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CANON EOS R10の使い方とおすすめ設定【初心者向け】

eosr10操作方法

<この記事で学べる事(タップすると各ページにジャンプします)>

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EOS R10の使い方② 自分のイメージ通りに色や明るさを調整する

eosr10画像

次は「画作り」に関する設定です。撮影中に自由自在に操ることができれば、どんな雰囲気の写真でも思いのままに撮れるようになりますよ

露出補正で明るさを決める

露出補正説明画像

露出補正とはカメラが自動で決めた明るさから、さらに明るくしたり暗くしたりする機能です。比較的簡単なので、まずはここから挑戦しましょう

普通カメラはなるべく見た目通りの明るさに写るように、写真の明るさ(露出といいます)を自動的に調整しています。

ですが写真を「作品」とするためには、いつも「見た目通り」という訳にはいきません。例えば、ぱっと明るい感じにしたり、逆に雰囲気を持たせるためにわざと暗めに撮りたいということもあるでしょう。

そんな時にはこの「露出補正」を使います。露出補正をすることでカメラが決めた明るさを変更して、自分の思い通りの明るさに仕上げることができます。

ちなみに「A+」モードだとダイヤルでの露出補正はできないので、「P」や「Av」、「Tv」モードを使って下さいね

<露出補正の仕方>

eosr10露出補正設定画像
シャッターボタンを半押しして「シャッタースピード、絞り、ISO感度」が決定されてから「サブ電子ダイヤル」を回す
eosr10露出補正設定画像
右(プラス)に回すと明るくなる
eosr10露出補正設定画像
左(マイナス)に回すと暗くなる

露出補正は慣れればとても簡単です。いつも通りカメラを構えて構図を決めシャッターボタンを半押しして「シャッタースピード、F値、ISO」を決めます。(まだ撮らない、シャッターボタンは一旦離してOK)

その状態(8秒以内)で右手親指でサブ電子ダイヤルを回してみて下さい。画面が明るくなったり、暗くなったりするはずです。

自分のイメージに合った明るさに調整してから、もう一度シャッターボタンを押してピントを合わせてから撮影しましょう。

<露出補正の実例1>

露出補正説明画像
公園にあるベンチの屋根。本当は薄暗い雰囲気だったのだが、実際の見た目よりずいぶんと明るく写ってしまった
露出補正説明画像
露出補正-2をして撮り直してみた。かなり実際の見た目に近い雰囲気となった

<露出補正の実例2>

ZV-E10露出補正説明画像
明るい空がバックなので全体的に暗めに写ってしまった
露出補正説明画像
露出補正+1.7で撮り直した例。実際の見た目よりもさらに鮮やかに仕上がった

注意点としては、露出補正の数値は記憶される、という点です。例えば、一度「+2」に調整して撮ったとすると、そのあとの写真もずっと「+2」のままで撮ることになります。

最初のうちはこれを忘れて「途中から全部すごく明るく(暗く)撮ってしまった!」ということ起きがちなので、明るさがおかしいな?と感じたら露出補正の数値を確認するようにしましょう。

敢えて実際の見た目とは違う極端な明るさ(暗さ)にするのもアリです。色々ためしてみましょう

ホワイトバランスで色合いを調整する

ホワイトバランス説明画像

ホワイトバランスとは、写真の色合いを変更する設定です。本来は見た目に近い色を再現するための機能ですが、敢えて見た目と違う色あいにするためにも使います

ホワイトバランスとは朝日や夕日、蛍光灯や電球といった「光源の色の違い」による色の変化を微調整するための機能です。

本来は見た目に近い色を出す為の機能ですが、敢えて見た目とは全く違う色の設定をすることで、現実とは違う雰囲気を演出することができます。

前述の露出補正との組み合わせでいろいろな雰囲気の写真が撮れるので、積極的に利用しましょう。

<ホワイトバランスの変更の仕方>

クイックメニューの開き方説明画像
十字キーの真ん中の「Q SETボタン」を押してクイックメニューを開く
eosr10ホワイトバランス設定画像
十字キーの上下で「右列上から3番目」を選び、左右で好きなホワイトバランスを選ぶ
eosr10ホワイトバランス設定画像
ホワイトバランス「日陰」の例 通常の明かりの下だとかなり赤っぽくなる
eosr10ホワイトバランス設定画像
ホワイトバランス「白熱電球」の例 電球以外の下だとかなり青っぽくなる

<ホワイトバランスをK(ケルビン)で指定する>

eosr10ホワイトバランス設定画像
一番右の「K」に合わせて「色温度設定」をタップすると色味をケルビンで指定できる
eosr10ホワイトバランス設定画像
ケルビン指定と言われると難しく感じるかもしれないけど、数字が小さい方が青く、大きい方が赤いというだけ
eosr10ホワイトバランス設定画像
最小は2500K(ケルビン)「白熱電球」よりもさらに青い
eosr10ホワイトバランス設定画像
最大は10000K(ケルビン) 何を撮っても夕方に写る

