SDカードって同じ容量でもこんなに値段差があるのなんで!?どれを買ったらいいの???
SDカードにも「性能」があって高性能なものほど高価です。α6700はミドルクラスなので「ちょっといいSDカード」がおすすめですよ。
こんにちは!カメラ歴15年、カメラ総購入台数27台のNEKO(ねこ)です!
SDカードが欲しい!でもSDカードって種類が多すぎてどれを選んだらいいのか迷いませんか??
それでこの記事では、僕がソニーα6700で実際に使っていておすすめだと思うSDカードを紹介しています。
さらにただの商品紹介ではなく、ソニーα6700が対応しているSDカードの規格や、それに合ったSDカードの見分け方など、なるべく簡単に説明しています。
加えて、SDカード選びの注意点なども載せていますので、是非SDカード選びの参考にしてくださいね!
この記事でわかる事
- 僕が実際に使っているα6700にオススメのSDカードを紹介
- 必要な容量の目安
- α6700を快適に使うために必要なSDカードの規格
- ビデオスピードクラス別、バッファクリアにかかる時間を実際に計測
など
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*この記事の内容は2024年9月時点の最新ファームウエアのα6700を使って検証、執筆されています。
記事の内容の正確性には最新の注意を払っていますが、製品やファームウエアの仕様変更などで検証した内容が古くなり、事実と相違する可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
僕がソニーα6700で実際に使っているSDカード【おすすめ】
では、まずは僕がα6700で使っているおすすめSDカードを紹介します。詳しい説明はそのあとでしますね
ほとんどのユーザーはコレで十分!「プログレードデジタル GOLD 250R UHS-II」
僕がα6700でメインで使っているのがこのプログレードデジタル SDXC UHS-II V60 GOLDです。
このプログレードデジタル SDXC UHS-II V60 GOLDは「ビデオスピードクラスV60」という高速な書き込み規格に対応しており、XAVC HS 4K 120Pといった高クオリティの4K動画の録画にも対応します。
イントラ圧縮やスロー&クイックの最高画質の設定では使えませんが、そのような設定を普通の人が使用することはあまりないでしょう。
もちろん写真においてもビデオスピードクラス V60の高速な書き込み性能の恩恵は大きく、RAW連写も比較的快適に行えます。
動画も写真もソニーα6700の性能を無駄なく発揮させたい人におすすめ☆
プログレードデジタルって聞いたことないメーカーだけど大丈夫??
デジカメWatchの記事によると2017年にアメリカで創業されたメーカーだそうです。僕はSDの他にCFexpressもこのメーカーのものを使っていますけど、問題があったことはありませんね
写真だけ&連写しないならこれでもOK!!「サンディスク Extreme SDXC」
僕がスナップメインでソニーα6700を持ち出すときに使うのがこの「サンディスク Extreme」です。
このサンディスクExtremeはビデオスピードクラスがV30のため、非常に安価で手に入れることができます。
もちろんその分性能は控えめなので、例えば4K120Pのような「高解像度&ヌルヌル動画」のような設定で撮ることはできません。
ですが、それでも4K60Pまでの4K動画も撮ることができますし、写真においてもRAWでの高速連写を多用するような使い方でなければ、書き込み待ちも気になりません。
なるべく安価に大容量カードをそろえたい人に是非オススメです!
上のやつよりかなり安いけど大丈夫なの!?
「RAW連写をしない & 動画は4K60Pで十分」という場合はこれで困ることはないですね。僕はこのカードをいつも予備として使っています
動画性能をフルに性能を引き出したいなら「サンディスク Extreme PRO U3 V90」
「とにかくソニーα6700の最高性能を絞り出したい!」という人のおすすめなのが、この「サンディスク Extreme PRO U3 V90」です。
上のサンディスクExtremeの上位版ですが、ビデオスピードクラス V90対応と2024年現在で最高クラスの性能を誇ります。
このビデオスピードクラス V90があれば、例えばイントラ圧縮や超クオリティのスロー&クイック撮影といった、プロのビデオグラファーが使うようなα6700の動画設定をフルに使うことができます。
ただしその分値段がかなり高価なので、よっぽどのビデオ編集を生業にしている人以外は、ここまでの性能のSDカードは必要ないかもしれません。(僕も持っていますが宝の持ち腐れになってます・・・)
ちなみにこのExtreme PROは同じデザインで「V30」、「V60」、「V90」と3つの性能のバリエーションがあるので、購入の際はビデオスピードクラスをよく確認するようにしましょう。
ここまで高いSDカードが必要ってことがあるの??
