この記事は2024年12月13日発売の「Z50II」に関する記事です
旧モデルの「Z50(IIではない)」とは対応するSDカードの規格に違いがありますので、旧モデルのZ50のSDカードをお探しの場合は以下の記事を参照してください。
こんにちは!カメラ歴15年、カメラ総購入台数28台のNEKO(ねこ)です!
この記事では、僕がニコンZ50IIで実際に使っているSDカードを紹介しています。
もちろんただの商品紹介ではなく、ニコンZ50IIが対応しているSDカードの規格や、それに合ったSDカードの見分け方など、初心者の人向けになるべく簡単に説明しています。
加えて、SDカード選びの注意点なども載せていますので、是非SDカード選びの参考にしてくださいね!
この記事でわかる事
- 僕が実際に使っているニコンZ50IIにオススメのSDカードを紹介
- 必要な容量の目安
- ニコンZ50IIを快適に使うために必要なSDカードの規格
- SDカード選びの注意点
など
*この記事の内容は2024年12月時点の最新ファームウエアのニコンZ50IIを使って検証、執筆されています。
記事の内容の正確性には最新の注意を払っていますが、製品やファームウエアの仕様変更などで検証した内容が古くなり、事実と相違する可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
僕がニコンZ50IIで実際に使っているおすすめSDカードを紹介
それでは早速ZV-E10 IIにおすすめSDカードを紹介しますね
おすすめ1:Nextorage(ネクストレージ) UHS-II V60
僕がニコンZ50IIで使うために新たに購入したSDカードがこの「Nextorage UHS-II V60」です。
Nextorage(ネクストレージ)というメーカーは知名度はいまひとつですが、れっきとした日本メーカーで、元々はソニーの関連企業だった由緒正しいメーカーとのこと。
この「Nextorage UHS-II V60」はビデオスピードクラスV60に対応し、最大書き込み速度が100MB/sのミドルクラスのSDカードで、RAWでの連写や4K30P程度までの動画撮影には十分な性能です。
さらに、あくまでも「僕の環境下で」の話ですが、4K60Pでの動画撮影にも今のところ問題なく使えています。(とはいえ4K60P使用時の推奨性能を下回っているので、4K60Pに使用するかどうかは自己責任でお願いします。)
Z50IIの初めてのSDカードに是非☆
日本のメーカーなら、なんか安心
まぁ実際評判も良いようなのでおすすめですよ
おすすめ2:Lexar Professional 1667x UHS-II V60
割と最近買ったのがこのレキサーのV60です。この値段でV60のSDカードが買えるなんてびっくりですね!
もう一つ、Z50IIにおすすめのSDカードがこの「レキサー プロフェッショナル 1667X」です。
レキサーと言えばメモリーカードでは古くから有名なメーカーで名前は聞いたことがあるという人も多いと思いますが、2017年に中国の会社に買収され今はれっきとした「中国メーカー」になっています。
特徴としてはとにかく安く、恐らくビデオスピードクラスV60の中では最安値なのではないかと思い、試しに買ってみて使っていますが、普通に高性能なので驚きです。
とにかく安くでV60のカードを試してみたい人におすすめですね☆
長回しをしたり、高画質な設定で撮りたい場合はV60を選んでおくのが安心です
おすすめ3:サンディスクExtreme UHS-I V30
僕が予備としていつもカバンに入れているのがこのサンディスクの「Extreme」です。性能は控えめですがとても安く買えるので大容量でも揃えやすいですよ!
僕が予備として普段から一緒に持ち歩いているのがこの「サンディスクExtreme」という比較的安価なSDカードです。
詳しくは後述しますが、ニコンZ50IIで動画を撮る予定が無く、しかも連写が必要な撮り方もしない(ゆっくり1枚ずつ撮る予定)ならこの「サンディスク Extreme」の64GBでも約4000枚近く撮れるので、とりあえずはこれで十分だと思います。
ちなみに僕は安価な分容量は大きめの256GBを選びました。
Z50IIを写真メインで使う人、なるべく費用を抑えたい人にもおすすめです。
「4K動画を撮らない」&「写真も連写はしない」の場合はそこまで高性能なSDカードは必要ありませんよ
私みたいな「お散歩フォト」ばっかり撮るならこれぐらいでも十分なんだね!