<慣れたらもっと細かく設定しよう>

eosr10ホワイトバランス設定画像
ホワイトバランス設定中に「INFO」ボタンを押す(もしくは赤丸の部分をタップする)
eosr10ホワイトバランス設定画像
グラフが出るので十字キーで設定する 上に行くほど緑が強くなり、下に行くほどピンクが強くなる 同じく左は青で右は赤
eosr10ホワイトバランス設定画像
グリーン+7、ブルー+7の例
eosr10ホワイトバランス設定画像
アンバー(赤)+7、マゼンダ+7の例

このホワイトバランスの調整を使いこなせれば、写真にかなりのオリジナリティを持たせることが可能になります

露出補正と組み合わせて自分の好きなイメージやパターンを探してみて下さい。

<ホワイトバランス調整の実例>

eosr10ホワイトバランス設定画像
オートで撮影 ほぼ見た目通りに写っている
eosr10ホワイトバランス設定画像
ブルー+7、グリーン+7、露出補正+1 ややノスタルジックな雰囲気に
eosr10ホワイトバランス設定画像
アンバー+4、グリーン+7、露出補正+1 古いプリント写真風

ちなみに露出補正と同じくこのホワイトバランスの設定も記憶されるので、色々試した後は最後に「オート」に(詳細設定している場合は+ー0に)戻すのを忘れないようにしましょう。

「カメラ任せ」からの卒業には、上の「露出補正」とこの「ホワイトバランス」を使いこなすのがカギです。失敗を恐れずに色々と極端な設定も試してみましょう!

ピクチャースタイルでシャープネスやコントラストを調整する

eosr10ピクチャースタイル設定画像

これは被写体に応じて色の濃さやシャープネスを調整する機能です。これもオート(A)でも問題ありませんが、なるべく被写体にあったピクチャースタイルに切り替えながら撮りましょう

ピクチャースタイルとはキヤノン独自の機能で、写真の色合いやシャープネスを被写体に応じて調整する機能です。

例えば人を撮る時には「ポートレート」にセットすると、とても自然でナチュラルな肌色にしてくれますし、夏の空や海などは、「風景」で撮ると青や緑が強調されるのでとても気持ちの良い写真となります。

基本は[オート]でもいいですが、このように余裕があれば被写体に応じて自分で選択しましょう。

<ピクチャースタイルの設定の仕方>

クイックメニューの開き方説明画像
十字キーの真ん中の「Q SETボタン」を押してクイックメニューを開く
eosr10ピクチャースタイル設定画像
十字キーの上下で「右列上から4番目」を選び、左右で好きなピクチャースタイルを選ぶ
ピクチャースタイル一覧
  • [A] オート:被写体や撮影シーンに合わせて自動的に最適な仕上がりになります
  • [S] スタンダード:鮮やかでくっきりした画像になります
  • [P] ポートレート:人物を写す時に効果的です。 肌色が綺麗な画像になります
  • [L] 風景:風景を写す時に効果的です。青空や緑が鮮やかな画像になります
  • [FD] ディテール重視:繊細な質感までくっきりとした画像になります
  • [N] ニュートラル:自然な色で控えめな画像になります。
  • [F] 忠実設定:太陽光下で撮影すると被写体とほぼ同じ色で撮影されます
  • [M] モノクロ:白黒で撮影されます。

<ピクチャースタイルの実例>

eosr10ピクチャースタイル設定画像
「オート」見た目より空の青がかなり強く協調されている
eosr10ピクチャースタイル設定画像
「風景」さらに青が強調されている&赤の出方がちょっと違う
eosr10ピクチャースタイル設定画像
「スタンダード」見た目は一番これが近い

さらにこのピクチャースタイルはそれぞれプリセットごとに「シャープネス」「コントラスト」「色あい」などが調整できます。

<シャープネス・コントラストの調整の仕方>

eosr10ピクチャースタイル設定画像
ピクチャースタイル選択中に「INFO」ボタンを押せば詳細設定
eosr10ピクチャースタイル設定画像
シャープネスやコントラストを個別に調整できる
ピクチャースタイルの微調整

ピクチャースタイルは次のパラメーターを微調整できます

  • シャープネス:+にすればくっきりと、0にすれば柔らかい印象に
  • 細かさ:+にするほど輪郭の線が太くなる
  • しきい値:+にするほど輪郭の線が太い部分にだけシャープネスがかかる
  • コントラスト:+にするほど明暗差が強調され、インパクトが増す
  • 色の濃さ:+にするほど色鮮やかに、ーにすれば落ち着いた色に
  • 色あい:+にすれば黄色っぽっく、ーにすれば赤っぽい写真に

<シャープネス・コントラスト調整の実例>

eosr10ピクチャースタイル設定画像
ピクチャースタイル「ディテール重視」で撮影
eosr10ピクチャースタイル設定画像
「ディテール重視」からさらにシャープネス+7、コントラスト+4、色の濃さ-3で撮影

