしょう。

あと画像エンジンも最新のDIGIC8に進化していて、レフ機のX9ではできなかった瞳AFにも対応しています。

バッテリーの持ちが悪いのはミラーレス一眼全体のお約束としても、残念なのが動画が4K30pに対応していない点です。確かに現状では一般の人で4K動画を撮る人はあまり多くないのかもしれませんが、長く使うものなので将来性として4K30pに対応していて欲しかった所です。

しかし全体的にはキャノンらしい堅実で隙の無いスペックだと言えるでしょう。

まさに正常進化。入門機にしては贅沢なスペック

初心者でも大丈夫 EOS Kiss Mの撮影アシスト機能をレビュー

では次に初めてミラーレス一眼を買う人のための、アシスト機能を見てみましょう。

シャッターを押すだけ!「シーンインテリジェントオート」

kissmシーンインテリジェントオート

最初はモードダイヤルを緑色の「A+」に合わせてみよう

EOS Kiss M には、カメラを始めたばかりで露出とか絞りとかまだよくわからない人のために、「押したら撮れる」モードが搭載されています。シャッターを押すだけで被写体が人物なら顔を明るく自然な肌色に、風景なら色をより鮮やかにカメラが自動調整してくれるので、このモードに合わせておけば最初はとにかく構えて撮る!だけでもそれなりにいけます。

買ってすぐはとにかくこの「シーンインテリジェントモード」で撮りまくろう

クリエイティブアシストでさらに自分好みに

kissmクリエイティブアシスト

さらにボケ味や明るさを自分好みにアレンジも可能

この「シーンインテリジェントオート」の優れている所は、完全にカメラ任せにするのではなく、撮影者がある程度自分の好みの仕上がりを指定できる所にあります。オートモードの筆のマークをタッチすれば、例えば「背景ぼかし」とか「明るさ」とか「鮮やかさ」といった専門用語ではなくわかりやすい言葉で簡単に設定を変更することができます。

<設定可能項目>
・背景ぼかし  (ぼかす、くっきり)
・明るさ    (暗く、明るく)
・コントラスト (弱め、強め)
・鮮やかさ   (すっきり、鮮やか)
・色合い    (ブルー、アンバー、マゼンダ、グリーン)
・モノクロ   (白黒、セピア、青、紫、緑)

夜景やスポーツは「スペシャルシーン」モードで

kissmスペシャルシーン
「ポートレート」モードなら自動で人物向けの設定になる
 
今日は撮るものが決まっている、そんな時はこの「スペシャルシーン」モードを使えば、カメラがそのシーンに合わせて、例えば「スポーツ」ならシャッター速度を早め&AFを追従モードに、「風景」ならピントが合う範囲を広げるために絞り込むにといったように、撮りたい被写体に合った設定にカメラが自動で合わせてくれるので、綺麗な写真を簡単に撮影できます。
<選択可能シーン>
・自分撮り
・ポートレート
・美肌
・風景
・スポーツ
・クローズアップ
・料理
・流し撮り
・手持ち夜景
・HDR逆光補正
・サイレントモード

「クリエイティブフィルター」で簡単に自分オリジナルの色を出す!

kissmクリエイティブフィルター
ミラーレスならフィルター効果を確認しながら撮れるので便利
 
最近はSNS用にスマホに画像編集アプリをたくさん入れている人も多いと思います。EOS Kiss Mには7種類のフィルターがプリセットされていて、適用すれば撮りながら仕上がりのイメージを確認できるのでスマホに転送してからの編集にはない楽しさがあります。
 
個人的に気に入ったのは「ラフモノクロ」と「トイカメラ風」ですね。普通の撮影に飽きてきたときとかおすすめです。
<選択可能効果>
・ラフモノクロ
・ソフトフォーカス
・魚眼風
・水彩風
・トイカメラ風
・ジオラマ風
・HDR絵画調標準
・HDRグラフィック調
初心者用モデルらしくアシスト機能は豊富。メカに強くなくても大丈夫

EOS Kiss Mダブルズームキットに付属するレンズ

EOS Kiss Mは「ボディ単体」のほかに色々なレンズとセットで販売されていますが、初めて買うならおすすめは断然「ダブルズームキット」です。ではこのキットについているレンズはどのようなものでしょうか?

EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

kissm前面
いわゆる「標準ズーム」といわれるレンズです。とても軽量なので、撮るものが決まっていない日はとりあえずこのレンズを付けて持ち出せば良いでしょう。写真の状態は収納時で、撮影時にはズームリングを回してレンズを伸ばす必要があります。AF(オートフォーカス)は静音モーターが使われているので昔みたいに「ジーコージーコー」とモーター動作音がすることなく「スゥッ」と合う感じで、とても初心者モデルとは思えない性能だと思います。

EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM

kissm望遠レンズ
遠くのものを大きく写したい場合に活躍する望遠レンズです。スマホとは比較にならないぐらいの望遠撮影が可能になる上、ボケ味も大きくなるので特に最初は使っていて楽しく感じるレンズです。一般的に望遠レンズは手振れがしやすくなるのですが、手振れ補正が搭載されているのでその点も初心者にも安心のセットだと言えるでしょう。ただテレ側(望遠側)の絞り解放では球面収差の影響と思いますが画面端の解像が甘くなりがちです。人を撮る場合はこの収差が良い方向に働きそうですが、風景の場合はなるべく1段以上絞って使う方が良いでしょう。
この二本があれば大抵のものは撮れる。まずはここから始めよう。
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EOS Kiss Mレビュー【実際に使ってみて】

ではここからは、EOS Kiss M を実際に使ってみて気に入った点を挙げていきたいと思います。

小さくて軽い。いつでも持ち歩ける

 
kissmとeosrの比較
 
もうとにかくこれに尽きると言っても過言ではないぐらい軽いです。メインで使っているフルサイズのEOS Rはレンズ入れたら1.5キロぐらいあるので時々手首がもげそうになるのですが、それに比べればEOS KissMはほとんどタダみたいな軽さです(笑)。
あたりまえですが、いくら高性能でも持ってなければ写真は撮れないので、このいつでも持って出ようと思える小ささと軽さは本当に正義だなと思います。
この軽さで一昔前のプロ機より綺麗に写る。

電子ビューファインダーはやっぱり必要

電子ビューファインダー
 
例えば「EOS M100」とか同じような性能でファインダー無しの機種とかもありますよね?実はカバンの収まりはファインダーのでっぱりの無い「EOS M100」の方が断然いいんですよ。でもやっぱりファインダー付きのEOS Kiss Mに手が伸びる。もちろんファインダーに慣れているからというのもありますが、晴れた昼間の場合、液晶画面だけだとどうしても画面が反射して微妙な露出がわかりにくいことがあります。その点でファインダーのついているEOS Kiss Mがやっぱり安心なんですね。
 
あとよく言われる電子ビューファインダーの「見え方」についてですが、確かにこのカメラのファインダーはフルサイズ機のEOS Rほど広くなく解像度も粗いですが、そもそもこの機種でマニュアルでピントを合わせたり、厳密な色味がどうとか追い込むことがありません。基本的なAFでピントを合わせたり構図を決めるという点で困る、ということは今まで全くありませんでした。自分もそれなりに長く一眼レフを使っていますが、Kiss Mのファインダーはこのクラスでは十分に実用的だと思います。
昼間の撮影はやっぱりファインダー付きが安心できる。

小さくてもちゃんとキャノンの色

 
撮影サンプル
<キャノン公式HPより引用>
 
昔からよくメーカーごとの色があると言われていました。例えば「ペンタックスは緑の発色が良い」「富士フィルムは彩度が高く色鮮やか」「ニコンは金属の質感が素晴らしい」などです。そんな中キャノンの「色」の特徴はずばり「人肌」だと言われています。もちろん今はデジタルの時代なので色味はレタッチである程度どうにでもなるのですが、それでも人の肌色の表現はキャノンが一番いいと言う人は多いです。このEOS Kiss Mも入門機ですが上位機種と同じ発色の傾向があるので、例えばEOS Rと二台持ちで撮影した場合でも、極端に色味を編集する必要がないのでとても楽です。
キヤノンは色味のコントロールが秀逸

