これから一眼カメラを始めよう思っている方
一眼レフは持っているけど、そろそろ新しいミラーレス一眼に買い替えようかと考え中の方
結局「ミラーレス」って何?一眼レフとは何が違うの?
そんな風に思っていませんか?
もちろん言葉の意味やカメラの構造なんて知らなくても、楽しく写真は撮れます。
お店に行ったりネットを見れば、最近は一眼レフではなくミラーレス一眼が主流になりつつあるのも分かります。
でも・・・
自分もミラーレス一眼でいいのかな?やっぱり一眼レフの方が良かったってならないかな??
高い買い物なので後悔したくないですよね?
それでこの記事では・・・
を、なるべくわかりやすく紹介します。
これからミラーレス一眼を買おうと思っている方は是非参考にしてみてください。
ミラーレス一眼とは「反射ミラー(鏡)」が廃止されたカメラのこと
まず始めに、そもそもの「ミラーレス」の意味と「一眼レフ」とどのように違うのか、説明しますね
もちろん「別に言葉の意味とか構造とかはいいから」って方は読み飛ばしてもらってもOKですよ!
昔のカメラの構造そのままでフィルムだけデジタル化したのが「一眼レフ」
なんか複雑な構造ですね
昔は今ほどにデジタル技術が無かったので、鏡とかバネとか歯車とかの組み合わせで何とかするしかなかったんですよ
「一眼レフ」は昔のフィルム式カメラ時代の構造をそのままデジタル化したものです。
昔のカメラは「ファインダー」、つまり写真を撮るときに覗く窓が必ずついていましたね。
一眼レフはレンズを通して見える景色を、カメラ内のミラー(鏡)で反射させながら直接ファインダー(覗き窓)に届ける方式です。
実は一眼レフの「レフ」とは、英語の「レフレックス(反射)」から来ています。
つまり「一眼レフ」とは「レンズが一つ&反射ミラー付き」という意味なんですね。
昔のカメラのフィルム部分だけをデジタルに置き換えたのが、従来の「デジタル一眼レフ」と呼ばれるものです
全てをデジタル化して反射ミラーを廃止したのが「ミラーレス一眼」
ずいぶんすっきりしましたね!
デジタル技術の進化で、古い方式に頼る必要がなくなったということですね
「ミラーレス一眼」とは一眼レフの古い部分、つまりフィルム時代の名残ともいえる反射ミラー(鏡)なども含めて全てデジタル化したカメラの事です。
従来、鏡を使って物理的に反射させながら届けていた画像をデジタル化し、小型モニターを使って一眼レフと同じように扱えるようにしています。
つまり技術の進化によってこのミラー(鏡)が必要なくなったので、これからのカメラはほぼ全てこの「ミラーレス一眼」になると思われます。
つまり完全にデジタル化されて、カメラの中に従来のミラーが無くなったので「鏡が無い一眼」→「ミラーレス一眼」と呼ばれるようになったんですよ
余談ですが、たまにごっちゃになって「ミラーレス一眼レフ」と書いちゃっている人がいますが、これは間違いなので気をつけましょう。(レフ=レフレックス=反射(鏡)の意味なので)
ミラーレスと一眼レフの違いとメリット・デメリット
構造と言葉の意味はなんとなくわかりましたけど、実際写真を撮る時にどんな違いがあるんですか?
基本的にはミラーレス一眼にはメリットが多いですが、まだまだ一眼レフの方が優れているところもあります。そのあたりを見てみましょう。
では次は、もっと具体的な一眼レフとミラーレスの違いについて見てみます。それぞれに得意分野と苦手分野がありますので、自分にあったカメラを選びましょう。
ミラーレス一眼は一眼レフに比べて小型軽量な機種が多い
ミラーレス一眼のメリットの一つはなんといってもこの小型軽量です。
ミラーレスはその名の通りカメラの本体内にレフ機構(鏡)が無いので、一眼レフと同じ性能でも小型化が可能です。
逆に一眼レフの場合はレフ機構、つまりミラー(鏡)が稼動するスペースがカメラ内にどうしても必要なので、必然的に大きく、重くなってしまいます。
同じEOS Kissなのにミラーレスと一眼レフとでは大きさも重さも全然違いますね!
一眼レフにはカメラ内にレフ機構(反射ミラー)が収まっていますからこれは当然ですね
ほとんどの人は荷物は小さいに越したことはないはずなので、このミラーレスの小型軽量は大きなメリットとなるでしょう。
小さくて軽いとどこへでも持ち出そうという気持ちになりますね
最近のミラーレス一眼は瞳AFがあるのでピント合わせがめっちゃ楽!
