ソニーVLOGCAM ZV-E10ってめっちゃ安くないですか??
確かに、ネットショップだと標準ズームレンズとセットで8万円台で売られていますからね
同じような機能のα6400と比べても何万円も安いってことだよね??そこまで動画撮らないけど、この値段差だったらVLOGCAMの方がお得かなぁ・・・?
VLOGCAM ZV-E10は写真機としても優秀ですよ。でも全ての人に向いている、という訳でもないので、値段だけでなくよく特徴を調べてから選びましょうね
こんにちは!カメラ歴15年、カメラ総購入台数25台のNEKO(ねこ)です!
この記事ではソニーVLOGCAM ZV-E10とα6400の違いをまとめています。
これから初めてミラーレス一眼を買おうという人、初めてじゃないけどカメラにあまり詳しくない初心者の人にもわかりやすいように、なるべく簡単に解説しています。
特にZV-E10のカメラ(写真機)としての性能やα6400との違いなども紹介してますので、この2台で悩んでいる人はこの記事を参考に自分に最適な1台を選んで欲しいと思います。
この記事でわかること
- ZV-E10とα6400の主な違い
- ZV-E10の方が向いているのはこんな人
- α6400の方が向いているのはこんな人
結論:それぞれの良さがあるので自分が重視するポイントを見極めよう
結論から言えば、新しいミラーレス一眼を買う目的が動画撮影やVLOG撮影なのであれば、VLOGCAM ZV-E10一択でしょう。わざわざ古くて高いα6400を選ぶ理由はありません。
動画と写真が半々で、かつ写真はそこまで重視していない、と言う人もVLOGCAM ZV-E10で十分でしょう。VLOGCAM ZV-E10は標準的なミラーレス一眼として十分な性能を持っています。
ただ、もし皆さんが動画よりも写真の方に興味があり、それなりにきちんとカメラの世界に入っていきたいなら、おすすめはα6400です。
ではVLOGCAM ZV-E10とα6400の違いと、それぞれどんな人に向いているのかを順番に説明していきたいと思います。
ZV-E10とα6400の違い一覧
それではまず最初に2機種の代表的な違いを表にまとめましたので、ざっと見てみましょう。
ZV-E10 | α6400 | |
---|---|---|
レンズキット最安値 | 8万~9万円 | 12~13万円(望遠付き) |
発売日 | 2021年9月 | 2019年2月 |
重量(ボディのみ) | 343g | 403g |
センサー | APS-C | APC-S |
画素数 | 2420万画素 | 2420万画素 |
最高ISO感度 | 32000 | 32000 |
メモリーカード | SDXC UHS-I ×1 | SDXC UHS-I ×1 |
アンチダスト | なし | 超音波振動 |
静止画RAW | あり | あり |
ファインダー | なし | あり |
ストロボ | なし | あり |
モードダイヤル | なし | あり |
ズームレバー | あり | なし |
液晶モニター | 3.0型バリアングルモニター | 3.0型チルトモニター |
インターフェース | USB3.2 Type-C | マイクロUSB |
NFC | なし | あり |
ヘッドフォン端子 | 3.5mmステレオミニ | なし |
ピクチャーエフェクト | 13種類 | 13種類 |
クリエイティブスタイル | 7種類 | 13種類 |
シャッタースピード低速限界 | なし | あり |
4K動画 | 30p | 30p |