「イントラ圧縮」というプロの動画クリエイターなどが使う設定で撮るなら必要ですが、普通はV60でも十分かもしれませんね
ソニーα6700に必要なSDカードの容量はどれくらい?
では次に、容量はどれぐらいが必要なのか、調べてみましょう
4K動画の場合:64GBのSDカードだと撮れるのは約35分
上の表はソニーのHPに公開されている動画の記録可能時間の表ですが、α6700で4K60Pの動画を撮る場合、64GBのSDカードだとたったの30分~1時間程度しか撮れない、ということがわかります。
なので、ある程度動画も撮る予定なら、容量は最低でも128GBは欲しいところで、予算が許せば256GBやそれ以上を用意するのがおすすめです。
前は64GBあれば十分だったのにね・・・
それだけ高画質な設定で撮れるようになったということなんで、喜ばしいことでもあるんですよ
写真の場合:64GBのSDカードで撮れるのはJPEGなら5,400枚、でもRAWなら1,600枚
次は静止画ですが、同じくソニーのHPによると、写真(JPEG)の場合は64GBあれば約2900~5400枚程度撮れるとのことです。(ファインかエクストラファインの場合)
それだけ撮れれば十分と感じるかもしれませんが、RAWファイル(PCで後編集するときに使う圧縮前の生データ、めちゃくちゃ容量を食う)を同時に記録する場合は64GBだとわずか1200枚程度しか撮影できません。
なので、普通の写真(JPEG)だけなら64GBでも十分ですが、将来的にRAWファイルを使った本格的なレタッチ(RAW現像と呼びます)を考えているなら、こちらも128GBでスタートするのがおすすめです
RAWって何??
RAWファイルとはJPGに圧縮するときに捨てられるデータを含むイメージセンサーの生のデータです。本格的にレタッチするときに使いますが、容量が大きいのが弱点です
ちなみにスマホやタブレットのアプリでRAWファイルを扱えるものはまだ少数しかありません。
ソニーα6700に必要なSDカードの性能の見分け方
ではここからはソニーα6700に必要なSDカードの性能を詳しく見ていきます。ここが理解できれば自分で自由にSDカードを選べますよ!
ソニーα6700はUHS-I & UHS-II規格対応
まず基本的な点ですが、ソニーα6700は「UHS-II」規格の高速なSDカードに対応しています。
エントリーモデルのα6400は低速なUHS-I規格にしか対応しておらず、奮発して高速なUHS-II規格のSDカードを使っても性能が出ない、という欠点がありました。
ですがα6700はそのようなことはなく、自分の必要に応じて高価で高速なSDカードを使うことで、カメラの性能を十分に発揮させることができます。
ソニーα6700は高速な「UHS-II」規格に対応しています
SDカードの性能は「ビデオスピードクラス」を見れば一発でわかる!
α6700で使うSDカードの性能を一撃で見分ける方法、それが「ビデオスピードクラス」を確認する方法です。
「ビデオスピードクラス」とは、動画記録に必要な性能をシンプルに指標化したもので、性能が低い順から「V10」、「V30」、「V60」、「V90」の4つがあります(2024年現在)。
このビデオスピードクラスの数字が高いものの方が「高価で高性能なSDカードだ」ということになります。
その「ビデオスピードクラス」はどこをみればわかるの??