一眼レフってピント合わせの機能が劣るんですか?
そんなことはなく一長一短なんですが、人を撮る場合に限定すれば、ピント性能はミラーレス一眼の圧勝です
ちょっと前からスマホでも人を撮る時は「顔認識」、つまり人の顔を見つけると自動でそこにピントを合わせてくれますね。
最新のミラーレス一眼でも、殆どの機種で同じような顔認識AFや瞳AFが使えます。
しかし、一眼レフの場合はそうはいきません。
実は一眼レフは構造上顔認識や、さらに進んだ瞳AF(自動で人の目を認識してピントをそこに合わせる)というのは難しいのです。
一眼レフのファインダーは昔ながらに鏡で映像を回しただけの「素通し」なので、そこにデジタル技術は使えないんです
本格的な一眼レフで最新の機能が使えないのは意外に思うかもしれませんが、人を撮る機会が多い方はミラーレス一眼のほうがかなり便利に使えるでしょう。
せっかくの一眼カメラなのにスマホより遅れているのはいやだなぁ
もっとも一眼レフにも「ライブビュー機能」(ファインダーではなくスマホのように液晶画面を見ながら撮る方法)があります。
最近では一眼レフでもライブビューで瞳認識AFができものもある(キヤノンなど)ので、「人を撮る時はライブビュー!」と割り切れるなら、一眼レフでも大丈夫かもしれません。
ただ、一眼レフのライブビューはメーカーや機種によってはピント性能がイマイチな場合もあります。事前に評判をよく調べましょう
ミラーレス一眼は「見たまま」に撮れるので簡単
見たままに撮れるって当然では?これはどういうことですか???
大げさな言い方ですが、一眼レフはシャッターを切ってプレビューを見るまでどんな明るさの写真になるかわからなかったんですよ
実はカメラの世界では長らく「見たまま」に撮れるのは当然ではありませんでした。
なにせ一眼レフのファインダーは言うなれば「望遠鏡」のようなもので、レンズを通った実像がそのまま見えているだけなのです。
ですからカメラの自動露出が、ちゃんと見た通りの明るさになっているかは「撮ってからのお楽しみ」というわけです。
では一眼レフでのありがちな失敗例を見てみましょう。
自分の目にはもっと花が明るく見えていたんですけど
実はこれは写真の世界ではよくある失敗です。
人間の目はカメラのセンサーよりはるかに性能が良いので、明るい背景の下でも見たい物(この場合は花)をはっきり明るく見せてくれます(限度はありますが・・・)
一方でカメラのセンサーは残念ながらそこまでの性能はなく、空のような明るい物、白い物が画面内にあると、この写真のようにメインの被写体の明るさが狂ってしまうことがよくあるのです。
なので、従来の一眼レフの時代まではとにかく一枚撮ってみて、暗すぎたり明るすぎたりした場合は調整(露出補正)してもう一度撮る、というのを納得がいくまで繰り返すのが普通でした。
一眼レフって面倒ですね・・・
面倒と言ってしまえばそうなんですけど、光の状況やカメラのクセを覚えて撮る前からある程度露出を予想できるのが「カメラの腕」と考えられていたんですよ・・・
一方でミラーレス一眼は画像は最初にデジタル化され、露出の設定などがされてからファインダーに表示されるので、シャッターを押す前からどんな色や明るさで撮れるかがわかります。
ぱっと見て「暗いなぁ!」と思ったら、撮る前に露出補正で明るく調整すればいいだけです。
また、最近ではスマホのように色々なフィルター効果をかけることもできますが、それも画面で効果を確認しながら撮れるので、とてもイメージしやすいです。
ミラーレス一眼はファインダーに表示されている画像がそのまま記録されるので、イメージが沸きやすいんですよ
難しい操作は出来そうにないので簡単なのは助かります
ミラーレス一眼は一眼レフに比べてバッテリーの持ちがかなり悪い
これは撮れる枚数が少ないってことですよね?それは困るなぁ
恐らくほとんどの人にとってミラーレスの最大のデメリットがこれでしょうね
撮る瞬間だけでなく、カメラを構えている間中ずっとセンサーや液晶画面を起動しておく必要があるミラーレス一眼は一眼レフに比べて電気を遥かに沢山使います。
例えば一眼レフのキヤノンのEOS 5D MarkIVの撮影可能枚数が約900枚なのに対して、同じバッテリーを使うミラーレス一眼のキヤノンEOS R5は約220枚と、半分以下どころか1/4以下しか撮れません。
もちろん予備バッテリーを用意すればいいという見方もできますが、お金もかかる上にかさばりますので、その点では注意が必要となるでしょう。
途中で電池が切れたら意味ないからなぁ
ミラーレス一眼は動いている物にピントを合わせるのはちょっと苦手
これは聞いたことがあります。動き物には一眼レフの方が有利なんですよね?