動画用電子手ブレ補正 | あり | なし |
動画時の瞳AF | あり | なし |
商品レビュー用設定 | あり | なし |
動画時の美肌効果 | あり | なし |
専用ウインドスクリーン | 付属 | なし |
カラー | ブラック/ホワイト | ブラック/シルバー |
レンズキット | ダブルズームキットあり | ダブルズームキットあり |
これが全てではありませんが、ざっと見るだけでも動画用なのか写真用なのかで機能が分けられていて面白いですね。
これからそれぞれ詳しく見ていきますが、大きな違いとしては動画向けのZV-E10はバリアングルモニターであることや、ヘッドフォン端子や動画用の電子手ブレ補正がある反面、ファインダーやストロボが省略されている点があげられます。
他にもかなりの違いがありますので、買った後で後悔しないようしっかり違いを理解するようにしましょう。
う~ん、正直わたしは動画より写真派だけど、それでもファインダーとかストロボとか必要かなぁ??なくても大丈夫なような・・・
もちろん使い方によっては写真用でもZV-E10で十分な場合もありますね。ではもうちょっと詳しく違いを見てみましょう
ZV-E10とα6400の違いをさらに詳しく
2機種の違いをもう少し詳しく見てみましょう
ではここからはVLOGCAM ZV-E10とα6400の違いをもうすこし詳しく見ていきましょう。
ZV-E10とα6400の外見の違い
サイズはほぼ同じだが僅かにZV-E10の方が少し小さい
VLOGCAM ZV-E10とα6400はぱっと見は同じ大きさに見えますが、厳密なサイズはZV-E10の方が数ミリずつ小さくなっています。
他にも目立つところとしてはZV-E10にはファインダーとストロボが省略されていたり、ボディの素材がα6400が金属ボディなのに対してZV-E10は樹脂ボディとなっています。
あと細かい点ですがZV-E10は動画機らしくストラップの取り付け部も配慮されていて、α6400のような金具が擦れる「カチャカチャ音」を拾わない工夫もされていますね。
動画は僅かなノイズでも全て拾ってしまうので、こういった工夫がされているんですね
ZV-E10はバリアングルモニターで自由度が高い
VLOGCAM ZV-E10とα6400では液晶モニターも大きく違います。
α6400は上下のみ可動する保守的なチルトモニターであるのに対して、ZV-E10には自由に動くバリアングルモニターを採用しています。
このバリアングルモニターには好みもありますが、ZV-E10が動画機であることを考えると、前後左右に、さらに裏返して自撮りもできるバリアングルモニターがZV-E10にはぴったりなのかもしれません。
自撮りのときはやっぱり自分を映しながら撮れる方がいいよね
ZV-E10はモードダイヤルが省略されている
個人的に結構驚いたのはここです。ZV-E10には従来の一眼カメラには当然のようにあった「モードダイヤル」が省略されており、モードの変更はメニュー操作で行う仕様となっています。
ただ、実はこれは何も「前人未到のぶっとんだ仕様」という訳でもなく、実際キャノンのEOS M100やM200なども同じ仕様です。
とは言え、やはりダイヤルが無いと撮影モードを変更するのに一手間かかるので、現状既にある程度一眼カメラを使っていて「Aモード」と「Sモード」を頻繁に切り替えるような使い方をしている人は、この仕様に慣れるのはちょっと厳しいかもしれません。
じゃぁVLOGCAM ZV-E10はベテランのサブ機には厳しいってことですか?
