こんにちは!カメラ歴15年、カメラ総購入台数25台のNEKO(ねこ)です!
EOS R10いいカメラですよね!メディア各誌のレビューでも概ね高評価ですが、でも買う側としては正直デメリットや残念ポイントの情報こそ知りたいですよね。
それでこの記事では普段フルサイズ機のEOS R5を使っている僕がサブ機として使っているEOS R10をかなり辛口批評してみました!
自分でもちょっと言い過ぎかな??と感じるぐらいに本音をぶつけていますので、是非参考にしていただければと思います。
「使っているからこそ気になる点」の情報満載ですよ
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率直に感じるEOS R10の欠点
それではEOS R5ユーザーから見たEOS R10の結構気になる欠点を挙げていきます。忖度無しでいきますよ!
バッファが少なすぎてRAWでの連写が厳しい
僕が思うEOS R10の欠点一つ目は「RAW記録時の連写が弱い」という点です。
僕はこのEOS R10を連写目的や動体の撮影のために買った訳ではないのでこれを残念に思うのは筋違いかもしれませんが、このRAW連写の弱さはどうしても目立ってしまうので、最初に取り上げておきます。
EOS R10は連写の速度は申し分ない(メカシャッターで15枚/秒、電子シャッターで23枚/秒)のですが、バッファが少ないために最高速度で連写できる時間は極めて限られます。
RAW+JPGの場合、高速連続撮影+だと約1秒しか連写が続きません。(スペック上の連続撮影可能枚数は21枚)
もう少し連写が続けば文句なしなんですが、そのためにR7があるので仕方ないですね・・・
もうワンクラス上のEOS R7(メカシャッター15枚/秒)であればRAW+JPGでも約3秒、R5(メカシャッター12枚/秒)は5秒以上連写できることを考えると、EOS R10の連写が1秒程度で限界を迎えるのはやや物足りなく感じます。
もちろんEOS R10はクラスとしては「エントリー寄りのミドルクラス」なので、そこまでバリバリRAW連写をする仕様ではないのは仕方ありませんが、他が良くできているだけについつい高望みしてしまうんですね・・・。
小型軽量を生かせるAPS-C専用レンズが少ない
次は僕が結構本気で欠点だと思っている点ですが、「対応レンズが少ない」というのは強く感じます。
2024年2月時点でRFマウントレンズはそれなりの数がラインアップされていますが、その殆どは高価なフルサイズ用です。
コンパクトなAPS-C機であるEOS R10やR50専用のRF-Sレンズは4本しかなく、しかもそのうち3本はキットレンズなので、APS-C用の別売レンズとしてはたったの1本ということになります。(しかもちょっと高い)
(追記:シグマとタムロンのAPS-C用レンズ合わせて7本の発売が決まりました!キヤノンはAPS-C用レンズはサードパーティに任せるのかもしれませんね)
例えば焦点距離がフルサイズ換算30~50mmでF値がF2以下の「明るい標準単焦点レンズ」は現時点ではキヤノンのAPS-C機では存在しません。(フルサイズにはある、さらにソニーEマウントやニコンZマウントにもある)
さらに気軽に買える値段の等倍マクロレンズもありません。(ソニーにはあるしキヤノンもkiss時代にはあった)
(追記:シグマが16mm、23mm、30mm(フルサイズ換算で26mm、37mm、48mm)の明るい単焦点レンズを秋以降に発売します)
実はEOS Kiss M2などのEF-Mマウント時代には「スナップ特化の22mmパンケーキ」や、「4万円までで買える等倍マクロ」など手軽なレンズがそれなりにありました。
ソニーのEマウントなんかは言わずもがなで、「シグマ30mmF1.4」なんかは安いわりにめちゃくちゃ使える神レンズで、僕は今もこのレンズをα6400で常用しています。
キヤノンはサードパーティを受け入れる気はあまりなさそうですが、そうであれば(タムロン&シグマのRF-Sマウント参入発表ありました!シグマ30mmF1.4のRF-S版絶対買います!)もっと「気軽に」使えるAPS-C専用レンズを、EF-Mの焼き直しでもいいので早く揃えて欲しいと思います。
マクロもない(あるけど高い&フルサイズ)、単焦点もない(あるけどフルサイズ)、パンケーキもない(これもフルサイズ)だとせっかくのボディの魅力が半減ですよね
画像ファイル名がカスタムできない
次に僕が感じるEOS R10の欠点は、ファイル名に関してです。
EOS R10は画像ファイルの「IMG_****.jpg」の「IMG」の部分を他の文字列に変更することができません。(R7やR5はできる)
僕はカメラを複数台使うので、どれで撮ったかすぐわかるようにするため、ファイル名を例えば「ER5_0001.jpg」(EOS R5)や「A640001.jpg」(ソニーα6400)といった具合に機種名を入れるようにしています。
なぜこんなことをするかというと、複数カメラで撮る場合にカメラごとの固有の文字列を含められないと、たまたま偶然ファイル名が重なったときに同じフォルダーにコピーできなくなってしまうからです。
僕は撮った写真はシーンごとに一つのフォルダーで管理しています。
ですが、EOS R10とEOS R50で撮った写真に関してはファイル名の重複がちょいちょい起こるため、それだけさらに別フォルダに分けるという面倒なことになってしまっています。
R10は「ミドルクラス」のはずなのに、ファイル名のカスタマイズが省略されてしまったのは残念です
最近になってEOS Utilityを使ってPCに転送すれば、ファイル名の「IMG」の部分を代わりに「EOS R10」と機種名にすることが可能だということを知りました。
桁数が変わってしまうのが気持ち悪いのですが、実害も特にないので最近は仕方なしにこの方法を使っています。
EOS R10だけ電池ケースのフタがパカパカなのはどうして?