おすすめ4:サンディスク Extreme PRO UHS-II V90
最後は参考としてビデオスピードクラスV90のSDカードを紹介します。同じ容量でもかなり値段が高いので、本当にこのクラスが必要かどうか見極めてから買うようにしましょう。
最後に、ニコンZ50IIの性能を余すことなく、最大限に引き出したい人にオススメなのがこの「サンディスク Extreme PRO UHS-II V90」です。
このExtremePROには「V30」、「V60」、「V90」と3つのグレードがありますが、ここでおすすめするのは一番グレードが高い「ビデオスピードクラスV90」に対応したカードです。
詳しくは後述しますが、発売日時点でニコンZ50IIの「Z50IIに使用できるメモリーカードについて」のページには、「4K(3840×2160)60p/50p の動画撮影および再生時には、最大 250MB/s 以上の転送速度を持つ UHS スピードクラス 3 以上のカードをおすすめします。」とあります。
これは相当高性能なSDカードということになりますが、この「サンディスク Extreme PRO UHS-II V90」はメーカー公称の最低書き込み速度が「260MB/s」(読み込み速度ではない点に注意)と相当高速で、この条件に合致します。
ただ、見ての通りかなり高価なSDカードであるので、Z50IIが初めてのミラーレス一眼だという方はとりあえずもう少し安価なSDカードで始めて、様子を見てからでもいいかもしれません。
こんな高いSDカードが必要なの!?
あくまでも4K60Pで動画を撮る場合の「ニコンのおすすめ」ですから・・・、最初はそこまでハイクオリティな設定で撮らなくてもいいんじゃないでしょうか??
ニコンZ50IIに必要なSDカードの容量はどれくらい?
では次に、VLOGCAM ZV-E10 II にはどれぐらいの容量のSDカードが必要なのか、調べてみましょう
写真:64GBのSDカードだと最高画質で撮れるのは約4200枚(JPEG)
上の表はニコンZ50IIの「主な仕様」に掲載されている表ですが、この表をみると32GBのSDカードだと約2100枚の写真が撮れるということがわかります。(画質モード「FINE」、画像サイズ「L」の場合)
つまり写真だけの人であれば64GBのSDカードを用意すれば大体4000枚近く撮れる計算になるので、とりあえずはそれで十分だと思います。
ですが、動画もちょくちょく撮ったり、レタッチ用のRAWファイルも同時に記録するとなると撮影可能枚数は一気に少なくなるので、可能なら余裕を見て128GBにしておくのが安心かもしれません。
4000枚も撮ることないよ!
一回で4000枚はなかなかですが、マメにスマホやPCに移さないと結構すぐに溜まっちゃいますよ!僕の場合は大体128GBを入れっぱなしにして、予備で64GBを一枚持って出ますね
4K動画:128GBのSDカードだと撮れるのはたったの47分?
では動画の場合はどうでしょうか?
同じくニコンZ50IIの「主な仕様」によると、256GBのSDカードに最高画質の動画が約94分撮れる仕様になっていますが、これはつまり128GBのSDカードだと「たった47分」しか動画が撮れない計算になります。
もちろんこれはあくまでも画質を最大にして撮った場合で、例えば画質をワンランク落として4K30Pにすれば、128GBでも95分程度の4K動画の撮影が可能になります。
なので、動画をたくさん撮る予定ならSDカードは最低でも128GBを、予算が許せばもう一つ大きい256GBを用意するのがおすすめです。
64GBのSDカードだと23分しか撮れないってこと!?
あくまでも4K動画を最高設定で撮れば、の話です。画質を少し下げればもっと撮れますが、それでもやっぱり最低128GBは欲しいところですね
ニコンZ50IIを快適に使うために必要なSDカードの性能
ではここからはニコンZ50II の性能を最大限に引き出すSDカードの見分け方を説明します。なるべく簡単に解説しますね!
ニコンZ50II はUHS-II規格に対応
まずは基本的な点ですが、ニコンZ50IIはエントリークラスのカメラには珍しく「UHS-II」規格のSDカードに対応しています。
旧モデルのZ50は低速な「UHS-I」規格にしか対応していなかったので、ここは大きく進化したポイントです。
このUHS-II規格に対応したおかげで、より高速なビデオスピードクラスV60やV90のSDカードの性能をフルに使うことができ、連写や4K動画などで特に大きなアドバンテージになっています。
UHS-IIに対応していないカメラだと、SDカードがボトルネックになってしまうので、今回Z50II がUHS-IIに対応したのはニコンの「本気の現れ」とも言えそうですね
SDカードの性能は「ビデオスピードクラス」を見れば一発でわかる!
