こんにちは!カメラ歴15年、レンズ総購入数50本オーバーのNEKO(ねこ)です!
α6700、かなり気になるカメラですよね?これから本格的なミラーレス一眼を始めようとしている人はもちろん、他のカメラからのステップアップとして狙っている人もいるんじゃないでしょうか。
一方で価格的には一世代前のα6400がかなり魅力的なので、正直この2機種で悩んでいる人は結構多いかと思います。

α6400は安いのが魅力だけど、今から買うにはもう古い?

α6700の方が新しいから良さそうだけど、初心者の私に本当にそこまで必要かなぁ・・・

結構値段差が大きいんだよね、失敗したくないなぁ

僕は両方持っているので、2台の違いを分かりやすく説明しますね
この記事では、実際にα6400にα6700を買い増しした僕の経験を踏まえつつ、「α6700を選んだほうがよさそうな人」、「α6400を選んでも問題なさそうな人」を考察してみたいと思います。
結論から先に言うと、動画や動きものを撮るならα6700、写真メインならα6400でも十分という内容ですが、その理由を実際の経験を通して説明しています。
単なる商品の紹介や実際に買っていない人が書いた「エアーレビュー」ではなく、あくまでも使用者としての感覚を伝えていきますので、是非参考にしていただければ幸いです。

もしこの記事が「役に立った」と感じたらインスタのフォローかXでシェアして頂けたら嬉しいです!やる気が出ます!!
この記事でわかる事
- α6700とα6400の体感上の違い
- 僕がα6700を買って良かったと思う点
- 僕がα6400でも良かったかもと思う点
☆↓↓当サイトのα6700関連の他の記事↓↓☆



☆↓↓当サイトのα6400関連の他の記事↓↓☆



結論:条件次第ではα6400もアリ

早速結論ですが、次の条件に多く当てはまる人はα6700の方がおすすめです。

動画を撮る人や動いているものを撮る場合の失敗を減らしたい人、さらにいろんなレンズを買い足していきたい人は、α6700のメリットを十分に生かせると思います
<ねこの独断と偏見によるα6700がおすすめな人>
- 写真だけでなく、動画もそれなりに撮りたい
- 飛行機や電車、走り回るお子さんといった動き回るものを撮りたい
- 色々なレンズを使いたい
- ぶっちゃけこういう時に新しいものやスペックが気になる
- ぶっちゃけそこそこ予算をかけられる
α6700は、AF(オートフォーカス、自動ピント合わせ)が最新なので、電車や飛行機、テーマパークのショーや元気に走り回るお子さん、といったピンボケしやすい状況でのヒット率が格段に向上しています。
さらに手ぶれ補正もボディ内に内蔵されているので、手ぶれ補正無しのレンズでも安心して使えますし、動画も4K120Pまで対応と、普通の人が欲しいレベルをはるかに超えた性能を持っています。
そもそもα6700はα6400よりもワンクラス上のカメラなので、もし予算が許すならα6700を選ぶのが順当な選択肢であるのはある意味当然です。

そりゃまぁ新しくて高い機種なんだから、そっちがいいに決まってるよね・・・

その通りですね、でも性能に依存しない撮り方中心であればα6400も十分に満足度が高いカメラだと思いますよ
一方で僕の感想として、次の条件に多く当てはまるなら「α6400では物足りない」ということはあまり感じないと思います

例えば動画を撮らない&写真も止まっているものメインとかの場合、正直α6700でもα6400でも違いは感じにくいですね
<ねこの独断と偏見によるα6400でも大丈夫そうな人>
- 風景・日常スナップなど、動かないものの写真がメイン
- いろいろな設定を変えながら撮るとかはしなさそう
- 付属レンズ以外に買い足すことは多分ない
- 軽さや・コンパクトさを重視したい
- 少々の古さや使いにくさはそういうものだと割り切れる


α6400は確かに発売(2019年)から結構な年数が経つので、例えば動画性能や動いているものへの対応、細かい部分だと設定メニューの使いやすさなど、ちらほら古い部分が見え隠れするのは事実です。
ですが、例えば日常スナップメインや、ポートレートのような人物でもあまり動かないシチュエーションであれば、今でも十分に通用するレベルだと思います。
特に「動画はスマホで撮る」&「写真は風景や止まっているもの中心」であるなら、仮に高価なα6700を買ったとしてもあまり違いを感じることはないでしょう。

確かに落ち着いて考えれば、あんまり動き回るものを撮る機会なんてないかも!ひょっとしてα6400でも大丈夫かな?