そんなことはありませんが、「そういうものだと割り切って使う」必要はあるでしょうね。つまり「急な状況の変化は諦める」ということです。
ZV-E10はズーム操作ができるレバーがある
これも割り切った仕様だと思いますが、ZV-E10は電源レバーがスライドスイッチに変更されていて、従来の電源レバーの位置にはズーム操作ができるズームレバーが収まっています。
ただ、このズームレバーでのズーム操作ができるのはレンズキットに付属する標準レンズと、他にごく一部のレンズだけです。
しかしZV-E10のこのレバー操作がとっても便利で、ズーム操作を含めて一連の撮影動作が全て右手だけで行えるのは本当に快適そのもので、動画だけでなくスナップ機としてでもZV-E10はアリだなと思います。
ZV-E10は録画ボタンがデカい
これも見たまんまではありますが、ZV-E10は動画機らしく、録画ボタンがシャッターボタン並みの大きさ&場所にあります。
慣れるまではシャッターボタンと間違えて押してしまうことがよくあると思いますが、そのうち慣れますので心配いりません。
あとシャッターボタンと直接の関係はないですが、ZV-E10は録画中であることがわかりやすいように液晶画面に赤い枠が表示されるようになっています
ZV-E10とα6400の重量の違い
続いて重さを比較してみましょう。それぞれ標準レンズ、バッテリー、SDカードを装着した撮影可能状態での重量を測定しました。
VLOGCAM ZV-E10の重量が458gだったのに対してα6400は521gでした。その差は僅か60g程度ですが、実際に持ってみるとその違いははっきりとわかります。
VLOGCAM ZV-E10は動画機なのでジンバルやスタビライザーなど片手で持つことも多いので、このぐらいの違いでも手首にかかる負担は結構変わるはずです。
ちょっとでも軽いのは嬉しいよね
ただその反面、VLOGCAM ZV-E10は素材が樹脂なので、カメラ特有の「剛性感」や「メカ感」「ひんやり感」などはほとんど感じられない、端的に言うと「ちょっと安っぽい」のも事実です。
もちろん安っぽいといっても値段が値段なので十分よく頑張っている方なのですが、このあたりを価格や実用品としてのトレードオフとして受いれられるかもこの2機種を選ぶポイントになりそうです。
α6400は金属ボディなので、特有のずっしり感のようなものを感じます。もちろん重くていい事なんて普通はないので、この辺りは好みでしょうね
ZV-E10とα6400の写真画質の違い
では続いて写真の画質にも注目してみましょう。
ソニーVLOGCAM ZV-E10とα6400の二機種については、公開されているセンサーサイズや画素数などに全く違いはありません。
もちろん公開されていない何かの違いがあるのかもしれませんが、この二機種には写真画質にはっきりわかる違いがあるでしょうか??実際に作例を紹介したいと思います。
まずはZV-E10で撮った写真からです。
では続いて、α6400で撮った作例も紹介します。
画質の良い悪いは主観的なものなので、感じ方は人それぞれだと思いますが、あくまでも個人的な意見として言わせてもらえば、この二機種の間にはっきりとわかる写真画質の違いはありません。
同じセンサー、同じ画素数で、出てくる画も同じです。
ただし、これから説明しますが、エフェクトの一種である「クリエイティブフィルター」の種類に違いがありますが、あくまでも「素」で比較した場合、この二機種に画質の違いを感じることはできませんでした。
ZV-E10とα6400の写真撮影機能の違い
続いてVLOGCAM ZV-E10とα6400の画質以外の写真撮影機能を詳しく比較してみます。
VLOGCAM ZV-E10はα6400と比べてかなりの写真機能が省略されていますが、その中でも個人的にインパクトが大きかったのが「クリエイティブスタイルが少ない」という点でした。
クリエイティブスタイルはガンマカーブやコントラスト、シャープネスなどがあらかじめプリセットされたフィルターのようなものですが、普通のフィルターと違い「RAW+JPG」でも使えるので大変使い勝手がよく、α6400ではほぼ常用していました。(RAWにはエフェクトはかかりませんが)
これがα6400のクリエイティブスタイルです。
「ビビッド」、「クリア」、「ディープ」あたりははっきりと効果がわかるので個人的にかなりお気に入りです。
そしてこれがVLOGCAM ZV-E10のクリエイティブスタイルですが、残念ながら「クリア」と「ディープ」は外されてしまいました。
お気に入りのエフェクトが無ければ使えないね・・・
まぁ実際はそこまでではないです。RAW現像で調整すればいいだけなので。でもα6400の方がカメラだけで好みの画にしやすい印象ですね
このクリエイティブスタイルは結構奥が深いので、「人と違う写真が撮りたい」「カメラだけでアート感のある写真が撮りたい」といった人にはα6400の方が向いていると思います。