これは欠点というより文句みたいなものですが、EOS R10のバッテリー室のフタがペラペラパカパカです。
これだけだと意味わからんと思いますが、EOS R5はバッテリー室のフタにバネが仕込んであり、カメラがどの向きでもバッテリーのフタは全開状態になるように設計されています。
それがこのEOS R10はそのバネが省略されてしまった様子で、ケースを空けると本体の向きによってバッテリー室のフタが勝手にパカパカ動いてしまいます。
だからどうしたと言われそうですが、これのせいでグリップを下に向けた状態だとフタが勝手に閉まってくるので、フタを手で押さえながらバッテリーを抜くという、ちょっと面倒なことになってしまっています。
しかも!後から出た下位機種であるEOS R50はちゃんと「バネ仕様」になってるではありませんか!
まぁ実質的に問題はないのでどちらでも良いんですが、これでいくらコストダウンになったんだろう・・・と僕的にちょっと残念なポイントでした。
なんでEOS R10のバッテリーケースだけこんな仕様なんでしょうね??
正直そこまで気にはならないEOS R10の欠点
続いては「そこまで気にはならないものの改善されたら嬉しいポイント」を挙げていきます
かなりマシになったとはいえ高感度はノイズが目立つ
僕がEOS R10でそこまで気にならないものの、やっぱりちょっとだけ気になるのは、高感度ノイズに関してです。
EOS R10の高感度ノイズについて、ひと昔前と比べればかなり良くなったとはいえ、見比べるとフルサイズとの違いははっきりしています。
もちろんAPS-C機とフルサイズと比べるのはやはり酷だと思うので、もし高感度を求めるなら最初からEOS RPやR8を検討した方が良いと思います。
やはり高感度ノイズの点ではAPS-C機とフルサイズ機の差ははっきりしています
ただ僕自身もそうですが、最近は撮った写真を大きく引き伸ばしてプリントしたりすることは少なくなりましたし、そもそも「撮った写真をスマホで見るだけ」という人も多いと思います。
そうであればこの辺りの差はよっぽど拡大しないとわからないこともあるので、ちょっとしたお散歩フォトやSNS投稿などの用途であれば、僕はAPS-C機のEOS R10で十分なので、使い分けるようにしています。
↓↓ちなみにEOS R10とフルサイズ機(EOS R5 RP)とのノイズ比較はこちらの記事でしていますので、良かったらチェックしてみてください。
防塵防滴仕様じゃないから雨の日に持ち出す気にならない
EOS R10は防塵防滴仕様ではありません。なので雨の日に撮影に持ち出すのは危険です。
とはいっても、同クラス帯で雨に打たれても大丈夫なぐらいの防塵防滴性能のあるカメラもちょっと思いつかない(旧オリンパスとかペンタックスとかですかね?)のでこれを「EOS R10の欠点」というのも違うかもしれません。
いずれにしても普通の人はわざわざ雨の日にデジタルカメラを持ち出そうとは思わないはずなので、これは大きな問題ではないように思います。
EOS R10は防塵防滴仕様ではないので注意です。もちろん雨の日にカメラを持ち出そうとする人は少数派だとは思いますが・・・
ボディ内に手ブレ補正が無い
これもよく言われる点かもしれませんが、EOS R10にはボディ内手ブレ補正が搭載されていません。
なので手ブレ補正はすべてレンズ側に依存することになり、単焦点レンズなど手ブレ補正が内蔵されていないレンズとの組み合わせでは手ブレ補正を効かすことができません。
例えばキヤノンの大人気「撒き餌レンズ」である「RF50mm F1.8 STM」をEOS R10で使う場合は手ブレ補正無しとなってしまいます。
一部の単焦点レンズ、さらにオールドレンズや中華単焦点レンズで使う場合は手ブレ補正が効きません
この点は結構痛いと言えば痛いのですが、僕個人でいえば実際に「手ブレ補正が無いから詰んだ」ということは、今まで感じたことはありません。
理由としては、そもそもキヤノン機でボディ内手ブレ補正が入っていないレンズはあまりなく、2024年3月現在で10万円以下で買える手ブレ補正が無いレンズは下の3本しかないからです。