まぁポイントはそれだけではないので、これから2台の違いを一つずつじっくり考えていきましょうね
α6700とα6400の違い 早見表


ではまず最初に、α6700とα6400のスペックの違いを一覧表で見ておきましょう
| α6700 | α6400 | |
|---|---|---|
| 発売日 | 2023年 | 2019年 |
| 重量(ボディのみ) | 約493g | 約403g |
| センサー | APS-C | APS-C |
| エンジン | BIONZ XR | BIONZ X |
| 画素数 | 約2600万画素 | 約2420万画素 |
| 最高ISO感度 | 32000 | 32000 |
| メモリーカード | SDXC UHS-II ×1 | SDXC UHS-I ×1 |
| アンチダスト | あり | あり |
| ファインダー | あり | あり |
| 内蔵ストロボ | なし | あり |
| 液晶モニター | 3.0型(バリアングル) | 3.0型(チルト) |
| インターフェース | USB Type-C | Micro USB |
| HDMI端子 | D(マイクロ) | D(マイクロ) |
| ヘッドフォン端子 | あり | なし |
| 最高シャッタースピード | 1/4000(メカ) 1/8000(電子) | 1/4000(メカ) |
| シャッター種類 | メカ/電子先幕/電子 | メカ/電子先幕/電子 |
| クリエイティブルック | あり | なし |
| クリエイティブスタイル | なし | あり |
| 4K動画 | 60p(最大120p) | 30p |
| USB充電 | 可能(USB PD対応) | 可能 |
| バッテリー | NP-FZ100 | NP-FW50 |
| 撮影可能枚数 | 約570枚(モニター) | 約410枚(モニター) |
| カラー | ブラック | ブラック/シルバー |
| レンズキット | ボディ/高倍率ズーム | ボディ/標準ズーム 高倍率ズーム/Wズーム |

ほとんどα6700の圧勝じゃん!

4年も新しい上に上位機種なのでスペックで勝ってるのはむしろ当然です。でも、意外とその「圧勝」の部分が自分の撮り方だとあまり関係ないって場合もあるんですよ
一覧で見ると、さすがに上位機種だけあってα6700が勝っている部分が目につくと思います。
しかし、α6700はα6400に比べて後発であり、さらにクラスもワンランク上(価格も・・・)の機種なので、スペックで比較するとこうなるのはある種当然ですね。
ですが、実際に写真を撮る上で、スペックだけではわからないことも多くあるはずなので、これから僕が実際に感じたこの2機種の違いを一つずつなるべく簡単に説明していきたいと思います。
僕がα6700とα6400とで「はっきり違いを感じる」ポイント


ではここからは具体的に、僕がα6400からα6700を買い増しして気づいた「はっきりわかる違い」を紹介していきますね
AF性能はα6400でも十分高性能、でも“外したくない人”はα6700

α6400は発売から年数がそれなりに経っているとはいえ、AF(オートフォーカス、自動ピント合わせ)が弱いカメラでは決してなく、瞳AFにも対応しています。
なので、日常スナップや旅行、家族写真やポートレート程度ならα6400でも「ピントが合わない!」と感じたことはほとんどありません。
その一方で、例えば走り回る子どもやペットなどの「動く被写体」を撮るときは、α6400はピントが置いて行かれたり、追従が外れたりする頻度がα6700と比べると多めに感じます。
これは言葉で説明するのがやや難しいのですが、敢えていうなら、「α6400はある程度自分で合わせにいく必要がある」のに対して、「α6700はかなりの程度カメラが勝手に合わせてくれる」、のようなイメージです。(*あくまでも僕の所感です)