ニコンZ50IIで使うSDカードの性能を一目で見分ける方法、それがSDカードの「ビデオスピードクラス」です。
「ビデオスピードクラス」とはSDカードの「書き込み性能」をわかりやすくクラス分けしたもので、性能が低い順から「V10」、「V30」、「V60」、「V90」の4つに分かれています(2024年12月現在)
同じようなデザインのSDカードでも、このビデオスピードクラスが違うと値段や性能がかなり変わるので、SDカードを買う時はこの「ビデオスピードクラス」がどれなのか、よく注意するようにしましょう。
ビデオスピードクラスがどれかはどこでわかるの??
カード表面にもロゴがプリントされていると思いますが、確実なのは買う時に商品説明をよく見ることですね
写真のみ&ほとんど連写をしないなら安価なV30のSDカードでOK!
ではここからは撮影タイプ別で必要なSDカードの性能を見てみましょう。まずは動画は殆ど撮らない&ゆっくり1枚ずつ撮るタイプの人に必要なSDカードの性能です
ニコンZ50IIを写真メインで使う予定で、かつスナップや旅行写真などゆっくり1枚ずつ撮ることがほとんどの場合は、そこまで高価なSDカードにこだわる必要はありません。
なぜならそもそも動画と比較して静止画(写真)はSDカードに対する負荷は高くなく、RAWでの連写を多用するのでなければ、ビデオスピードクラスV30とビデオスピードクラスV90の違いを感じることは無いでしょう。
なので、まずは安価なビデオスピードクラスV30のSDカードで撮影を始め、連写を多用したり動画撮影をするようになればその時にV60やV90のSDカードを買い増しするのがおすすめです。
私は動画は撮らないから「V30」っていう安めのSDカードで十分ってことだね
動いているものをガッツリ撮るならV60のSDカードにしておけば快適!
では次に、電車や戦闘機、野鳥など高速連写を多用する場合に必要なSDカードの性能です
ニコンZ50IIで野鳥や戦闘機など、動くものを連写を使って撮りたい場合は、ビデオスピードクラスV60かV90のSDカードを選ぶのがおすすめです。
理由としては特にRAWでの連写を繰り返した場合、「書き込み待ち」が発生することがあり、その間は撮れる枚数が少なくなってしまいますが、V60やV90の書き込みが高速なSDカードだと、その書き込み待ちを最小限に抑えることができます。
たった数秒の「書き込み待ち」だったとしても、シャッターチャンスを目の前に待たされるのはとてもストレスなので、ここは頑張って書き込みが高速なSDカードを用意するようにしましょう
連写なんか多分しないけど、先のことを考えてちょっと良さげなSDカードにしておいた方がいいかなぁ・・・
もちろんそういう考え方もアリですね
4K動画を最高画質で撮るならかなり高性能なSDカードが推奨
動画撮影は写真と比べてSDカードにも高い書き込み性能が要求されます。
特にこのニコンZ50IIで4K60P、4K50Pでの動画撮影をする場合はそれ相応、というかかなり高性能なSDカードが必要になるので注意が必要です。
ニコンのサポートページの「Z50IIに使用できるメモリーカードについて」によると、「4K(3840×2160)60p/50p の動画撮影および再生時には、最大 250MB/s 以上の転送速度を持つ UHS スピードクラス 3 以上のカードをおすすめします。」とあります。
注意したいのはこの「転送速度」とは当然読み込み速度ではなく書き込み速度のはずなので、この「最大250MB/s以上の転送速度」を持つのは2024年12月時点でビデオスピードクラスV90のような「ほぼ最高クラス」のSDカードということになります。
最大「読み込み速度」が250MB/sは珍しくないですが、最大「書き込み速度」が250MB/sとなると、V90クラスのSDカードということになります
例えばサンディスクのExtreme PRO V90は最大260MB/sの書き込み速度が謳われていますが、128GBで2万円を余裕で超えますし、比較的安価なネクストレージの最大書き込み速度が299MB/sのV90のカードでも、128GBは2万円前後します。
もちろんこれはあくまでも「ニコンのおすすめ」であって絶対という訳ではないので、もしかするとV60程度の性能でも4K60Pの撮影が十分可能かもしれませんが、そこは自己責任でお願いします。
同じ4Kでも60Pにこだわらずに30Pにフレームレートを下げて撮るならV60のSDカードで十分に撮れるはずなので、スマホで見る前提の動画であれば最高画質にこだわらずに、少し画質を下げて撮るのも一つの方法かもしれません。
そんなカメラ買ったばっかなのにSDカードに何万円もかけられないよ!