SDカード表面のロゴマークでもわかりますが、確実なのはショッピングサイトの商品説明をしっかり確認することですね
動画が4K60Pまでならビデオスピードクラス V30でOK
では、それぞれのビデオスピードクラスはα6700で使う場合にどの程度の違いがあるのか、実際にα6700を使って確かめてみました。
まず一般的に安価なビデオスピードクラス V30のカードがα6700でどこまで使えるのか試してみます。
α6700の4K60Pの記録設定の最高は200Mで、理論上はビデオスピードクラスV30の最低書き込み速度に十分収まります。
実際僕のα6700でも「XAVC HS 4K」と「XAVC S 4K」のどちらのモードでも設定、撮影することができていますので、4K60Pまでであれば安価なビデオスピードクラス V30のSDカードでも問題なく撮れる、ということになります(あくまで理論上は、ですが)。
値段がこなれているビデオスピードクラス V30のSDカードでも、最高画質の設定にこだわらなければ4K60Pで問題なく動画が撮れます
動画を4K120pで撮りたいならビデオスピードクラス V60が必要
α6700には4Kを120Pで撮ることができますが、そのためにはビデオスピードクラス V60以上のSDカードを使わないとエラー表示が出てしまいます。
この4Kを120Pで撮れるというのはα6700の売りの一つなので、ここを重視している人は多いと思います。
なので、α6700で4K120Pの動画を撮ることがある人は、ビデオスピードクラス V60以上のSDカードを用意するようにしましょう。
4K動画を120Pで撮るにはビデオスピードクラス V60対応のSDカードが必要です
イントラ圧縮(ALL-I)にはビデオスピードクラス V90が必要
極一部ではありますが、ビデオスピードクラス V60でも設定できない動画モードがあり、その場合はより上位のビデオスピードクラス V90のSDカードを使用する必要があります。
ビデオスピードクラス V90が必要になるモードの一つは「XAVC S-I 4K」と「XAVC S-I HD」で、通称「イントラ圧縮」や「ALL-I」と呼ばれるモードです。
イントラ圧縮とは動画の1フレームごとに圧縮する方式のことで、似たようなフレームをまとめて圧縮するLong GOP方式に比べて編集時のレスポンスが優れますが、撮影時の負荷が高くなってしまう傾向があります。
正直なところ僕はここまでの動画設定を必要とすることが無いのでビデオスピードクラス V60で全く困ることは無いのですが。イントラ圧縮が必要ならビデオスピードクラス V90を用意する必要があります。
イントラ圧縮を使うにはビデオスピードクラス V90が必要ですが、こうなるとほぼプロの領域ですよね
一部のスロー撮影でもビデオスピードクラス V90が必要
ビデオスピードクラス V90が必要になる一つの動画モードは、スロー&クイック撮影の一部のモードです。
具体的にはスロー&クイック撮影モードで撮影モードを「4K&フレームレート120fps&記録設定100M」にするにはビデオスピードクラス V90のカードが必要になります。
ちなみに同じスロー撮影の「4K&フレームレート120fps」でも記録設定を「60M 8bit」に落とせばビデオスピードクラス V60でも撮影が設定&可能です。
スロー撮影を最高画質の設定で撮るにはビデオスピードクラス V90が必要です、でも少しだけ画質を下げればビデオスピードクラス V60でも撮影が可能になります
RAW連写を多用する人はV60かV90を選ぶと快適!
写真の場合は動画に比べてSDカードに対する負荷は低いので、最低限の性能と信頼性をクリアしていれば基本的にはどんなものでもOKですが、例外的に「RAWでの連写」をする場合は、より上位のビデオスピードクラスのSDカードを使う方が快適に撮影できます。
ファイルサイズが大きいRAW画像を連写した場合、SDカードへの書き込みが追い付かず、最終的には連写がストップします(バッファフルとかバッファ詰まりと呼ばれます)。
この時、ビデオスピードクラスが上位のSDカードの方が書き込みが早く終わるので、その分再び連写ができるようになるまでの時間が短くて済みます。
その差は数秒程度と短いものですが、連写が必要な場面ではその僅か数秒の撮影不可の時間が命取りにもなりますので、動画は撮らないユーザーでもスポーツなどの連写が必要な人は、そこそこの性能のSDカードを用意するのがおすすめです。
動画は撮らないとしても、RAWで連写をすることがあるなら、ビデオスピードクラス V60以上がバッファクリアまでの待ち時間が短くて済むのでおすすめですよ
ビデオスピードクラス別にバッファクリアに必要な時間を計測してみた
では実際にビデオスピードクラスV30、V60、V90の3つの性能のSDカードを使って、ソニーα6700で写真撮影をするときにこの3つの性能差がどれぐらい体感できるものなのか、実験してみました。
RAWで連写し意図的にバッファフル状態を作り出し、それが解消される(書き込みが完了する)までの時間を計測します。
書き込み待ちがなるべく短い時間で済むSDカードがより高性能なSDカードということになりますが、体感できるほどの違いがあるでしょうか?早速実験してみましょう。
結果としては順当なものですね。
UHS-I&ビデオスピードクラスV30のサンディスクExtremeは連写ストップしてから再びフルに連写できるようになるまで約13秒もかかってしまいました。
一方のV90のExtreme PRO V90は待ち時間がわずかに約4秒で、これなら一息待つだけなのでかなりストレスフリーで連写を続けることができます。
とは言っても、値段差が結構あるV60のカードとの差は「わずか1秒程度」でしかないので、このためにわざわざ高価なV90のカードを選ぶかどうかは悩ましいところかもしれません。
よく意味がわかんない
野鳥とか戦闘機とか、高画質で連写する人はSDカードが遅くて頻繁に書き込み待ちが起きるとまともに撮れませんよね。だから書き込み待ちは短い方がいいんですよ
SDカード選びの注意点
では次に、SDカードを選ぶ際の注意点を説明しますね
SDカードのグレードで画質は変わらない
ちょっとでも綺麗に撮りたいから、思い切って高いSDカード買っちゃお!