特にカメラを始めて間もないうちは「α6700だとなんとなく撮れる1枚をα6400だとピントを外す」、ということもあるでしょう。
そんな場合に「自分が悪いのか、カメラが悪いのか分からない」というストレスを感じがちですが、α6700を選んでおけばその問題はある程度回避できるはずです。(その分腕を磨く機会が減るのが悩ましいところですが・・・)
具体的には、α6700はAFの世代が新しい分、被写体認識の幅(乗り物や鳥など)、追従の粘り・安定感がすべて上がっているのが体感できるので、動いているものを撮りたい人ほどα6700の価値が生きてくると思います。

このあたりは純粋に新しい機種の方が有利ですね
動画性能の差は正直かなり感じる

α6400は発売が2019年とやや時間が経っているため、特に動画性能は正直やや物足りなさを感じます。
最近ではスマホでも4K60P(一秒間に60枚のフレーム)の動画が撮れるものが増えてきましたが、α6400の4K動画は30P(一秒間に30枚のフレーム)止まりで、しかもクロップといってややズームアップされた状態になります。
| α6700 | α6400 | |
|---|---|---|
| 4K24P | 対応 クロップ無し | 対応 クロップ無し |
| 4K30P | 対応 クロップ無し | 対応 クロップあり |
| 4K60P | 対応 ほぼクロップ無し | 非対応 |
| 4K120P | 対応 クロップあり | 非対応 |
正直僕はα6400ではほとんど動画を撮らなかったのですが、その理由がこの「4K30P」で撮るとクロップ(拡大)されてしまうので不便だ、というものです。
<クロップあり、クロップ無しの比較>



ちょっと大きく写っちゃうってだけだよね?それってそんなにダメなことなの??

ある場面においては、です。例えば自撮り(僕はしませんが)とか街歩き動画とか広い範囲を映したい場合だと、これは結構致命的なんですよ
詳しい説明は割愛しますが、α6400で4K動画を4K30Pで撮るとほんの少し拡大されて記録され、広角レンズを使ってもだいたい標準レンズぐらいの範囲しか記録されません。
僕個人としてはこれは結構致命的で、例えば街歩き動画など、割と広い範囲を撮りたい場合には4K30Pではなく4K24Pに落とすか、それかフルHDで撮らないといけないということになり、それならスマホでいいやってなります。
Vlogや作品づくりのように「動きを滑らかにしたい」「編集前提で画質や余裕がほしい」となると、当然α6700のほうが有利ですね。
一方で動画はスマホで撮るからいい、もしくは動画はたまにしか撮らない、であればα6400でも特に困ることは無いでしょう。

こだわらなければα6400でも十分ですが、それだったらスマホの方がいいかも、って思います
α6700はカメラ内に手ぶれ補正があるのでレンズを選ばない

α6700はカメラ本体に手ぶれ補正機構を内蔵しているので、レンズに手ぶれ補正が内蔵されている、されていないにかかわらず手ぶれ補正機能を効かせながらの撮影が可能です。
一方のα6400の手ぶれ補正はレンズ側に依存しているので、手ぶれ補正機構が内蔵されていないレンズを使う場合は「手ぶれ補正無し」になってしまうのが弱点です。
交換レンズのラインナップの中には小型や高性能、シンプルさを追求して手ぶれ補正をカットしているものも多くあるので、将来的にそういうレンズを使いたい場合はα6700を選んでおいたほうが良いでしょう。


え!?α6400は手ぶれ補正がないの??いくら安くてもさすがにそれはダメでしょ!