このうち16mmや28mmの単焦点をR10で使う人は結構なベテランだと思うので、初心者寄りのEOS R10ユーザーがボディ内手ブレ補正が無いことの影響を受けるレンズは実質「RF50mm F1.8 STM」1本だと思います。
そして僕の経験上での話ですが、このレンズは解放F値がF1.8なので、よっぽど真っ暗とかでなければそこまでシビアなシャッタースピードになることはほとんどありません。
もちろんいい加減に構えればブレますが、しっかり構えて注意深く撮れば少々暗くても大丈夫です。
そもそもRFレンズで手ブレ補正が無いレンズがほとんど無いので、正直あまり不便には感じません
ちなみに最近ではボディ&レンズの手ブレ補正をフルに発揮した「1秒手持ち」なんていうトリッキーな撮り方もあるみたいですが、自分はしないのであまりここに必要を感じることはないかなぁというのが正直なところです。
EOS R5ユーザーから見たEOS R10の凄いところ
では最後にオマケとして、個人的にEOS R5と比べても負けてないEOS R10の凄いところを紹介しておきます
トラッキングAFは感動モノ
僕は今までたくさんカメラを買ってきましたが、ファインダーを覗いて衝撃を受けたランキングでこのEOS R10はかなり上位に食い込んできます。
今まで1点&ワンショットがデフォルトだったAFが、いきなり被写体を自動で認識して勝手に追いかけるんですもの、そりゃびっくりしましたよ。
ほんとにちょっと前までは「ソニーは勝手に瞳にピントが合うらしいぜ!すげぇ!」とか言ってたのに、今はこれが当たり前になりましたね。技術者の方々には頭が下がります。
トラッキング対応AF(オートフォーカス)やRAWバーストモードのようにEOS R5よりも上なところもあります
やっぱりジョイスティックの存在はありがたい
僕はキヤノンのAPS-C機はEOS R10の他にもEOS R50も持っているのですが、EOS R5ユーザーとして使いやすく感じるのは断然EOS R10です。
EOS R50は電子ダイヤルが1つしかない上にジョイスティックもないので、EOS R5ユーザーから見ればEOS R50はもはや別のメーカーのカメラです。
もちろんEOS R5とR10もボタン配置がかなり違うので操作は別々なんですが、それでもジョイスティックがあるだけでもEOS R5のサブ機として十分に使えるのがありがたいですね。
EOS R10のジョイスティックの存在は本当に大きいです
めっちゃ軽いので正直プライベートではEOS R5よりよく使う
僕にも「重くてデカいカメラがカッコイイ!」と思っていた時代がありました。
でもそんなものは遠い古の過去の話で、今は散歩はプライベートの撮影では軽くて高性能なAPS-C機ばかり使っています。
その中でも特にこのEOS R10はお気に入りで、これのおかげでEOS R5の出番は激減しました。正直個人的にはもうフルサイズはいらないかもしれない、と思い始めています。
いやもうこれで十分なんですよ、ほんとに、うん
結論:EOS R10は細かい欠点があるが、それでもクラス最高のカメラ
僕としてはRFレンズが少ない問題は早急に解決してほしいと強く感じています。
本文でも触れましたがEF-Mの焼き直しで十分なので(キットレンズの18-150mmみたいに)とにかく安価で気軽に買えるレンズを増やしてほしいです。
そのほかの面はある程度撮り方でカバーできるので、そこは仕様として受け入れるしかないですね。
なんだかんだ言って後半は賛歌になってしまって恐縮ですが、結局のところ自分としてはEOS R10は欠点よりも良いところの方が大きいカメラだと思っています。
初めてのミラーレス一眼としてもオススメですよ!
この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しく思います。最後まで読んで下さってありがとうございました。
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