以前はそういわれていましたが、最近ではその差はほとんどなくなりつつあります
一般的にミラーレス一眼は一眼レフに比べて「動き物に弱い」と言われています。
これはミラーレス一眼が出始めの頃、ピント合わせに「コントラストAF」という「わりとのんびりした」方式を採用した機種が多かったことに由来しているようです。
コントラストAFはピントが合うのがワンテンポ遅れるので、早く動いているものに合わせるのは至難の業でしたね・・・
しかし最近では、中級機種以上のミラーレス一眼にはほぼ一眼レフと同様の「位相差AF」やそれに類するピント合わせ機構が組み合わされてるようになりました。
もちろんエントリー向けのミラーレス一眼の中には、いまだに「コントラストAF」を採用している機種がまだまだあるのも事実です。
と言っても、じゃぁ一眼レフであれば安い機種でも動き物にピントがバシバシ合うのかと言われたら、やっぱりそうでもないので、このあたりは正直価格がものをいう所なのかもしれません。
結局のところミラーレス一眼でも一眼レフでも、グレードが高いものは高性能で安い物はそれなり、ということです
今のところ交換レンズは一眼レフの方が豊富
大抵の場合、ミラーレス一眼はそのメーカーに対応したミラーレス一眼専用のレンズしか使うことができません。
ですから比較的最近ミラーレス一眼に参入したキヤノンやニコンは、これからミラーレス一眼専用のレンズを充実させていく段階であり、レンズの数はお世辞にも豊富とは言えません。
一方で一眼レフは長い歴史があるのでレンズの種類も豊富で、さらに言えば中古レンズも豊富に市場に出回っています。
手ごろな価格で色々なレンズを使ってみたいという方は、中古レンズが揃っている一眼レフは魅力かもしれません。
キヤノンやニコンは、専用のマウントアダプターを使って一眼レフ用のレンズを使うという方法もあります
ミラーレスのファインダーはモニターなので見え方が不自然な場合も
構造の違いの所でも触れましたが、鏡を使って実像そのままを届ける一眼レフと違い、ミラーレス一眼のファインダーで見るのはモニターに映ったデジタル画像です。
ミラーレス一眼のファインダーも最近は性能が良くなったとはいえ、やはりモニターを通しているので色合いが現実のものとは微妙に異なる場合がよくあります。
さらに動きの速いものなどは微妙にカクついたりタイムラグが出てしまうことも・・・。
もちろん普通に撮る場合には気づかないレベルではあります。
しかしプロのスポーツカメラマンや、趣味であっても野鳥や戦闘機といった高速で動くものを追いかける人はこの性能を非常に重視します。
ミラーレス一眼のファインダーの見え方は好みがあるので、可能なら一度実機を確認してみることをお勧めします
一眼レフには長年培った信頼性と操作体系がある
一眼レフの歴史は長いので技術的に安定していて信頼感があります。
また、ミラーレス一眼はまだまだ過渡期のため、モデルチェンジする度にメニューの構成やボタン、ダイヤルの配置が変わってしまうことも珍しくありません。
一方で一眼レフは最新機種でも以前の機種と操作がほとんど変わらない場合もあります
これは「もはや体の一部」と言えるレベルまで、カメラの操作を体で覚えるプロカメラマンが好んで一眼レフを使い続ける理由の一つとなっているのかもしれません。
最近ではいよいよプロカメラマンもミラーレス一眼への乗り換えが進んでいるそうですよ
一眼レフにはカメラとしてのなんとも言えない魅力がある
クルマの世界では、便利なオートマ車ではなく敢えてMT車を好む人がいます。
ミラーレス一眼がオートマ車だとすれば、一眼レフはMT車と言ったところかもしれません。
一眼レフはデジタル化されたとはいえ、基本の操作方法はフィルム時代から変わっていません。
思い通りに撮影するにはある程度のカンや経験が必要になってきます。
それはある意味不便ではありますが、今敢えてその不便を楽しみたい気持ちにさせてくれる魅力があるのです。
そう遠くない将来、一眼レフもクラシックカメラと呼ばれる日が来るかもしれませんね。
カメラは趣味性が強いので、簡単に綺麗に撮れれば良いという訳ではない、と感じる人もいるということです
ミラーレス一眼と一眼レフで画質に違いはない
上の二枚はそれぞれミラーレス一眼と一眼レフで撮った写真です。
これだけを見てどっちがミラーレスでどっちが一眼レフで撮ったかわかりますか??