セットのレンズ側に入っているから大丈夫ですよ。あと本数は多くないですが、手ぶれ補正付の単焦点レンズもあります
とはいえ、α6400でもそれですぐに困るわけではなく、まずレンズキット付属の標準ズームや望遠ズームレンズにはレンズ側に手ぶれ補正が内蔵されているので問題ありません。
さらに35mmや50mmといった主要な単焦点レンズや、70-350mmの超望遠、さらにサードパーティ製(タムロン)の18-300mmといった超高倍率ズームなど、手ぶれ補正内蔵レンズも一応一通りは揃っています。
なので、「レンズキットからレンズを増やしていく予定が無い」人や、あるとしても「そこまでこだわって選ぶということが無さそう」な人は手ぶれ補正がカメラ内に内蔵されていないα6400でも、あまり不便や問題は感じないでしょう。

さらに、手ぶれ補正が無いと絶対ダメということではなく、シャッタースピードと構え方に気をつければα6400で手ぶれ補正無しレンズも使えない訳ではありません。
ただ、そうは言っても特に最初のうちは手ぶれ補正に助けられることも多いので、ここは自分がこれからどんなレンズを追加していくのか、じっくり考えて決めたほうが良いポイントです。

単焦点レンズは手ぶれ補正がないものも多いので、いろんなレンズを試してみたい、こだわりの1本を使いたい、とかならα6700の方が有利ではありますね
α6400の操作性は正直やや古さを感じる

ここは人によって感じ方が変わる部分かもしれませんが、シャッターボタンの下にα6700はフロントダイヤルが新設されたので、人差し指でフロントダイヤル、親指でサブダイヤル&コントロールホイールと、指の役割分担ができて操作性が向上しました。
これがα6400だと2つのダイヤルはどちらも親指で操作しないといけなかったので、例えばF値と露出補正を同時に変えたい場合はかなり指移動が忙しいと感じていましたが、α6700になって解消されました。
また、このフロントダイヤルはソニーのフルサイズ機にも装備されつつあるので、将来のフルサイズ機へのステップアップを視野に入れている人の場合は特に、α6700で操作に慣れておく方が有利ですね。



ダイヤルの位置が違うってこと?それって結構重要?

絞り(F値)とかを自分で操作する頃になるとこのダイヤル達は頻繁に操作します。なのでこれが人差し指側と親指側の2つに分かれているのは理にかなっているんですよ
さらに細かい点ではありますが、α6400は設定メニューがタッチパネル非対応だったのに対して、α6700はメニュー選択のタッチパネルに対応しており、機械の操作に自信が無い人にも優しい設計になっています。
しかもα6700はメニュー項目の並び順も見直され、初めて本格的なカメラを触る人にもかなりわかりやすくなったんじゃないでしょうか。



α6400はタッチパネルじゃないんだ!

正確にはタッチパネルなんですけど、なぜか設定メニューの操作にはタッチパネルが非対応なんです・・・なんででしょうね・・・
あと、人によっては大きなポイントになりそうなのが、充電用の端子がα6700は普通のUSBタイプCなのに対し、α6400は一世代前のマイクロUSBである、という点です。

マイクロUSBのデメリットとしては、端子に表裏(上下?)の向きがあるので、指すときにきちんと表裏(上下)を意識しないと刺さらない、もしくは最悪の場合は破損させるリスクがタイプCより高めになってしまいます。
これは発売の古さがモロに出てしまっているポイントで仕方ないのですが、α6400を使うならその点も覚えておきましょう。

マイクロUSBか~ケーブル捨てたな~・・・
α6700は「バリアングルモニター」採用でアングルの自由度がアップ


α6700とα6400はモニターの展開方法が異なります。これはどっちが優れているとかではなく一長一短なんです
α6700とα6400とでは、液晶モニターの展開方法も変わりました。
α6400は上下のみに角度が変わる「チルトモニター」でしたが、α6700は上下左右に角度を変えられる「バリアングルモニター」が新たに採用されました。



α6700が採用するバリアングルモニターのメリットはその柔軟性で、従来でも可能だった横位置に構えての上下角度はもちろん、チルトモニターではできない縦位置に構えてのハイアングルやローアングルにも対応しました。
更にはモニターをひっくり返して自撮り時に自分の映り方を確認する、ということも可能です。
ただ、僕はこのバリアングルモニターはいちいち展開するのがちょっと面倒で(まぁ自撮りをすることも無いですし)、結局使わないことも多いので、このあたりは好みの問題だと思います。