あ~ちょっと言いにくいんですが、SDカードを変えても写真の画質は上がらないので、その予算は別に回す方がおすすめです・・・
以前SDカードの口コミで、「このSDカードを使ったら綺麗な写真が撮れるようになった!」のような内容を見たことがあるのですが、残念ながらそれは間違いです。
SDカードの性能の違いはあくまでも「容量」と「書き込み&読み出し速度」の違いだけであり、写真のデータそのものに影響する訳ではありません。
唯一違いが出るとすれば動画で、安いSDカードだと4K120Pといった高負荷な動画は撮れませんが、それでもSDカードを変えたからと言って勝手に設定が変わるわけでもありません。
なので「ちょっとでも高画質を」という気持ちはわかりますが、SDカード選びに関しては自分が必要とする性能以上のものを買っても無駄になる、という点には注意しましょう。
写真に関しては800円のSDカードでも3万円のSDカードでも、撮れさえすれば画質は変わりません
偽物注意!SDカードは信頼できるショップで買おう
え!SDカードって偽物とかあるの!?
特にビデオスピードクラス V90対応など、値段が高いものは要注意ですね
実は昔からメモリーカードの類はコピー品や海賊品が出回りやすく、特に大容量や高速といった高価なSDカードは要注意です。
古くて容量も小さいSDカードに最新のSDカードのラベルを偽造して貼り付けるという手口で、ぱっと見は正規品と変わりませんが実際は全く使い物になりません。
なので、特にビデオスピードクラス V90といった高価なSDカードを買う時は、オークションや中古品は絶対に避け、ネットショップでも有名で信頼できる店から買うようにしましょう。
聞いたことがないブランドや極端に安い商品、さらに口コミが悪いショップ、口コミがない新規のショップ、オークションなどは避けるのが無難です
SDカードも壊れることがあるので予備を用意しておこう
注意点の最後は、SDカードも壊れることがあるので予備を用意しておく、という点です。
万が一SDカードが急に壊れてしまった場合、予備のカードが無ければ「詰み」になってしまいますし、予想以上にたくさん撮って容量が一杯になってしまったということもあるかもしれません。
なので、普段から、大容量でなくてもいいので予備を用意しておくなら、万が一の事態でも「取れ高がゼロ」といった最悪の状況を避けることができるでしょう。
もしSDカードが壊れちゃったらそれまでに撮った写真はどうなるの??
壊れてしまったSDカードの復元は難しいでしょうね。せめて予備に入れ替えてそこからの思い出をたくさん撮るしかありません
まとめ:α6400には動画が4K120Pで撮れるV60対応のSDカードがおすすめ
結局のところ、プロではないほとんどのアマチュアユーザーであれば、α6700には「ビデオスピードクラス V60」対応のSDカードで十分だと思います。
僕自身もビデオスピードクラスV90のSDカードを持ってはいますが、それが必要な場面というのは正直無いので普段持ち歩くこともないぐらいです。
なので、よっぽどプロ志望であったり、それに準ずる人以外はそこまで高価なSDカードを買っても、せっかくの性能を持て余すのではないでしょうか。
この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しく思います。最後まで読んで下さってありがとうございました。
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