ぶっちゃけ一眼レフとミラーレス一眼とではどっちが綺麗に撮れるんですか??
撮りやすい、撮りにくいを別にした場合、純粋な画質はミラーレスも一眼レフも全く違いはありませんよ
構造の所でも触れましたがミラーレスと一眼レフの違いは、撮る前の画像を「鏡を使って実像を通すか、デジタル化してモニターで見せるか」の違いだけです。
ですから実際に写真を撮るのに重要な絞り、シャッター、センサーなどは同じ世代のモデルであれば原則同じものが使われることになります。
もちろん「ピントの合わせやすさ」や「重さ」なども写真のクオリティに無関係とは言いませんが、同じセンサーで同じ露出で撮れば、出てくる写真はほぼ同じです。
つまり、純粋な画質に関しては「ミラーレスだから」とか「一眼レフだから」ということは関係ありません。
例えばポートレートを撮る場合、一眼レフではちゃんと目にピントを合わせるのはかなりテクニックが必要なんです。ここでは仮に5割がピンボケになったとします。
私なら1割撮れるかどうかだろうなぁ・・・
同じ条件でミラーレス一眼で瞳AFが使える機種なら、恐らくピント的中率は9割を超えるはずです
そんなに違うんですね!それならやっぱりミラーレス一眼がいいんですね!
そう思いますね。ですが、ピントが合っている写真を比較した場合、画質に関しては違いはありませんよ。あくまでも簡単に撮れるかどうかだけの違いです
写真の純粋な「画質」は画素数やセンサー、レンズなどの方が大きく影響するのです。
どっちがいい?ミラーレスと一眼レフをシーン別で比較
次は被写体別に、ミラーレスと一眼レフのどっちのカメラが向いているのか違いを比較してみました。
皆さんが撮りたいと思っているジャンルはミラーレス向きでしょうか?それとも一眼レフ向きでしょうか??
日常スナップ
散歩しながらとか、ちょっとした日常の風景などは、まさにミラーレスの独壇場。
そもそもカメラを持って出ていることが重要で、重くてかさばる一眼レフは、いざという時手元にない。
外出先とかでちょっといい景色を見つけたら撮りたいです
いつもカメラ持ち歩く、というのは結構大変なんですよ。ミラーレスの中でもなるべく小型のものを選ぶとよいですね
もっともお散歩カメラだけを考えるなら、ミラーレス一眼よりも普通のデジカメの方がよりコンパクトではあります。
「日常スナップ」でのおすすめ度
ミラーレス ★★★★★
一眼レフ ★☆☆☆☆
ポートレート(人を撮る)
これもミラーレスの得意分野。顔認識AFや瞳AFでどんどん撮れる。
一眼レフはキチンと顔や目にピントを合わせるにはそれなりの技術が必要。慣れないうちは微妙なピンボケを量産することも。
ポートレートとまでは言わないですけど、人はたくさん撮ると思うんですよ
人メインでこれからカメラを買う人が一眼レフを選ぶメリットはあまりありませんよ。最新の瞳AFを使えるミラーレス一眼が正解だと思います
「ポートレート」でのおすすめ度
ミラーレス ★★★★★
一眼レフ ★★☆☆☆
自然・風景
動かない景色を撮る分には、ミラーレス一眼と一眼レフのどちらを使っても特に違いは出ない。
山歩きなどで荷物を減らしたい場合はミラーレスがやや有利。
一方で超望遠やマクロ、明るいレンズなどレンズがものをいうジャンルでもあるので、中古を含めたレンズの入手のしやすさは一眼レフに軍配
風景景色は割と色々なレンズを使うんですが、ミラーレス用のレンズはまだ種類が少なかったり、ちょっと高かったりするので揃えるのが大変なんですよ
レンズの事まで考えると一眼レフの方がいいのかな?
確かに中古レンズが豊富な一眼レフの方が手を出しやすい環境ではありますが、ミラーレスのメリットも捨てがたいので難しい選択になりますね
「自然・風景」でのおすすめ度
ミラーレス ★★★★★
一眼レフ ★★★★★
家族・子供
子供ってじっとしていないですよね、その場合はどっちの方が向いていますか??