こういうカメラテレビでもよく見るよね

動画重視の場合はこのバリアングルモニターが採用されるケースが多いですね
一方のα6400は上下方向だけが稼働する「チルトモニター」が採用されています。


このチルトモニターは上下方向にしか可動しないので、縦位置に構えたときのハイアングルやローアングルには使えないのがデメリットです。
ですが、機構が簡単な分シンプルで、すぐに角度がつけられて使いやすいのがメリットで、案外僕は好きだったりします。

動画派はバリアングル一択ですが、写真派は案外手軽なチルトモニターが好き、という人もそれなりにいますね
バッテリー持ちの安心感はα6700の方が格段に上

α6700とα6400は使われているバッテリーも違います。
α6700で使われているバッテリーはフルサイズカメラでも使われている大容量の「NP-FZ100」で、α6400で使われている「NP-FW50」よりもかなり大型化しています。



α6700のバッテリーの方が見るからに大きいね!
この大容量バッテリーのおかげで、α6700の撮影可能枚数は「約570枚」と、比較的小型な「NP-FW50」を使うα6400の「約410枚」からかなりアップしています。
これは結構重要なポイントで、例えばテーマパークのショーや運動会などのイベント時でシャッターチャンスが連続する場合、バッテリーが長持ちすることの安心感は計り知れません。
実際使っていてもα6400だと予備バッテリーが必須な所が、α6700だとバッテリー無交換で乗り切れることも多く、これは大きな進化だと感じます。

α6400は予備バッテリーは必須だと考えた方がいいですね

何気にバッテリーって高いんだよね・・・
α6700はクリエイティブルックが使えるのでJPG派は嬉しい

α6700は「クリエイティブスタイル」が廃止され、新たに「クリエイティブルック」と呼ばれる上位機種と同じプリセットフィルターが搭載されました。
僕がその中で気に入っているのが「FL」(フィルムルック)で、これをオンにするだけで普通のスナップがフィルムカメラで撮ったようなノスタルジー感あふれる1枚に早変わりします。



お~確かにそれっぽいね!

個人的にはお気に入りのルックです。最近はもうRAW現像せずにこれだけで撮ることも増えましたね
α6400にも「クリエイティブスタイル」というプリセットフィルターが搭載されていますが、こんな感じのフィルムカメラ系フィルターは残念ながらありませんでした。
もちろんα6400でもRAWで撮って後から丁寧に現像をすればかなりそれっぽく寄せることは可能ですが、SNS用やすぐにシェアしたい場合といった「撮ってすぐスマホに送る」場面だと、正直そこまで手間をかけたくないですよね。
ただ極論を言えば、最近はスマホのアプリで普通にこういう感じのフィルターはかけられるので、レタッチに抵抗感がなければわざわざカメラ側でフィルターをかける必要は少ないかもしれません。

ま、どーせスマホで後から編集するからこれはどっちでもいいかな

ある程度の経験者になると「スマホでの大幅なレタッチは反則」みたいな空気感がありましてね、でも個人で楽しむなら何でもアリでいいんですよ
α6700はUHS-IIのSDカード対応で連写時のイライラが減った

α6700はSDカードのスロットが上位機種と同じく「UHS-II対応」となりました。
これによって、より高速(で高価な)なビデオスピードクラスV60やV90対応のSDカードの性能をフルに発揮できるようになっています。

これは例えばRAWファイルでの連写の後の待ち時間がUHS-II対応のSDカードを使えば劇的に短くなり、撮影のテンポがかなりスムーズになります。
特に、野鳥や戦闘機、子どものイベントのようなシャッターチャンスが連続して訪れる場面で「書き込み中で操作できない」という状態が続くのはかなりのストレスになります。
もちろん、普段ほとんど連写しない人や、1枚ずつゆっくり撮るスタイルなら、ここはあまり気にならないかもしれません。

RAWって何?

