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ソニーα6700の使い方③ 被写体別 おすすめ設定例


では最後に、ここまでの設定項目を実際にどのように使っているのか、僕がいつもやっている設定を紹介しますね。
ではここからは実際の撮影でどのような設定を組み合わせるのかの具体的な例をご紹介したいと思います。
これらは僕がいつも実際に使っている設定なので、ある程度参考になるはずです。
ただ、これらは周囲の明るさや環境、また作風や好みなどによっても大きく変わるところなので、この通りにしても必ずしも最善の結果とならないこともあるので、そのあたりご了承願います。
流行りのフィルム風スナップを撮る


最近の流行りのフィルムっぽいノスタルジー感のあるスナップ写真に挑戦しましょう。といってもクリエイティブルック一発ですよ!
撮影モード:P(もしくはA)
フォーカスエリア:フレキシブルスポット
フォーカスモード:AF-S
ホワイトバランス:オート
クリエイティブルック:FL(フィルム)
露出補正:任意(やや明るめ)
フイルム風スナップは突き詰めれば奥が深く、どのフィルムを再現するのかでも微妙に色味が異なってきます。
なので、本気で「フィルム感」を追求するのならRAW現像がマストですが、そこまでではなくカジュアルにフィルム感を楽しむなら、クリエイティブルック「FL」一発で十分楽しめます。

とにかくクリエイティブルックを「FL」にする以外は特別な設定は不要です。
撮影モードはPでもAでもいいですし、フォーカスエリアも使い慣れているものでOKです。(僕はいつもフレキシブルスポット)
ちょっとだけ明るくした方がノスタルジー感が増すことが多いので、露出補正だけは気を配りましょう。
慣れてきたらホワイトバランスの微調整で緑やマゼンダの色配分を変更するなら、より自分の好みに合わせることができるので、挑戦してみてください。

スナップは「数」も大切なので、とにかくたくさん撮ってみましょう
花を綺麗に撮る


花をなるべくふんわりと、やさしいイメージで撮りましょう。アップで撮る場合はトラッキングを使うと構図が決めやすくなります
レンズ:なるべく望遠
撮影モード:A(絞り優先)
フォーカスエリア:トラッキング:スポット
フォーカスモード:AF-C
ホワイトバランス:オート
クリエイティブルック:VV or IN or SH
彩度:ややプラスに
明瞭度:0
コントロールダイヤル(絞り):最小値
露出補正:明るめに補正
モニター明るさ:屋外晴天

僕は好みとして大体花はフワッと撮りたいので、なるべくボケが大きくなるようにズームの望遠側を使います。
もちろん絞りは全開(解放)にしたいので撮影モードは「Aモード」を使い、色関連はクリエイティブルックの「VV」や「SH」など、これは花の種類や気分によって使い分けています。
そしてこれが重要ですが、α6700のAFは強力なトラッキング機能が使えますので、フォーカスモードは「AF-C」、フォーカスエリアは「トラッキング:スポット」を使います。


「トラッキング:スポット」を使えば、まずはピントを合わせたい花の中心にピントを合わせた後で、自由にカメラを振って構図を決めることができます。
これを使えば普通にフレキシブルスポットのAF枠を移動させるよりも、はるかに柔軟でスピーディーに構図を決めることができるので、是非一度試してみてください。
露出補正も重要で、結構明るくしないと「暗い」イメージになってしまうので、天候やアングルにもよりますが僕はいつも+1以上は補正していますね。
この辺りは経験ですが、最初はブラケット撮影でいろんな露出を試してみるのもアリだと思います。

近づきすぎるとピントが合わないので、そこは注意してくださいね
元気に走り回る子供を撮る


次は公園などで元気に走り回るお子さんを撮りましょう。シャッタースピードをコントロールすることで、走りまわるお子さんでもブレずに撮れるようにします
撮影モード(晴れた屋外):P
撮影モード(体育館などの屋内):S(シャッタースピード優先)
フォーカスエリア:ワイド
フォーカスモード:AF-C(コンティニュアス)
ホワイトバランス:任意
クリエイティブルック:PT(ポートレート)
ドライブモード:連続撮影(LoかMid)
認識対象:人物
コントロールダイヤル(シャッタースピード):250~500以上(Pモードは操作不要)
露出補正:任意の明るさに

対象が人物の場合、フォーカスエリアを「ワイド」、フォーカスモードを「AF-C」、そして認識対象を「人物」にセットし、ピント合わせはカメラに任せてしまうのが最善です。
色関連はクリエイティブルックの「PT(ポートレート)」を使って、肌色を優しい感じに仕上げましょう。
撮影モードは晴れた屋外なら「P」で十分ですが、詳しくは後述しますが屋内や薄暗い状態だと「Sモード」を活用する必要があります。

お子さんの動きが激しい場合、なかなか真ん中に捉えるのが難しいですね。
そんな場合は連写を使うと効果的ですが、あまりに早い連写だと同じような写真を量産してしまい、後で見返すのが大変になります。
なので連続撮影の「Mid」あたりを使いましょう。(中高生の部活など本格的なスポーツ撮影ならHi+もアリですね)

元気よく走り回るお子さんを撮るときに気を付けたいのが「被写体ブレ」で、特に夕方や曇り、また体育館などの屋内ではシャッタースピードが足らずに被写体ブレの危険性が高まります。
もし「P」モードで撮っていて足元の地面にはピントが来ているのに、人物はぼやけているという場合、ピンボケの他に被写体ブレも疑う必要があります。
撮れた写真を確認して、シャッタースピードが1/250や1/125、もしくはそれ以下であれば一度「Sモード」を使ってシャッタースピードを強制的に1/500以上にしてみましょう。

どのくらいのシャッタースピードが適切かは経験が必要ですが、小さな子供であれば1/500ぐらいで大体止まります
↓↓レンズメーカータムロンのHP、シャッタースピードの目安が載ってますよ

シャッタースピードを強制的に速くするとISO感度が上昇して画質が犠牲になりますが、撮れない(ブレる)よりははるかにマシです。
最適なシャッタースピードのカンを身に着けるのはかなりの経験が必要になるので、まずは撮れることを優先するのがおすすめです。
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