タッチアンドドラッグAFはめちゃくちゃ便利

タッチアンドドラッグイメージ
<キャノン公式HPより引用>
 
ちょっと慣れが必要ですが、慣れればこの「タッチアンドドラッグAF」機能めちゃくちゃ便利です。カメラを構えてファインダーを覗いたままの状態で、空いている親指で液晶画面をなぞることでフォーカスポイントを移動できます。以前はフォーカスポイントが少なかったり、移動が面倒だったりで結局中央のフォーカスポイントでピントを合わせてからカメラを振ったりしていたのですが、この機能が付いたおかげでそういった動作がなくなり、より構図に集中できるようになりました。カメラを振ることで起きるピントずれもなくなるので、是非使いこなしてほしい機能です。
測距点(フォーカスのポイント)はレフ機に比べて圧倒的に広い

DPAFで動体にも強い

DPAFキヤノン

<キャノン公式HPより引用>

一昔前はミラーレス一眼はAF(オートフォーカス、自動ピント合わせ)が遅いと言われていました。確かにその通りだったのですが、最近は技術革新のおかげでかなりミラーレス一眼のAFも改善されてきました(それでも一眼レフには今一歩劣りますが)。このEOS Kiss Mもキヤノン最新の「デュアルピクセルAF」が搭載されていて、以前のミラーレス一眼とは比べ物にならないほどのAFの高速化を実現しています。もちろん一眼レフのクロスセンサーに比べると「食いつきが悪いなー」と感じることはありますが、野鳥や戦闘機といったハイレベルなものでなければ動いている被写体も十分に補足可能です。

出始めのミラーレスと比べたら完全に別モノ

スマホ転送でPCいらず

kissmとスマホ
スマホ時代の必須機能
 
当然このEOS Kiss Mにもスマホへの転送機能が搭載されているので、撮った写真をすぐにその場でスマホでレタッチして、インスタやツイッターにアップできます。これは例えばテーマパークとか一日外出の時などはとても役に立つ機能です。さらにデータ転送だけでなく、リモートシャッターにもなるので、夜景撮影などもリモコンとか別に買う必要が無いのもうれしいですね。
何気によく使う機能。Bluetooth対応で接続が簡単に。

アダプタ経由でキャノンのレフ機用レンズが使える

kissm+アダプタ+EFレンズ
こんな組み合わせをする人はあまりいないと思いますが
 
これはキャノン使い限定かもしれませんが、今あるレンズ資産が流用できます。実際に使ってみてもストレスなく動作するので、現在キャノンのレフ機を使っている人はEOS Kiss Mをサブ機として導入するのもアリだと思います。但し、サードパーティー製のEFレンズ(タムロンやシグマ)はサポート外なので、その点のみ注意が必要です。
EF-Mレンズが物足りないならフルサイズ用レンズも使える。
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EOS Kiss Mレビュー【イマイチなポイント編】

ここまでかなりベタ褒めに近い状態ですが、当然イマイチな点もあります。ここからはEOS Kiss Mの気に入らないポイントを遠慮なく書かせてもらいたいと思います!

バッテリーが持たない

kissmバッテリー
予備バッテリーすぐに買いました
 
これはEOS Kiss Mに限った話ではないのですが、ミラーレス一眼はとにかくバッテリーが持ちません。一眼レフからの乗り換え組は必ずびっくりすると思います。それぐらい持たないです。このEOS Kiss Mもテンポよく撮ればカタログ値の235枚よりはかなり多く撮れますが(毎回500枚以上は余裕で撮れる)、最初慣れるために色々設定を変えたり、無駄にファインダーを覗いたりとかしていたら100枚撮れませんでした。買う時は予備バッテリーの値段を含めて予算を立てたほうが無難でしょう。
最初からバッテリー2個入りとかにしてくれないだろうか

サイレントシャッターの制限が残念

kissmサイレントモード

サイレントシャッターとはいわゆる「カシャッ」というシャッター音を消して撮影する機能です。EOS Kiss Mも「スペシャルシーンモード」で「サイレントモード」を選べばシャッター音を消して撮影できるのですが、フルオート撮影のため、絞りやシャッタースピードの変更おろかISOもAUTOでしか撮れません。この上位機種との差別化のためのあからさまな機能制限はキヤノンの伝統と言えるものなので、中級者はサイレントシャッターは無いものと考えておきましょう。(まぁKissクラスと二桁Dが同じ性能なのもおかしな話なので仕方ないですが)