主に中級者以上が使うレタッチ用の高濃度の画像データです。ファイルサイズが巨大なので連写するとすぐに書き込み待ちが発生しちゃうんですよ
初心者に嬉しいダブルズームキットがあるのはα6400だけ

ここは、特にこれから初めて本格的なミラーレス一眼を買う人にとって大事なポイントです。
α6400には「標準ズーム+望遠ズーム」のダブルズームキットが用意されており、最初から広角〜望遠まで一通りそろうのでレンズ選びで迷いにくい、という大きなメリットがあります。
レンズ交換の面倒さはありますが、最初はどんなレンズで何を撮ればいいのかよくわからないことも多いと思うので、とりあえずこのダブルズームキットの「なんでも撮れる安心感」はかなり大事です。


このダブルズームキットってやつよく見るよね

そうですね、まぁ賛否両論ありますが昔からの初心者向けセットの定番なんです
一方でα6700にはそういったダブルズームキットはなく、レンズ無しの本体のみか、高倍率ズームがセットのみになります。

このα6700のレンズキットになっているE 18-135mmは1本で広角から望遠までカバーできる便利なレンズではありますが、写る範囲だけで見れば広角側も望遠側もどちらもダブルズームキットのレンズに及びません。
これはきっと「α6700クラスのカメラを買う人は、超広角や超望遠は安価なズームレンズじゃなくてこだわって揃える」ということを想定してのことだと思いますが、自分に合ったレンズを選ぶのはある程度の経験値が必要なのは言うまでもありません。
そういう面でも、とりあえず無難な「標準ズーム+望遠ズーム」で色々撮れるダブルズームキットがあるα6400は、これから初めて本格的なミラーレス一眼をはじめる人にとって現実的な魅力があると思います。

α6700はミドルクラスなので、後から単焦点や必要なズームレンズを自分で選んで追加していく、のようなイメージかもしれませんね
僕がα6700を買い足してよかったと思った点


ではここからは、僕が実際にα6700を買って良かったと感じる点を挙げていきますね
ボディ内手ぶれ補正があるのでレンズの選択肢が増えたのが嬉しい

α6700を買って個人的に一番良かったのがこの「ボディ内手ぶれ補正が入った」という点です。
僕はシグマの18-50mmF2.8を始め手ぶれ補正が入っていないレンズを結構持っているのですが、α6400で使う場合はやはりそれなりに手ぶれに気をつけて撮っていました。
それがα6700になり、中華単焦点でも手ぶれを気にせずイージーに撮ったり、逆に手ぶれ補正を意識してギリギリのシャッタースピードを攻めたりと、レンズの使い方のバリエーションはかなり広がりました。
あまりスペックに左右されないものばかり撮ることが多い僕ですが、これだけでもα6700を手に入れた価値があった、と正直に思います。

特に単焦点レンズのFE24mmF2.8Gとの相性は最高です。スナップ好きなら絶対試して欲しいですね
α6400で感じていたネガティブ要素が丁寧に潰してある

次にα6700を買って良かったと思うところは、以前からα6400を使っていて「不便だなぁ」と思っていたところをきちんと潰してくれてある、という点です。
上でも書きましたが、α6400にフロントダイヤルが無かったのは他のメーカーのカメラも多用する僕にとっては結構痛いポイントでしたし、設定メニューがタッチパネルに非対応なのも地味に面倒でした。(まぁ慣れの問題ですが)
さらに細かい点を上げると、α6400はデフォルトが謎設定で、割と最初に操作関連のカスタマイズが必要でした。(僕のα6400の使い方の記事参照)
例えば、中央ボタンの設定をフォーカスエリアの移動に割り当てるとか、サイレント撮影や検出対象の切り替えをファンクションメニューに登録するとか、「なぜこれがここに割り当てられているの?」「なぜこれがパッと切り替えられるようになっていないの??」とよく感じたものです。