一方のVLOGCAM ZV-E10はあくまでもRAW現像前提としてフラットな画で撮る、ということなら作品創りにも問題なく使えると思います。
他にも細かい所だとシャッタースピードの低速限界設定といったちょっと突っ込んだ撮影設定もα6400にしかありません。
そもそもファインダーの無い時点で、快晴の昼間の屋外などでは精密な露出補正を決めるのもかなり難しいので、こだわりの写真作品を作っていきたい人にはVLOGCAM ZV-E10は少しお手がる過ぎるかもしれません。
同じようで、ちゃんと差別化されているんだね・・・
ZV-E10とα6400の動画撮影機能の違い
続いて動画撮影機能を比較してみましょう。
VLOGCAM ZV-E10で追加された動画専用機能
- 手ブレ補正アクティブモード
- 動画時リアルタイム瞳AF
- 背景ぼけ切り替えボタン
- 商品レビュー用設定
- 動画美肌効果
VLOGCAM ZV-E10の大きな特徴の一つは、動画撮影時に強力な手ブレ補正がかかる「アクティブモード」が搭載されました。
少しクロップ(拡大)されるので若干写る範囲が狭くなりますが、グリップを付けて歩きながら撮影する場合、ジンバル無しでもかなり揺れが軽減されます。
ミラーレス一眼で使える電子式のジンバルは結構高価なので、ちょっとしたVLOGならグリップ+アクティブモードで撮っちゃいましょう
他にもZV-E10は動画でも瞳AFがリアルタイムで動作するので動いていてもピンボケになりにくかったり、美肌効果をオンにできたりと、まさにVLOGやちょっとした動画の撮影にぴったりの仕様になっています。
なので、プロのブロガーやインフルエンサーだけでなく、動画撮影に興味がある人や旅行動画を撮りたい、日常を楽しく動画で残したいという人には断然VLOGCAM ZV-E10はおすすめできます。
ZV-E10とα6400のインターフェースの違い
続いてVLOGCAM ZV-E10とα6400のインターフェース部分を比較してみます。
大きく違うのはZV-E10にはα6400にはないヘッドフォン端子が用意されている、という点です。
本格的な動画撮影には録音の状態やレベルの確認が欠かせません。そして屋外で正確に録音状態を確認するためにはヘッドフォン端子が絶対に必要なのです。(テレビでたまに音声さんが写る時もヘッドフォンしてますよね)
もちろんほとんどの人はそこまで本格的な機能は必要ないはずですが、このヘッドフォン端子はこのZV-E10が「プロの動画屋のサブ機にもなり得る」という結構大きな意味のあるものです。
そこまで本格的な動画を撮る予定はないなぁ・・・
確かに普通の人はまず使わないかもしれませんが、これはそれだけ本格的な動画機だということなんですよ
さらにもう一つの違いがUSB端子の違いで、α6400はその当時は普通だったマイクロUSB端子に対して、VLOGCAM ZV-E10はUSB Type-C端子が採用されています。
今はスマホなど多くのデバイスでType-Cが使われていますし、何よりType-Cの端子は表裏が無いので非常に抜き差しが簡単で使いやすいです。
さすがにそれだけでカメラを選ぶような要素になる訳ではないですが、どちらもUSBから充電するタイプのカメラなので、なにげに端子が何かは重要になるので覚えておきましょう。
充電のケーブルってなんでみんな共通化できないのかなぁ・・・
ZV-E10とα6400のレンズキットの違い
最後の比較はそれぞれのモデルのレンズキットのラインアップを比較してみます。
通常ミラーレス一眼を始めレンズ交換式のカメラは、「ボディ単体」(カメラ本体のみ、レンズ無し)と、標準的なズームレンズをセットにした「レンズキット」の形で販売されます。
既にレンズを持っている人は「ボディ単体」で買う方が安く上がりますが、そうでない人も「レンズキット」を買うことでバラで買うよりお得に買う事ができるという訳です。
ZV-E10 | α6400 | |
---|---|---|
ボディ単体 | ◯ | ◯ |
パワーズーム(標準ズーム) レンズキット | ◯ | ◯ |
ダブルズーム(標準&望遠) レンズキット | 〇 | 〇 |
高倍率ズーム(18-135mm) レンズキット | × | ◯ |
上はVLOGCAM ZV-E10とα6400のレンズキットのラインアップを表にしたものですが、α6400が3種類のレンズキットがあるのに対して、ZV-E10には「高倍率ズームキット」の設定がありません。
さらに以前はZV-E10には「ダブルズームキット」の設定が無かったのですが、2023年5月26日から「ダブルズームキット」も登場しました。
Vlog用途の場合、果たして望遠レンズを使うのか悩みどころだと思いますが、レンズを単品買いすると大抵高いので、写真用途としてもそれなりに使う予定であれば最初からダブルズームキットを買った方が良いかもしれません。
望遠レンズって単品で買ったら高いんですか?