あくまでも個人の意見ですがV60でも撮れそうな気はします、もっとも個人が趣味で撮るレベルの動画に4K60Pはちょっと大層なのかもしれませんね
SDカード選びの注意点
では最後に、SDカードを選ぶ際の注意点を説明しますね
SDカードのグレードで画質は変わらない
ちょっとでも綺麗に撮りたいから、思い切って高いSDカード買っちゃお!
あ~ちょっと言いにくいんですが、SDカードを変えても写真の画質は上がらないので、その予算は別に回す方がおすすめです・・・
以前SDカードの口コミで、「このSDカードを使ったら綺麗な写真が撮れるようになった!」のような内容を見たことがあるのですが、残念ながらそれは間違いです。
SDカードの性能の違いはあくまでも「容量」と「書き込み&読み出し速度」の違いだけであり、写真のデータそのものに影響する訳ではありません。
ちょっとでも高画質を、という気持ちはわかりますが、SDカード選びに関しては自分が必要とする性能以上のものを買っても無駄になる、という点には注意しましょう。
写真に関しては800円のSDカードでも3万円のSDカードでも、撮れさえすれば画質は変わりません
偽物注意!SDカードは信頼できるショップで買おう
え!SDカードって偽物とかあるの!?
特にビデオスピードクラス V90対応など、値段が高いものは要注意ですね
実は昔からメモリーカードの類はコピー品や海賊品が出回りやすく、特に大容量や高速といった高価なSDカードは要注意です。
古くて容量も小さいSDカードに最新のSDカードのラベルを偽造して貼り付けるという手口で、ぱっと見は正規品と変わりませんが実際は全く使い物になりません。
また正規品だったとしても、規格上の書き込み性能が安定して出てくれないと、特に動画撮影では異常終了の原因となってしまいます。
なので、特に高価なSDカードを買う時は、有名メーカーや信頼できるメーカー品を選ぶのはもちろん、買うところもオークションや中古品は絶対に避け、ネットショップでも有名で信頼できる店から買うようにしましょう。
聞いたことがないブランドや極端に安い商品、さらに口コミが悪いショップ、口コミがない新規のショップ、オークションなどは避けるのが無難です
SDカードも壊れることがあるので予備を用意しておこう
注意点の最後は、SDカードも壊れることがあるので予備を用意しておく、という点です。
万が一SDカードが急に壊れてしまった場合、予備のカードが無ければ「詰み」になってしまいますし、予想以上にたくさん撮って容量が一杯になってしまったということもあるかもしれません。
さらに、意外とありそうで無さそうであるのが「SDカード忘れ」で、PCにデータを写すためにカメラから抜いたままになっていた!ということも僕は何度も経験しています。
なので、普段から、大容量でなくてもいいので予備を用意しておくなら、万が一の事態でも「取れ高がゼロ」といった最悪の状況を避けることができるでしょう。
もしSDカードが壊れちゃったらそれまでに撮った写真はどうなるの??
壊れてしまったSDカードの復元は難しいでしょうね。せめて予備に入れ替えてそこからの思い出をたくさん撮るしかありません
まとめ:撮影内容に応じて適切なランクのSDカードを選ぼう
もしこのニコンZ50IIが初めてのミラーレス一眼だ、という人であれば、最初からそこまで高価なSDカードは必要ないと思います。
よっぽどRAWで高速連写を多用したり、4K60Pで動画を撮ったりするのでなければ、比較的安価なV60やV30のSDカードで初めて、必要に応じて買い増ししていくのがおすすめです。
さらに「SDカード忘れ」や「容量が一杯」に備えて、V30のものでもいいので1枚予備を用意しておくのも忘れないようにしましょう。
この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しく思います。最後まで読んで下さってありがとうございました。
コメント