使えると言えば使えるけど、使えないと言えば使えない

標準レンズなのにズームロックの謎仕様

kissmロックスイッチ
個人的にはこれが一番気になった
 
ダブルズームキットについてくる標準レンズはいわゆる「沈胴式」と呼ばれるタイプで、普段は短く収納しておいて、撮影時には撮影ポジションに引き出します。このレンズを撮影ポジションに引き出す時にロックスイッチを押しながらズームレンズを回す動作がとてもやりにくい。何度やってもスムーズにできない。ロックスイッチがあるのは誤動作を防止するためだとは思いますが、せめて伸長時はロックスイッチ無しでズームリングを回すだけで撮影位置にセットできるようにして欲しかったです(オリンパスの旧14-42などはそうなっている)。最近では面倒なのでもう収納ポジション使わずに撮影ポジションのまま転がしてます。
そもそも標準レンズにズームロックスイッチなんていらないのでは???

ここまでくると2ダイヤルにしてほしかった

 
kissmダイヤル
「それを言うならM5を買ってね」ってことだとは思いますが・・・。
 
ある程度初心者を卒業すると、露出補正を頻繁にするようになります。てか毎回します。キャノンの中級機はすべて2ダイヤル仕様なので露出補正はサブダイヤルに割り当てられるのですが、EOS Kiss Mは一眼レフのKissと同様1ダイヤル仕様なので、露出補正は十字キーの上を押してからダイヤルを回すという2アクションが必要です。たったボタン一つの手間ですが、どうしてもファインダーから目が離れてしまうので、とてもめんどくさい。オリンパスもPENシリーズとかは1ダイヤルなので仕方ないと言えば仕方ないですが、これさえなければ本当にEOS Rのサブとして使えるんじゃないかと思えるぐらいカメラとしての性能が高い分、余計に残念に思います。
そろそろKissシリーズも2ダイヤルにしてはどうでしょうか?

対応レンズが少ない

対応レンズ数の表
別売レンズを売る気があまりないのかもしれない・・・。
 
上記の表をご覧ください。これは現在売られている主要メーカーの対応するレンズ数をまとめたものですが、キヤノンのEF-Mマウントは他と比べて圧倒的ににレンズが少ないのがわかると思います。EF-Mマウントは登場してもう8年たつのに、比較的最近に登場したばかりのニコンのZマウントに純正の数でもう負けちゃってるじゃないですか。もちろんZマウントはフルサイズ規格なので、サイズや価格が比較の対象にはなりにくにのはわかりますが、EF-Mマウントには手振れ補正付きの標準域の明るい単焦点とか無いですし、パンケーキも22mm(換算35mm)しかありません。望遠も200mm(換算320mm)止まり。ユーザーの意見としては、自前で用意できないのであればレンズ規格をサードパーティーに積極的に開示するなどして、もう少しレンズ群の魅力を高めてほしい所です。
小型軽量を生かしたEF-Mレンズをもっと増やしてほしい
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EOS Kiss M レビュー【実写性能テスト編】

運動会も大丈夫??動体AF追従テスト

AF性能テスト説明

テスト結果

kissmAFテスト

コマ数   :★★★★☆ 4点 (連射で10コマ撮影)
ピント的中率:★★★★★ 5点 (90%のピント的中率)

いきなり驚きの結果となりました。向かってくる方向のコンティニュアスAFは割と苦手なカメラが多い中、堂々のほぼ100点満点です。もちろん単純な構図&単調な動きなので実際はもっと苦戦するはずですが、それでもさすが位相差AF搭載機と思わせる仕上がりです。きっと電車とかなら十分実用範囲でしょう。気になった点を挙げるとすれば、やや暗い所でAFが迷いがちで、途中からシャッターが切れなくなることがありました(合焦していないため)。夜間や暗めの室内はC-AFはあきらめてじっくりピントを合わせた方がよさそうです。

予想以上のAF性能だがクセもある。入門機としては十分以上の性能

片手で撮っても大丈夫??手振れ補正限界テスト

手振れ補正テストの説明

手ぶれ補正テスト結果
手ぶれ補正テスト:★★★★☆ 4点 (片手で換算50mmをSS1/8で撮れる )
シャッタースピード1/8までは普通にOKで、1/6で3枚中2枚ブレ有。それ以下は全て大きくぶれる結果となりました。使用したキットレンズの手ぶれ補正が公称値約3.5段なので、ほぼ仕様通りの結果と言えます。標準域で1/8まで使えるなら、夜でも街中であれば大体どんな被写体でも手持ちで撮れると思います。ただやはり2400万画素という高画素の代償としてぶれに強いとは言えないので、丁寧にホールドする癖をつけて、特に望遠レンズでは一段上のISOを使うのを心がけた方が良いかもしれません。
標準的な手ぶれ補正性能。極端にスローでなければラフに撮っても大体止まる。但し、望遠側は注意。