新品を買うとなるとそれだけで3万以上はしますね。個人的には望遠レンズを使うような撮影を想定されるなら、α6400のダブルズームキットを買うのをおすすめしたいですけどね・・・
ZV-E10とα6400のその他の機能の違い
他に大きな違いを挙げるとすれば、ZV-E10にはα6400(というより普通のミラーレス一眼にはついている)アンチダスト機能が省略されている、という点でしょう。
アンチダスト機能とは、電源を切るタイミングでセンサー部を微振動させ、付着したホコリやチリを落とすものですが、ZV-E10にはこの機能がありません。
ZV-E10はα6400にはあったセンサーに付いたホコリを微振動で落とす機能が省略されてしまいましたね
え!?じゃぁもしホコリが着いちゃったらもうどうしようもないってこと??
そこまでたいそうなことにはなりませんよ。そもそもZV-E10はレンズ交換をあまり想定していないのかもしれませんね
ですが、これは考えると確かに理にかなっていて、よく考えればZV-E10でレンズ交換を頻繁にする人はあまり多くないのかもしれません。
さらに動画の場合、写真のように絞り込むこともないのでダストの影響を受けにくいことや、それよりも軽量化やコストダウンの方が重要だと考えると、それもそうだと感じます。
写真機として使う場合でもブロワーさえあれば大丈夫だと思います
ZV-E10とα6400はどっちが「買い」?
VLOGCAM ZV-E10がおすすめな人はこんな人
それでは次に、自分ならどんな人にVLOGCAM ZV-E10をおすすめしたいか、考えてみます。
動画撮影やVLOGが目的の人
VLOGCAM ZV-E10を一番におすすめしたいのはやはり動画重視の人や、本格的にVLOG(公開するかどうかは別としても)を撮りたい人でしょう。
もちろん既にその道の人であればもっと本格的な機材を使っていることと思いますが、これから機材を揃えようという人にはVLOGCAM ZV-E10は値段も(カメラにしては)安く、丁度良いと思います。
とりあえずZV-E10と簡易のグリップなどで撮影を始めて、必要に応じて高性能なジンバルやゲージ、マイクや照明などを徐々に買い足していけば良いでしょう。
写真も撮るけど、そこまでこだわりがない人
次にVLOGCAM ZV-E10をおすすめしたいのは、写真も動画も撮るけれど、写真にはそこまで強いこだわりはないという人です。
この記事でも説明していますが、VLOGCAM ZV-E10はカメラ性能が悪いということは決してありませんが、ファインダーやクリエイティブスタイルといった、省略されている機能がそれなりにあるのも否定できません。
ですが、そもそもそのような機能が必須なほどに精密に写真を造り込まないのであれば、それは全く問題のない話、ということになるでしょう。
ちょっとでも軽い機材がいい人
もし気軽に持ち歩けるお散歩用スナップ機が欲しいなら、VLOGCAM ZV-E10は魅力的な選択肢になるかもしれません。
パワーズームキットに付属の16-50mmレンズはスナップにちょうど良い画角を提供してくれますし、VLOGCAM ZV-E10の軽量なボディはちょっとでも荷物を減らしたい人にとって大きな差となるでしょう。
少々写真にこだわりがある人でも、VLOGCAM ZV-E10はRAWでの撮影も可能なので、その場ではフラットな設定で撮っておいて、後からいくらでも本格的な作品作りの素材とすることも可能でしょう。
少しでも安く抑えたい人
最後にVLOGCAM ZV-E10をおすすめしたいのは、本格的なミラーレス一眼を始めたいけれど、ちょっとでも予算を抑えたい、と考えている人です。