動き回る子供の場合は一眼レフよりも、顔認識や瞳AFが使えるミラーレス一眼の方が有利なことが多いですね。
小学校の運動会程度までであれば最近のミラーレスなら問題なし。
むしろスナップ同様、いつでも気軽に持ち出せるサイズであることが重要。
野球やサッカー、バスケといった子供の部活をかなり本格的に追いかけたいなら、現時点では一眼レフの方が安く済む。
もし遠くから超望遠で大きく写したいとか、体育館など暗い環境でも画質に妥協したくない、となれば機材にかなりの投資が必要です。そうなれば中古が出回っている一眼レフが有利ですね
「家族・子供」でのおすすめ度
ミラーレス ★★★★☆
一眼レフ ★★★☆☆
テーマパークでのショー
テーマパークのキャラクターにはミラーレスお得意の顔認証AFも瞳AFも役立たず。
大抵ちょっと遠くからしか見れない人気のショーではミラーレスか一眼レフかよりも、どれだけ「いい望遠レンズ」を持っているかの方が重要。
一方で、泊まりになる人は割り切って小型軽量のミラーレスも有、オートフォーカスの得意な機種さえ選べばミラーレスでもそこそこ撮れる。
「テーマパーク」でのおすすめ度
ミラーレス ★★★★☆
一眼レフ ★★★★☆
電車・飛行機・野鳥
このジャンルを本格的に撮りたい人は、「超望遠レンズ」、中級者向け以上のカメラ本体(ボディ)の両方が必要。
ただ、以前は一眼レフ一択のジャンルだったが、最近になって「動物の目」や「乗り物」を識別してピントを合わせるミラーレス一眼が登場。
今後このジャンルもミラーレス一眼に置きかわっていく可能性が高い。
この野鳥や飛行機などはカメラの中でもかなりお金がかかるジャンルなので、ある程度の出費の覚悟は必要です
「電車・飛行機・野鳥」でのおすすめ度
ミラーレス ★????
一眼レフ ★★★★★
ミラーレスが向いているのはこんな人
以上のことを踏まえて、自分がどちらのタイプか考えてみましょう。
スマホからのステップアップの人
これありますよね、スマホのカメラだと物足りないというか、もっと本格的なのが撮りたいなぁって
いいですね、スマホカメラに慣れている人は、撮り方がほとんど同じのミラーレス一眼の方がすんなり馴染むと思いますよ!
スマホで写真を撮るのに慣れている人は、ミラーレス一眼の「画面を見ながら撮る」というスタイルにすぐ慣れるはずです。
逆に、「撮ってみると思っていたより明る過ぎた(暗過ぎた)」が結構起きる一眼レフは、ちょっとストレスに感じてしまうかもしれません。
簡単にきれいな写真が撮りたい人
あんまり難しい操作はできないかも・・・
ミラーレス一眼は「見たまま」に撮れるので、イメージが掴みやすく撮りやすいですよ
別にカメラはなんでもいいから、とにかく簡単に綺麗な写真が撮りたい!という人にもミラーレス一眼がおすすめです。
繰り返しになりますが、特に明るさが「撮ってみないとわからない」一眼レフは、少しハードルが高く感じるかもしれません。
ミラーレス一眼はオートマ車、一眼レフはマニュアル車という感覚なので、楽をしたいならミラーレス一眼がおすすめです。
撮るかどうかはともかくカメラを首から下げていたい人
カメラを首からぶら下げてるのって、それだけでなんか気分があがりますよね
ちょっとメカメカしい一眼レフに対して、ミラーレス一眼はデザインも色々あってお気に入りの一台を選べると思います
ある程度形が似たり寄ったりの一眼レフに比べて、ミラーレス一眼は見た目がオシャレな機種もたくさんあります。
撮るかどうかは別にしてカメラをぶら下げていたい、と思える人は、ミラーレスの方が色々デザインが選べるので楽しいかもしれません。
一眼レフが向いているのはこんな人
ここまでミラーレスの利点を説明してきましたが、もちろん一眼レフがダメだ、というわけではありません。
例えば、以下のジャンルに真剣に取り組みたい、という方は一度一眼レフも検討した方がよいでしょう。
電車、野鳥、飛行機を本格的に撮りたい人
確かに公園とかで野鳥を撮っている人のカメラって、すごく大きいのが多いですね
このジャンルはとにかく「ちょっといい機材」をそろえる必要があるんです。今のところミラーレス一眼よりも一眼レフの方が手を出しやすいのは間違いないですね
率直に言って、電車や野鳥、飛行機などを真剣に撮るには、かなり本格的な機材が必要になります。