暗い所でも綺麗に撮れる??高感度ノイズテスト

高感度ノイズテストの内容

では、次は高感度テストです。テストチャートをISO感度別で撮影しています。
ISO 100
kissm ISOテスト100
ISO 200
kissm ISOテスト200
ISO 400
kissm ISOテスト400
ISO 800
kissm ISOテスト800
ISO1600
kissm ISOテスト1600
ISO3200
kissm ISOテスト3200
ISO6400
kissm ISOテスト6400
ISO12800
kissm ISOテスト12800
ISO25600
kissm ISOテスト25600
 
<参考>EOS R(フルサイズ) ISO6400
EOSRISOテスト6400
高感度性能 ★★★☆☆ 3点 (フルサイズより約2段劣る)
APS-Cセンサー搭載機なので高感度には余裕を感じます。無理な拡大をしなければISO3200は十分常用可能で、WEB用ならISO6400でも使えるレベルです。フルサイズのISO6400と比較して同等なのは大体ISO1600ぐらいでマイナス2段分劣るということになりますが、2400万画素と高画素であることを考えるとこれはかなり健闘していると言えるでしょう。
 
欲を言えば、初心者向けモデルなので2000万画素程度に抑えてその分高感度性能があがれば、実用面ではより良かったのにと思います。
スコアは並みだが、それでも一昔前のフルサイズと同等の高感度性能
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EOS Kiss Mレビュー【作例編】

kissm作例
2400万画素は石のつなぎ目まで描き分ける、こうなるとややレンズが負けるか。
 
kissm作例
望遠レンズ使用。ボケは一段絞るとなだらかで美しい。
 
kissm作例
望遠レンズ使用。緑の発色やレンガの質感の描写も良い。ボケも素直。
 
kissm作例
標準レンズは絞ればキリリ。街中と相性は良い。
 
kissm作例
望遠レンズ使用。かなり暗い所だったが暗部の諧調も余裕がある。
全てEOS Kiss M と付属レンズのみで撮影
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まとめ:迷ったらコレ!EOS Kiss Mは万人受け間違いなしの新定番ミラーレス一眼

kissmレンズキット
以上、EOS Kiss Mを実際に使い込んだ視点でのレビューでした!このEOS Kiss Mは正直言ってエントリークラス以上の出来だと思います。普段フルサイズを使っている身からすると確かに1ダイヤルが不便だったりとかファインダーが小さかったりとか粗を探せば随所に物足りない所はあるのですが、小さくて軽くて連射できてAFも早くて2000万画素超えとか、普通の写真好きな人が普通に使う分には十分すぎる内容だと思います。もちろん初心者の人も機種選びに悩んだらもうこれ買っときゃ間違いない!そんな鉄板モデルだと思います。発売から少し経過して値段もこなれてきた現在、レンズ二本付いて10万以下なんて本当にバーゲンプライス!購入を検討している方はマイナーチェンジして値段戻る前に手に入れましょう!
最後まで読んで下さってありがとうございました。
 
 
ミラーレス一眼のバッテリー持ちについてはこちら
ミラーレス一眼はバッテリーが持たないって本当!?ミラーレス一眼のバッテリー問題
怖い機材トラブルと言えばやっぱり「バッテリー切れ」ですよね。今は昔と違ってカメラも電気で動いているので、どれだけ良いカメラでもバッテリーが無ければ手も足も出ません。今回はそんなデジカメと切っても切れない関係のバッテリーについて調査してみたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
NEKO(ねこ)

こんな人が書いてます

・ウェブライター
・カメラ歴15年
・総購入カメラ25台
・総購入レンズ45本
・元量販店カメラ担当
・カメラサークル代表
・好きな写真家は森山大道

「カメラを買った人」から「写真が趣味の人」へをモットーに、初心者に寄り添ったわかりやすい解説記事を目指します!

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