繰り返しになりますが、結構な部分が省略されているとはいえ、VLOGCAM ZV-E10の写真機能は優秀で、初めて一眼カメラを始める人にとって性能が足りない、という心配はまず不要です。
ファインダーが無いのは我慢するしかないとしても、望遠レンズは必要になってからでも程度の良い中古を見つけることができるはずですし、RAW現像を学べばクリエイティブスタイルの少なさもカバーできるでしょう。
α6400がおすすめなのはこんな人
では最後に自分がα6400をおすすめしたい人について考えます。
既にそれなりのレベルにある人や、そこを目指していきたい人
写真家から見たVLOGCAM ZV-E10の大きな弱点の一つは、やはりモードダイヤルが省略されている、という点かもしれません。
線路脇の花を撮っていたら不意に珍しい電車が走ってきたので急遽流し撮りに変更・・・のような状況ではモードを直感的に変更できないVLOGCAM ZV-E10ではなすすべもないでしょう。
もちろん既にそのレベルにある写真家がVLOGCAM ZV-E10だけで行く!ということはあまりないかもしれませんが、これからそのレベルを目指して写真を勉強したい人は、やはり本格的なスチル機であるα6400で始めた方がいいでしょう。
RAW現像に頼らずに写真の画作りにこだわりたい人、アート寄りの写真が撮りたい人
「撮ったらすぐにスマホに飛ばしてSNSにアップしたい」、「RAW現像は面倒だから後処理はなるべくしたくない」、「後処理だとどうにでもなるからつまらない」、理由は色々ですが、カメラの「JPG撮って出し」にこだわる人はそれなりにいます。
もし自分はその一人だと感じるなら、VLOGCAM ZV-E10よりもα6400を選んでおいたほうがいいかもしれません。
上でも説明していますが、α6400の方がカメラ内での画作りである「クリエイティブスタイル」が豊富に用意されていますので、カメラ単体でより納得のいくJPGになるように設定を追い込めるでしょう。
カメラに道具としての満足感も感じたい人
写真ではなかなか伝わらない部分だとは思いますが、VLOGCAM ZV-E10とα6400は手に取ったときの感じが「別モノ」です。
昔からカメラではよく言われる事ですが、樹脂ボディの実用的な軽いカメラよりも、やはりマグネシウム合金ボディの持った時の「ひんやり」と「ずっしり」が同時に来る感じは、所有する喜びを沸き起こさせるものです。
もし、その考えに同意されるのであれば、「コスパ抜群の実用機」であるVLOGCAM ZV-E10よりも、エントリー機とはいえ「銘品」の意地と香りを残すα6400を手に入れるべきでしょう。
まとめ:どっちがいいかはその人次第!後悔のない選択をしよう
いかがだったでしょうか?同じような機種ですが、よく使い込んでみると逆に同じ所があまりないように感じてくるから不思議ですね。
α6400はさすがのロングランヒット機だと思わせる堅実なカメラだと思いますし、VLOGCAM ZV-E10は動画も写真も両方いける上にコスパ抜群のキラーモデルだと思います。
どっちを選んでも総じて満足度は高いと思いますが、その中でも自分が重視するのは何か、よく自己吟味するようにしてください。
この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しく思います。最後まで読んで下さってありがとうございました。
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