シャープネスとコントラストを強めにすれば「押しの強い」写真に、また古い写真やノスタルジックな雰囲気に寄せるならシャープネスは弱めの方が良いでしょう。

色の濃さも、作例のような無機質な都市スナップなら、マイナスにしておくと雰囲気が良く出ます。

このピクチャースタイルは液晶画面では違いがなかなかわからないかもしれませんが、比べてみるとけっこう違いがあるので、色々と試して自分の好きな組み合わせを探しましょう。

明瞭度で写真のメリハリを調整する

eosr10明瞭度設定画像

最近になって搭載されるようになったのがこの「明瞭度」です。結構効果がわかりやすいので積極的に使いましょう

キヤノンに限らず最近搭載される機種が増えてきたのがこの「明瞭度」パラメーターです。

内容としては、エッジ部と呼ばれる「線がある」部分のみのコントラストを調整する機能で、人の肌をよりソフトに表現したり、風景をくっきりさせたりする効果が見込めます。

ただ、なぜかこの明瞭度の設定は撮影中に変更する必要があるものなのに、クイックメニューからは変更できませんので注意が必要です。

<明瞭度の変更の仕方>

eosr10明瞭度設定画像
「MENUボタン」「カメラのマーク」「4」「明瞭度」をタップ
eosr10明瞭度設定画像
左右で調整して「Q SET」ボタンを押すか「SET OK」をタップ
eosr10明瞭度設定画像
マイメニューに登録しておくと少しだけ楽に呼び出せる

自分は、ポートレートや花など、ふわっとした感じにしたい時はこの明瞭度を「ー4」にします。逆に都市スナップなどメリハリが欲しい時には「+4」に設定します。

<明瞭度の調整例>

eosr10明瞭度設定画像
明瞭度+-0で撮影
eosr10明瞭度設定画像
明瞭度+4 かなりメリハリがついた押しの強い写真になった
eosr10明瞭度設定画像
明瞭度+-0で撮影
eosr10明瞭度設定画像
明瞭度-4 よりやわらかい雰囲気になった

ちょっとわざとらしいぐらいに効くのですが、スマホ時代にはこれぐらいしっかり効いてくれた方がありがたいので、早くクイックメニューから調整できるようにしてもらいたいところです。

たまにはクリエイティブフィルターで遊んでみよう

eosr10クリエイティブフィルター設定画像

この「クリエイティブフィルター」とは写真にフィルターをかける機能です。ピクチャースタイルと違ってかなり大胆にエフェクトがかかるので、楽しく撮るのにぴったりです

「クリエイティブフィルター」は写真に大きなエフェクトをかける機能です。

「ピクチャースタイル」があくまでオリジナルを重視しコントラストやシャープネスを調整するのに対し、このクリエイティブフィルターは完全に「加工」です。

その分「実際の見た目」よりもかなり違う写真にすることができるので、色々と遊んでみるとよいでしょう。

<クリエイティブフィルターの使い方>

クイックメニューの開き方説明画像
十字キーの真ん中の「Q SETボタン」を押してクイックメニューを開く
eosr10クリエイティブフィルター設定画像
十字キーの上下で「右列上から5番目」を選び、左右で好きなフィルターを選ぶ
eosr10クリエイティブフィルター設定画像
「ラフモノクロ」適用
eosr10クリエイティブフィルター設定画像
「魚眼風」適用 いろいろ遊んでみよう
eosr10クリエイティブフィルター設定画像
フィルター適用なし 普通に撮ったらこんなんです
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「ラフモノクロ」 気分は森山大道
eosr10クリエイティブフィルター設定画像
「ソフトフォーカス」 花とかと相性いいかも
eosr10クリエイティブフィルター設定画像
「魚眼風」 この被写体とはイマイチだけど使い方によっては面白そう
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「油絵風」 風景のほうが相性がいいかも
eosr10クリエイティブフィルター設定画像
「水彩画風」 もはや写真じゃないけどSNSのアイコンとかによさそう
eosr10クリエイティブフィルター設定画像
「トイカメラ風」 なんだかんだで一番のお気に入り

注意点としては、この「クリエイティブフィルター」は、「サイレントシャッター撮影」と同時使用できません。

さらに、この「クリエイティブフィルター」は記録ファイル形式がJPG時のみ使用可能で、RAW記録はできないので注意しましょう。

フィルターを使うとRAWで記録できないみたいだけど、私はRAW現像とかしないから大丈夫だね

本格的な作品作りというよりは、手軽に楽しい写真を撮りたい人向けの機能でしょうね

この記事で扱っているカメラはこちら
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NEKO(ねこ)

こんな人が書いてます

・ウェブライター
・カメラ歴15年
・総購入カメラ25台
・総購入レンズ45本
・元量販店カメラ担当
・カメラサークル代表
・好きな写真家は森山大道

「カメラを買った人」から「写真が趣味の人」へをモットーに、初心者に寄り添ったわかりやすい解説記事を目指します!

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コメント

  1. 高見 知子 より:

    R10を使い初めて、約半年、今一つわからなかったことが、とてもよくわかりました。
    沢山撮って、楽しんでいきたいです。
    ありがとうございました。

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