スナップやポートレートなどは安いエントリー機種でも腕である程度カバーできます。
しかしこの野鳥や飛行機といったジャンルは、超望遠レンズやピント合わせが高速で正確なカメラ本体といった、ある程度機材の質がものを言うのも事実です。
そして現時点でミラーレス一眼で超望遠レンズと動き物に使えるカメラ本体を揃えると、冗談抜きで車が買える金額になります。
野鳥や飛行機の撮影を全くの1からのスタートするなら、まだあと数年は中古が豊富な一眼レフの方が始めやすいでしょう。
ゆくゆくはライカやハッセルブラッドなどのフィルムカメラやクラシックカメラに行きたい人
この間とっても古そうなカメラで撮っている人を見かけました
フィルムカメラでしょうね。写真は趣味性が強いので、ただ簡単に綺麗に撮れるだけでは面白くないという考え方もあるんです
簡単に綺麗な写真が撮りたいなら、なるべく新しいカメラを使うべきです。
でも、写真にはシャッターを押すまでの「プロセス」があります。
絞りやシャッタースピード、ISO感度などをじっくりと追い込んでギリギリの一枚を撮る。
そんなある意味カメラの「様式美」に魅力を感じるなら、それはフィルムカメラやクラシックカメラの世界への招待状なのかもしれません。
写真の世界を一生かけてドップリと浸かってみたい方。ただ撮れたら良いでは満足できそうにない方は、きっとミラーレス一眼では簡単すぎて物足りなく感じるでしょう。
理屈抜きで一眼レフに魅力を感じる人
あーでもこの気持ちちょっとわかりますね、一眼レフの方がなんかカッコイイって言うか・・・
そうなんですよ。シャッター音とかメカメカしいデザインとか、金属ボディのひんやり感とか、一眼レフにしかない魅力はたくさんあります
良い道具というのは、所有しているだけで気分が良いものですよね。
最新の方式とは言えなくても、扱うのに練習が必要でも、そんな道具だからこそ愛着が沸く、ということがあるかもしれません。
一眼レフはまさにそんな存在です。
ミラーボックスが上下する重厚感のあるシャッター音や、大柄のボディをぶらさないためのしっかりしたグリップなど、一眼レフにはカタログスペックには現れないたくさんの魅力があります。
一眼レフのメカメカしいデザインに痺れるというなら、それはもう是非一眼レフを使いこなすべき人だと言えるでしょう。
一眼レフは近い将来無くなるの?
やっぱり後から出たミラーレス一眼の方が性能としては良さそうですね、一眼レフはもう無くなる運命なんでしょうか・・・
無くなるかはともかく、少なくはなるでしょうね。メーカーとしても売れ行きが落ちてきた商品をいつまでも作る訳にはいかないでしょうし・・・
少し前までは「動き物には一眼レフ」、「初心者向けやポートレートはミラーレス」と住み分けができていました。
しかし最近ではキヤノンのR3やソニーのa9といったプロ仕様のミラーレス一眼も登場しています。
今後さらにミラーレスの技術が向上し、「一眼レフでないと撮れない」というジャンルがほぼ無くなるのは間違いないでしょう。
いずれ一眼レフは今でいう所のフィルムカメラのような、実用よりも趣味性が高いカメラとして、一部のマニア向けの製品だけになってしまうのかもしれません。
一眼レフに興味があるなら、まだある程度自由に手に入る今がラストチャンスかもしれません
まとめ:特にこだわりが無ければこれから買うならミラーレスがおすすめ!
いかがだったでしょうか。
「これからスポーツや飛行機や野鳥といった激しい動きのものを本格的に撮りたい!」という人以外は基本的にミラーレス一眼を選ぶのが良いと思います。
さらに最近ではAIを搭載して鳥や動物の目だけでなく、車やバイクといった乗り物を自動で識別してピントを合わせてくれるようなミラーレス一眼も登場しました(まだまだ高いですが)
一方で、まだちょっと動き物には弱いかな?と思えるミラーレス一眼があるのも事実です。
ですから買う前に、その機種で自分の撮りたい物がちゃんと撮れるかどうかよく検討することが重要です。
予算に応じて、自分の必要な機能を持ったカメラを選ぶようにしましょう。
この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しく思います。最後まで読んで下さってありがとうございました。
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