α6400は設定がタッチパネルじゃないってのが痛いよねぇ・・・

そこは慣れれば大丈夫だと思いますけどね。それよりも僕にとってはフロントダイヤルが無いことの方が使いにくさを感じます
それがα6700はそんな声をきちんと吸い上げてくれているのか、デフォルト設定でも結構いい感じに使えるのに驚きました。
もちろんこれに関してはα6400でもカスタマイズを一度してしまえば大丈夫なので、これだけでα6700の勝ちというつもりはないですが、α6700はハードウェアのアップグレードだけでなく、中身もきちんと検証されているんだという安心感はかなり感じます。

あと地味ですが、α6700のほうがグリップが深くて大きなレンズをつけても安定するようになった、という点もありますね
ぶっちゃけα6400でも良かったと思う点


では次に、正直α6400でも十分だったな・・・と思った点を挙げていきますね
スナップ写真メインだとAFの進化の恩恵はほぼ感じない

これはあくまでも「僕の場合は」の話ですが、僕がα6700なりα6400なりで好んで撮るのはスナップ写真であり、極めて高性能なAFを必要とするようなシビアなもの(野鳥とか戦闘機とか)はほとんど撮らないので、この点ではα6400で全く困りません。
当然ながら普通のスナップ写真ならα6400のAFでも十分に精度よくピントが合いますし、時々撮るネコ写真も検出対象を「動物」に切り替えればよっぽど遠くなければしっかりと瞳を認識してピントを合わせてくれます。

また、人物の瞳AFもかなり優秀で(ソニーは昔からこれが本当に強かった)、α6400でもよほどごちゃごちゃした場面でなければ正確に追従してくれます。
発売から結構立っているのに廃版にならないのは、こういった基本性能がまだまだ現状で通用するというソニーの自信の表れなのかもしれませんね。

α6400は基本性能が高いので、用途を絞る&ちょっとの割り切りで今でも十分現役で戦えますよ
結局RAW現像とか、スマホのフィルターをかけたらどれも一緒

最後に超絶にミもフタもないことを言いますが、結局のところ、写真の色合いとか雰囲気とかはRAW現像なりスマホのフィルターなりで後からどうとでもなるので、どのカメラで撮ったかはあまり気にしてません。(あくまでも僕の場合は、です)
確かにα6700のクリエイティブルックは気に入っていますし、α6700+単焦点レンズとの相性は抜群です。α6700+FE 24mm F2.8Gの組み合わせは本当によく使ってます。
ですが、それでもやっぱり本格的に作り込む場合はRAW現像をしますし、そうすると良くも悪くも「どの機種で撮ったのか」というものはかなり薄れてしまいます。
なので、動体はキヤノン機で撮ることがほとんどの僕にとってα6700はただの自己満足の面が強く、手ぶれ補正以外のスペック面でこれが必要だったということはあまりない、というのが正直なところです。

シグマの18-50mmF2.8や単焦点レンズが使いやすいのでα6700の手ぶれ補正にはお世話になっていますが、それ以外は・・・どっちでもいいですね・・・
フォトギャラリー







まとめ:α6700とα6400は「使い方で違いが出るカメラ」

α6700とα6400は、数字やスペック表だけを見るとかなり差があるように見えますが、実際に使って感じるのは、そのスペックの差が出ない場面も結構多い、ということです。
例えば動画ではなく写真中心で、風景やスナップがメイン。かつ少々の古さは割り切りって使うから気にならない、という人は正直α6400でも困ることは無いように思いますし、むしろ価格的なメリットが大きいでしょう。
一方で、動く被写体をよく撮る、動画もそれなりに使う、レンズをいろいろ試したい、撮影時のストレスをできるだけ減らしたい、という人であれば、α6700のメリットがあとからじわじわ効いてくると思います。
なので自分が撮りたいものやスタイルをじっくり考えて、無理のない選択をするようにしましょう。
この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しく思います。最後まで読んでくださってありがとうございました。
☆↓↓当サイトのα6700関連の他の記事↓↓☆



☆↓↓当サイトのα6400関連の他の記事↓↓☆




コメント